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「対話型AIモデル」で次世代の接客体験を創出――AI model×キヤノンMJ×カサナレが実証実験を開始

「対話型AIモデル」で次世代の接客体験を創出――AI model×キヤノンMJ×カサナレが実証実験を開始

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AI技術で生成したAIモデルやAIタレントを通じたDX支援サービスを展開するAI model株式会社は、キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下キヤノンMJ)、Generative AIを用いた業務特化型クラウドサービスの開発を行うカサナレ株式会社(以下カサナレ)と共同で、生成AIと自然言語処理技術を組み合わせた「対話型AIモデル」の実証実験を2025年5月より開始した。店舗や施設、観光地などでの活用を見据え、自然でスムーズなコミュニケーションによる新しい接客体験の実現を目指す。

AIと映像・音声技術の融合による自然な対話

今回の実証実験では、AI modelの強みである高精細な映像生成技術と、カサナレが開発する自然言語処理技術、音声認識・音声合成技術を組み合わせた「対話型AIモデル」が主役となる。カサナレが提供する「カサナレテクノロジーピース」は、LLM(大規模言語モデル)を活用した柔軟なAIシステム構成を可能にしており、ユーザーの発話の背景や状況を文脈ごと理解し、まるで人と話しているかのような自然な対話を実現する。

実地検証で業務効率と顧客体験の向上を目指す

実証実験は、商業施設やショールームといった実際の接客現場において行われる。実際に利用者とAIがどの程度自然なコミュニケーションを交わせるかを検証すると同時に、接客業務の効率化や人手不足の解消、顧客満足度の向上など、業務面・体験面の双方でどのような効果が得られるかを評価する。

また今後は、観光地や企業の受付、公共機関などへの応用も視野に入れ、サービス提供の最適化と社会実装に向けた検討が進められる予定だ。

AIモデルが拓く、新しい「人の代わり方」

AI model社は、独自開発のAI技術を活用し、企業専属のAIファッションモデルやタレントの生成・提供を行ってきた。これまでにもTVCMや広告、ECサイトでのキービジュアル制作、商品撮影の省力化とコスト削減といった分野で導入が進んでおり、ブランディング支援やDX推進のパートナーとして実績を重ねている。

今回の「対話型AIモデル」は、これまでの“静的な”AIモデルの活用から一歩踏み込み、“動的な接客”という新たな領域への挑戦となる。人口減少や高齢化が進む日本社会において、接客業務の省人化・高度化は喫緊の課題。AI modelは、ファッション業界をはじめとするさまざまな分野で、AIを用いた新たな価値創出を加速させるとしている。

オープンイノベーションで生まれる、新しい接客のかたち

キヤノンMJはこれまでもオープンイノベーションを推進しており、本実証もその一環として位置づけられる。AIとクリエイティブを掛け合わせた新たなソリューション創出を目指す姿勢は、同社の中長期的な戦略とも合致する。

また、カサナレはLLM OpsやRAG(検索拡張生成)に強みを持ち、企業の多様なニーズに応じた生成AI活用を支援してきた実績がある。

この三社の技術的補完関係と共創体制により、単なる「AIの導入」にとどまらず、体験価値の転換を伴う本質的なデジタルトランスフォーメーションが期待される。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

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  • 福住祐一

    福住祐一

    • シンカクスタジオ
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