『単分子誘電体』の社会実装を目指すマテリアルゲート、シードラウンドにて総額1.6億円の資金調達を実施
次世代半導体メモリ材料である『単分子誘電体』の社会実装を目指す株式会社マテリアルゲートは、シードラウンドにおいて、インキュベイトファンド・UntroD Capital Japan(旧:リアルテックホールディングス)・東京応化工業・広島ベンチャーキャピタルを引受先とする第三者割当増資および日本政策金融公庫からの資本性劣後ローンにより、総額1.6億円の資金調達を実施したことを発表した。
事業紹介
AI・ビッグデータ等を活用した豊かな未来社会を実現するため、コンピュータが生み出す膨大なデータ処理や莫大な消費電力の削減は大きな社会課題となっている。同社はこれらの社会課題を「素材の力で解決する」ことをミッションに2023年に設立した広島大学発のスタートアップ。
「単分子誘電体」は、広島大学の西原禎文教授が世界で初めて開発した、室温において単一分子に情報を記録できる全く新しいメモリ材料。当該材料を実装した「単分子誘電体メモリ」は、従来のメモリに比べて約1000倍の高密度化と、約90%の消費電力削減効果が期待できる。
今回の資金調達では、研究開発員の採用を強化し、「単分子誘電体」の量産検討、およびメモリプロトタイプを始めとした「単分子誘電体デバイス」の要素技術の実用化開発を実施する。
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