伊澤タオルとベルメゾン、素材研究と生活者視点を掛け合わせた「パイル×ガーゼタオル」を展開
タオルメーカーの伊澤タオル株式会社は、通販ブランド「ベルメゾン」を展開する株式会社千趣会と共同開発した「パイル×ガーゼタオル」シリーズの販売を開始した。生活者視点を強みとするベルメゾンと、繊維研究を強みとする伊澤タオルの技術力を掛け合わせ、吸水性・やわらかさ・毛羽落ちの少なさを同時に実現した新感覚タオルとして展開する。
「吸水性」と「毛羽落ちの少なさ」の両立に挑戦
今回の共同開発では、夏場の汗や入浴後の不快感に着目。「しっかり水を吸ってほしいが、ベタつきは避けたい」「柔らかいタオルは好きだが、毛羽落ちが気になる」といった生活者のリアルな悩みを出発点に、両社が試作と検証を重ねてきた。
その中核となるのが、伊澤タオルが独自開発した特殊糸「LLY(Low Lint Yarn)」だ。一般的に、タオルの「やわらかさ」と「毛羽落ちの少なさ」は相反する性質とされ、両立は難しいとされてきた。しかし同社は、繊維構造やデータ分析をもとに研究を重ねることで、「吸水性」「やわらかさ」「毛羽落ちの少なさ」を同時に実現する糸の開発に成功したという。
特に毛羽落ちについては、一般品と比較して約88%軽減したとしており、洗濯後の繊維くずや肌への付着を抑えられる点も特徴だ。汗ばむ季節でもベタつきにくく、さらりとした使い心地を維持できることから、日常使いだけでなく、ジムやサウナなどアクティブシーンでの利用も想定している。
パイルとガーゼを組み合わせた独自仕様
シリーズの特徴は、吸水性に優れた「パイル」と、通気性や軽やかな肌触りを持つ「ガーゼ」を組み合わせた点にある。
「伊澤タオルと作ったガーゼパイルタオル」は、パイル面にLLYを採用し、しっかり水分を吸収しながらもベタつきにくい仕様を実現。ガーゼ面はさらりとした風合いで、軽やかな使用感を提供する。両サイドに施したステッチラインがアクセントとなり、シンプルながら洗練されたデザインに仕上げた。
また、同素材を使用した「ガーゼパイルワンピース」も展開。入浴後に頭からすっぽり被り、サイドのスナップボタンを留めるだけで着用できる仕様となっている。肌側のパイル地が水気を素早く吸収し、ガーゼ面がさらっとした質感を保つことで、肌へのまとわりつきを軽減。暑い季節のリラックスウェアとしての活用も期待される。
さらに、「枕カバー」もラインナップ。寝汗を吸収しながらもベタつきにくく、ふんわりとした肌触りを維持できる点が特徴だ。洗濯後も毛羽立ちにくく、日常的に扱いやすいアイテムとして提案している。
生活者起点と素材研究の融合が生む新たな価値
近年、タオル市場では「肌触り」や「吸水性」に加え、洗濯耐久性や衛生面、快適性などへのニーズが高まっている。特に夏場や入浴後の使用シーンでは、単なる吸水性能だけでなく、ベタつきの軽減や乾きやすさなど、複合的な快適性が求められる傾向にある。
今回の取り組みは、ベルメゾンが長年培ってきた生活者視点の商品企画力と、伊澤タオルの素材研究・開発力を掛け合わせた事例といえる。単なるOEM供給ではなく、「暮らしの困りごと」を起点に素材から再設計した点が特徴だ。
通販市場においても、機能性と日常快適性を両立した生活雑貨への需要は拡大しており、両社は今後も生活シーンに寄り添った商品開発を進める方針としている。
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(TOMORUBA編集部)