
衣服生産の素材廃棄を最小限に抑える「Algorithmic Couture」を提供するSynflux、2.5億円を資金調達
Synflux株式会社(シンフラックス)は、Goldwin Play Earth Fundをリード投資家として、立命館ソーシャルインパクトファンド、mint、MTG Venturesから、4度目の資金調達として2.5億円を調達した。同社の累計調達総額は4.7億円となる。
資金調達の目的
今回の資金調達により、Synfluxはアパレル・ファッション企業とのパートナーシップをより一層強化し、産業全体における持続可能なデザインの実現を推進していく。具体的には、上流サプライチェーンへの導入を拡大し、素材廃棄の削減と効率的な生産プロセスの確立を通じて、環境負荷の低減に貢献。また、海外展開に向けた体制を整備し、グローバル市場における「Algorithmic Couture」の社会実装を加速させる。
加えて、本資金を研究開発および人材採用にも投資し、人工知能や3Dシミュレーションを活用した新たなデザイン手法の進化を追求。これにより、デジタル技術を活用したサプライチェーンの最適化と環境負荷低減を、より高品質かつ大規模に実現できる体制を構築し、より多くのブランドやサプライヤーに持続可能な製造ソリューションを提供していく。
Synfluxの事業内容

Synfluxは「FASHION FOR THE PLANET / 惑星のためのファッション」をミッションに掲げ、2019年3月の創業以来、自社サービスの研究開発をはじめ、アパレル・ファッション企業との新商品開発や、大学・研究機関との共同研究など、多角的に事業を展開してきた。
近年、ファッション産業では自然環境の持続可能性への関心が高まり、生産や設計の過程で環境負荷を低減する新たなテクノロジーやソリューションが強く求められている。
このような市場環境のもと、Synfluxは「ファッションデザインの力で、惑星と人類が生き生きする未来へ」というビジョンを掲げ、機械学習、3Dシミュレーション、アルゴリズミックデザインを駆使したデザインシステム「Algorithmic Couture(アルゴリズミック・クチュール)」を開発・事業化。衣服生産において避けられない素材廃棄を最小限に抑える仕組みを提供している。
すでに多くのブランドで導入・商用化が進んでおり、H&M財団グローバルチェンジアワード、毎日ファッション大賞 新人賞・資生堂奨励賞、Kering Generation Award Japanファイナリストなど、国内外でその価値が高く評価されている。
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(TOMORUBA編集部)