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AI-FAQシステムを提供するHelpfeel、シリーズEで26億円を調達し、累計調達額は59億円へ 「AIナレッジデータプラットフォーム」を本格展開

AI-FAQシステムを提供するHelpfeel、シリーズEで26億円を調達し、累計調達額は59億円へ 「AIナレッジデータプラットフォーム」を本格展開

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AIを活用して問い合わせを削減できるAI-FAQシステムを提供する株式会社Helpfeelは8月27日、シリーズEラウンドのファーストクローズにて総額26億円を調達したと発表した。今回の資金調達により、累計調達額は59億円に達する。出資者にはグローバル・ブレイン、SMBCベンチャーキャピタル・マネジメント、JPインベストメントなどが名を連ねる。

今回の調達資金はAIの精度と信頼性を高める「AIナレッジデータプラットフォーム」の本格的な展開に充てられる予定だ。

※写真は、左から秋山氏、洛西氏、宮長氏

日本企業のAI活用を支える「情報インフラ」づくり

Helpfeelは2007年にシリコンバレーで創業。特許取得済みの検索技術にAIを掛け合わせ、問い合わせを削減するAI-FAQシステムを提供している。プロダクトラインナップは以下の3製品だ。

  • Gyazo(全世界で利用されるスクリーンショット共有ツール)

  • CoSense(あらゆる情報を整理できる画期的な知識共有サービス)

  • Helpfeel(検索に特化しどんな質問にも答える疑問解決システム)

近年、生成AIや大規模言語モデル(LLM)の進化により、業務効率化や顧客対応にAIを導入する動きが急速に拡大している。しかし「AIの判断根拠が不透明」という課題が指摘されており、その解決には整理されたナレッジデータが不可欠だ。

Helpfeelは既に700超のサイトに導入され、上場企業を含む幅広い顧客基盤を持つ。今回の調達を通じ、AIが「迷わず・正しく・速く」機能するための基盤づくりをさらに加速させる。

【記者会見レポート】生成AIブームの変遷と「成果を出す時代」へ

8月27日(水)に行われた記者会見では、代表取締役CEOの洛西一周氏、執行役員CTO/開発本部長の秋山博紀氏、執行役員COOの宮長志帆氏が登壇。冒頭、広報の川端氏が開会の挨拶を行い、発表内容として「AIナレッジデータプラットフォーム」「シリーズE資金調達」「AIエージェントの新機能3件」を紹介した。

生成AIの進展

洛西氏は、生成AI市場の変遷を次のように整理した。

  • 2023年:触ってみる時代

  • 2024年:企業POC(概念実証)の時代

  • 2025年:成果を出す時代

GPT-3.5の登場により「誰もがAIを使える時代」が始まり、AIは高額な一部企業向けのものから一気に民主化された。この変化を「蒸気機関や電力に匹敵する第4次産業革命」と位置づけた。さらに、生成AIがデータセンターからアプリケーションまで全レイヤーに影響している点を指摘。「どのレイヤーを押さえるかが戦略的に重要」と述べた。

Helpfeelの戦略:AIナレッジデータプラットフォーム

Helpfeelの「AIナレッジデータプラットフォーム」は、企業内外の情報資産を構造化し、AIが「迷わず、正しく、速く」情報にたどり着ける環境を構築するサービスだ。

ChatGPT、Claude、Geminiといったモデルを活用するには内部ナレッジの整理・構造化が必須であり、そのための「ナレッジデータウェアハウス」を提供する。また、VOC(顧客の声)やVOE(従業員の声)を集約し、PDCAを効率的に回す仕組みも構築する。さらに、従来のSEOに代わり、AIに情報をどう認識させるかを重視する「AIO(AI Optimization)」や「GEO(Generative Engine Optimization)」といった新しい概念の重要性を強調した。

新サービスの発表

次に執行役員CTOの秋山氏から、同プラットフォームを構成する3つの新サービスが発表された。

  • Helpfeel Agent Mode:顧客がFAQやチャットを超えて、予約・購入など解決アクションまで完結できる対話型エージェント。

  • Helpfeel Support:問い合わせ管理をAIが自動化し、オペレーター業務を大幅に効率化。

  • Helpfeel Analytics:応対ログをAIが解析し、ナレッジ不足を特定・改善提案まで行う。

併せて、画面でのデモンストレーションも実施された。秋山氏は「AIが迷わず正しい答えを導くための“情報インフラ”を築く」と述べ、ナレッジ基盤を通じてAIを「答える存在」から「解決する存在」へ進化させる方針を示した。

成長戦略と技術的優位性

洛西氏は「直近3年間の平均成長率は80%超、解約率は1%未満」と説明。問い合わせ削減やサポートコスト削減といった明確なROIが評価されているとした。

また、経済産業省の未踏ソフトウェア事業に採択されたエンジニアが多数在籍しており、業界トップクラスの技術基盤を持つことも紹介。今後は対象市場をカスタマーサポートからウェブ接客、さらには全社的なナレッジ活用へ拡大するとした。

質疑応答と今後の展望

質疑応答ではまず、記者から「3つの新サービスそれぞれの販売目標」について質問が寄せられた。洛西氏は「具体的な数値は非開示だが、既に700超のサイトで利用されている基盤を活かし、長期的には10年間で売上1000億円規模を目指している」と説明した。

また、新サービスの提供スケジュールについては、秋山氏が「まず既存顧客に優先提供し、その後単独サービスとして展開していく」と説明。すでにスマート電話対応やCVRインサイト分析などの新機能は研究開発を進めており、一部顧客では実証実験を開始済みで、製品化のスパンは2〜3年程度を見込んでいると明かした。AIを「答える存在」から「解決する存在」へと進化させることを掲げたHelpfeel。今回の資金調達と新サービス発表は、その挑戦の大きな一歩となる。今後の展開に注目が集まる。

関連リンク:Helpfeel、26億円を資金調達、累計調達額は59億円 企業のAIが正しく・強く機能するための「AIナレッジデータプラットフォーム」を本格展開

『答える』AIから『解決する』AIへ AIエージェントを含む3つの新サービスで顧客自己解決を加速 | 株式会社Helpfeelのプレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

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  • 谷口靖弥

    谷口靖弥

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  • 眞田幸剛

    眞田幸剛

    • 株式会社eiicon
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