
スマートフォン向けサービスの提供を行うワイハウ、博報堂・イロップと共同で「推し活×パーソナライズ」の実証実験を開始
THE WHY HOW DO COMPANY株式会社は、株式会社博報堂、株式会社イロップと共同で、ビューティー業界における新たな顧客エンゲージメント手法「トライブ型コミュニティマーケティング」の大規模実証実験を開始した。総勢1万人を超えるSNSコミュニティを活用し、個々に最適化されたパーソナライゼーションと、ファン同士が熱狂的につながるコミュニティマーケティングの両立を目指す。
髪色トライブを軸に、1万人規模のコミュニティを分析・形成
今回の実証実験では、イロップのパーソナライズ診断に基づき、同じ髪色特性や美容価値観を持つ顧客群を「髪色トライブ」として分類。LINE会員約1万人、Instagramインフルエンサー約50名、美容師約100名を含む大規模コミュニティを対象に、オンライン・オフライン双方での活動設計を行う。
トライブごとに顧客の嗜好や関心を可視化することで、個別に最適化されたマーケティング施策を展開しつつ、同時にコミュニティ内の共感やつながりを強化していく。
「推し活×ビューティー」で新文化を創出
ワイハウが展開する「CHALLENGERコンサルティング」で培った“推し活マーケティング”の知見を活用し、髪色を「推し色」として楽しむ新しい美容文化を提案。美容を通じたファンコミュニティ形成を実験的に進めていく。リアルな交流拠点としては、渋谷肉横丁や秋葉原メイドカフェなどを活用。オンラインのデジタルプラットフォームと連動させ、リアルとバーチャルが融合する体験設計を行うことで、ブランドと顧客が共創する場を創出する。
新たなKPIで「熱量」や「貢献度」を可視化
本実証では、従来の購買データだけでなく、コミュニティ貢献度、推し活熱量、ブランドアンバサダー化率など、感情的な関与度を含む新しいKPI体系を構築。定量・定性の両面からマーケティング効果を検証する。
これにより、企業がファンの熱量や関係性を定点的に測定し、持続的なブランド価値向上へとつなげるモデルを確立する狙いだ。
業界全体への展開へ――「WHY」と「HOW」の追求
ワイハウは本実証で得られた知見をもとに、ビューティー業界向けの「パーソナライゼーション×コミュニティマーケティング」支援サービスとして体系化し、今後の本格展開を予定している。
同社は「WHY(なぜ生きるのか)」と「HOW(どのように生きるのか)」の両軸から企業の成長支援を行っており、今回の取り組みもその理念の延長線上にある。
Z世代の“推し活”文化とデータドリブンなマーケティングを融合させた「トライブ型コミュニティマーケティング」は、ファンの熱量をブランド資産へと変える次世代型の顧客戦略として、業界の注目を集めそうだ。
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(TOMORUBA編集部)