組込型金融領域を手掛けるGeNiE、エフアンドエムネットと業務提携 「ジムー」利用者向けローンサービス「ジムーマネー」提供開始
組込型金融（エンベデッド・ファイナンス）領域を手掛けるGeNiE株式会社は、エフアンドエムネット株式会社との業務提携を発表した。これに伴い、エフアンドエムネットが提供する見積・請求書作成アプリ「ジムー」に、GeNiEの組込型金融サービス「マネーのランプ」が導入され、2025年11月11日より、新たなローンサービス「ジムーマネー」の提供が開始された。
フリーランス市場の拡大に対応
「ジムー」は、フリーランスや個人事業主を対象に、見積書・請求書の作成や売上管理をシンプルに行える業務支援サービス。今回開始された「ジムーマネー」では、GeNiEによる貸付機能がアプリ内に統合され、ユーザーは1,000円から借入可能。申し込みから審査完了までは最短15分で完結し、急な支払い・事業投資など、タイムリーな資金ニーズに対応する。
近年、国内のフリーランス人口は増加傾向にある一方、与信履歴の不足や収入の変動幅の大きさから、資金調達手段は限定されている。今回の取り組みは、こうした信用形成が難しい層に向けた新たな金融アクセス手段として期待されている。
レンディング機能の“即時実装”を可能にする「マネーのランプ」
導入された「マネーのランプ」は、貸金業ライセンス不要・初期費用ゼロで、事業会社が自社サービス内にレンディング機能を組み込める仕組み。最短2週間でローン提供を開始できるスピード感が特徴だ。与信判定には、消費者金融大手アコム株式会社（GeNiEの母体企業）が長年蓄積してきた審査技術を活用。事業者は金融知識がなくても、UXを崩さず顧客の資金課題にアプローチできる。
GeNiEは今回の提携について、「ユーザーが慣れ親しんだアプリの中で金融にアクセスできることが、真の顧客体験価値につながる」とコメントしている。
金融アクセスの民主化へ “日常サービス × 金融”が当たり前の時代へ
国内でもサブスクリプション、SaaS、ECなど事業者が金融機能を内包する動きが加速している。本提携は、そうした潮流の中で、フリーランス層への実装型金融モデルが本格化した象徴的事例といえる。
GeNiEとエフアンドエムネットは、「ジムーマネー」を通じ、業務効率化だけでなく“資金の安心”を提供することで、フリーランス・個人事業主がより挑戦しやすい環境づくりを進めていく方針だ。
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（TOMORUBA編集部）
