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神奈川県主催、ベンチャー企業×大企業・自治体が共創する『BAK・YAK』──17チームの実証成果を一挙公開【Meetup Fes 2026】レポート<DAY1・前編>

神奈川県主催、ベンチャー企業×大企業・自治体が共創する『BAK・YAK』──17チームの実証成果を一挙公開【Meetup Fes 2026】レポート<DAY1・前編>

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神奈川県が推進する『BAK・YAK』は、ベンチャー企業と大企業・自治体の共創を通じて、新規事業創出や社会課題解決に挑むオープンイノベーション促進事業である。大企業とベンチャー企業の連携を軸とする『BAK』と、自治体とベンチャー企業による『YAK』の2つの枠組みにより、アイデア創出から実証、事業化までを一気通貫で支援。これまでの活動から多彩な共創プロジェクトを生み出してきた。

『BAK・YAK』の今年度の成果が一堂に会したのが、「Kanagawa Innovators Day Meetup Fes 2026」だ。3月17日・18日の2日間にわたり開催され、ベンチャーや大企業、自治体による共創プロジェクトが集結。実証で得られた手応えや、次なる展開への構想が次々と披露され、会場となった京セラみなとみらいリサーチセンターは、大きな期待感に満ちた。

そこで今回TOMORUBAでは、その中でも「INCUBATION PROGRAM」に焦点を当て、イベントに登壇した17の共創チームを前編・後編にわけて紹介する。イベント1日目の脱炭素やDX、AIといった先端領域から、2日目の地域や暮らしに根ざしたテーマまで。描かれた未来像を一挙に紹介する。

3階層でベンチャー企業の躍進を促す、神奈川県のオープンイノベーション促進事業『BAK・YAK』の全体図

各プロジェクトのピッチに先立ち、司会者より神奈川県が実施する『BAK・YAK』の事業概要が説明された。

『BAK・YAK』は、ベンチャー支援に向けたオープンイノベーション促進事業である。大手企業とベンチャーの共創を目的とする『BAK(ビジネスアクセラレーターかながわ)』と、自治体とベンチャーの共創を目的とする『YAK(エール“ガバメント×ベンチャー”アライアンスかながわ)』の2つのプログラムに分かれている。

これらのプログラムは、「知る・触れる」「プロジェクトを生み出す」「結果を残す」の3階層で構成されている。

下段の「知る・触れる」では、「BAK協議会」という神奈川県内1,100社以上が参画するビジネスコミュニティを形成。月1回程度のイベントやセミナーを通じて、オープンイノベーションが生まれる風土の醸成が進められている。

中段の「プロジェクトを生み出す」では、「PARTNERS CONNECT」と呼ばれるプログラムを展開。ここでは『BAK・YAK』の専用サイト上で、大企業や自治体が取り組みたいテーマを提示し、通年でパートナーを募集している。現在、40件以上のテーマが提示されているという。

さらに、上段の「結果を残す」では、「INCUBATION PROGRAM」というプログラムを開催。これは、ベンチャー企業が大企業・自治体と連携し、社会課題や行政課題の解決を目指す取り組みで、採択されたプロジェクトには支援金も提供される。

今回の成果発表は、この「INCUBATION PROGRAM」から生まれたものである。2025年度は多数の応募の中から17件の共創プロジェクトが採択され、半年間にわたり事業化に向けた実証実験を実施。伴走するコンサルタントの支援に加え、外部有識者によるメンタリングを受けながら、事業のブラッシュアップが進められてきた。

なお、発表当日は、次の4名がコメンテーターとして参加し、各プロジェクトに対してフィードバックを行った。

<コメンテーター(4名)>

▲青木志保子 氏(Wholeness Lab 代表/国際大学グローバル・コミュニケーション・センター主任研究員) ※オンラインで参加

▲佐藤俊太 氏(元起業家/日本政策金融公庫 東京スタートアップサポートプラザ 上席所長代理)

▲上野哲也 氏(神奈川県 産業振興課 グループリーダー)

▲香川脩 氏(株式会社eiicon 執行役員 Consulting事業本部 本部長/株式会社XSprout 代表取締役)

「脱炭素」「DX」「AI」など先端領域に挑む9チームが登場、共創の旗手たちが描く一歩先の未来

それではここから、デモデイに登壇した共創チームを一挙に紹介する。イベント1日目は、「脱炭素」「DX」「AI」などをテーマとしたプロジェクトチームが集結。先端領域に挑む共創の担い手たちが、プログラムでの成果を発表した。

●AIで省エネ行動を促し家庭用エアコンを賢く使うプロジェクト

(株式会社メンテル × 株式会社ゼネラル)

●植物発電で日常を豊かにする、橋本エリアの未来のまちづくり

(株式会社グリーンディスプレイ × 京王電鉄株式会社)

●微生物を用いたバイオ技術による、離島(猿島)におけるトイレ浄化槽の汚泥減少プロジェクト

(株式会社水と古民家 × 横須賀市公園管理課)

●流木入りバイオマスサングラス製造による循環型社会・脱炭素社会への挑戦

(株式会社オケアノース × 神奈川県資源循環推進課)

●農業残渣を活用したバイオプラスチック製品の開発と、その活用による地域内資源循環モデルの確立

(株式会社ヘミセルロース × 神奈川県資源循環推進課)

●プライベートネットワークと次世代クラウド通信による建設現場DX

(株式会社ユーリカ・ワイヤレス × 戸田建設株式会社)

●熟練者の技能を定量化する、未知の事象を推計する確率モデルを用いたAIによる建築材料の品質評価

(UNTRACKED株式会社 × 日揮グローバル株式会社)

●『宙(そら)の目』で守る地域の安全~衛星データで異常を即時検知~

(株式会社GLODAL × 株式会社アイネット)

●都市空間の快適性評価技術・データ基盤を活用した”ウェルビーイングなまち”プロジェクト

(株式会社Safamii × 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)

――発表終了後にはネットワーキングの時間が設けられ、観覧者はポストイットに「事業の優れた点」や「コラボレーション・協力できる点」などを書き込み、登壇チームとの対話が生まれた。また、ブースには各チームによるプロダクトの展示なども行われた。

※ ※ ※ ※

続く後編記事では、イベント2日目に披露された8つの共創プロジェクトを紹介する。未病・ヘルスケア、コミュニティ、子育てなど、日常生活に寄り添ったテーマに取り組んだ内容だ。1日目とは少し違った切り口のプロジェクトが揃っており、引き続き注目してほしい。

(編集:眞田幸剛、文:林和歌子)

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