ショッピングアシストアプリ『PLUG』運営のSTRACT、10.3億円のシリーズA 1st Close資金調達を実施
ショッピングアシストアプリ『PLUG(プラグ)』を提供する株式会社STRACTは、Headline Asiaをリードインベスターとして、Coral Capital、デライト・ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資を実施した。本調達により、シリーズA 1st Closeラウンドの調達額は10.3億円となる。
激化するインターネット広告・EC市場の成長状況と当社の立ち位置
2023年のインターネット広告市場は前年比2,418億円増の3兆3,330億円に達し、過去5年間で1.89倍に成長した。今後も市場拡大が続くと見られている(*1)。さらに、2024年には国内のBtoC EC市場規模が24.8兆円を超えると予測されている(*2)。
一方で、日本のEC化率は10%未満にとどまっており(*3)、ECサイトが増加する中で消費者が最適なサイトや購入タイミングを選ぶことは、ますます難しくなっている。
そこで、『PLUG』は、ユーザー側のインタフェースを革新し、世の中すべてのECを束ね、様々なフリクションをなくすことで、誰もが簡単かつ迅速に、経済的で安心・納得のいくパーソナライズされた最適なディールを選べる仕組みの実現を目指す。
*1: 2023年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析
ショッピングアシストアプリ『PLUG』の概要と資金調達の目的
『PLUG』は、提携する1,100以上のECサイトで利用できるキャッシュバックやクーポン、ベストプライスを自動で発見・通知するショッピングアシストアプリ。ユーザーの購買や行動データに基づき、オファーをパーソナライズしてLTV(顧客生涯価値)の最大化を図り、ユーザーとEC事業者双方に価値を提供している。
2022年3月の正式リリースから2024年10月末までにアプリダウンロード数は130万を突破し、利用者レビュースコアは4.6以上を維持。流通取引総額(GMV)も8四半期連続で過去最高を更新し、FY2024 1QからFY2025 1Qにかけて308%の大幅な成長を遂げている。
今回の資金調達は、サービス成長に向けた研究開発、計算機資源への投資、組織体制強化のための採用、利用者拡大を目指すマーケティングに充て、さらなる価値提供の拡大を図る。
調達資金の主な活用用途(予定)
1. 大規模データによるパーソナライズ強化に向けた、”検索エンジン”及び”推薦エンジン”を用いたインタフェースの研究開発・計算機資源への投資
クッキーレス時代に対応するゼロパーティデータとして、EC上の商品データ・ユーザーの行動データの大規模な横断データを保有していくことで、ユーザー体験の最適化の実現を図っていく。
2. 事業開発の強化とそれに伴う組織体制強化のための人材採用
今後のさらなる事業成長に向けて、ソフトエンジニア、プロダクトマネージャーなど各ポジションの採用を推進することで、組織体制を強化し加速度的な成長を図っていく。
3. 利用者の拡大を図るためのマーケティング及びアライアンスの強化
機能拡充によるサービス強化を前提に、ユーザー獲得に向けた各種マーケティング活動の強化を図る。また、合わせて他社との連携によるパートナーシップやアライアンスなどの体制構築も強化していく。
資金調達概要
今回調達金額:10.3億円
調達方法:第三者割当増資
株主 :(既存)Headline Asia、Coral Capital
(新規)デライト・ベンチャーズ
関連リンク:プレスリリース