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【突撃!インキュベーション施設 ~オープンイノベーションはここで開花する! 第4弾「センターオブガレージ」~】

【突撃!インキュベーション施設 ~オープンイノベーションはここで開花する! 第4弾「センターオブガレージ」~】

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こんにちは。eiicon松尾です!

昨今、次々とオープンしているインキュベーション施設・コワーキングスペースの中で、オープンイノベーションを意識されたスペースに突撃取材し、連載しているシリーズ企画。――その第4弾として、ここ『センターオブガレージ』に突撃!今回はプレオープンイベントに潜入取材してまいりました。

ガレージに突撃!この施設は一体……

『センターオブガレージ』は、研究者や技術ベンチャー等とのネットワークを活用し、新たな価値創造を推進する知識プラットフォームの「リバネス」と、ベンチャーインキュベーション事業を行う「グローカリンク」の共同事業として、東京都墨田区に4月1日開設されます。

世界のベンチャーと町工場をつなぐテーマで運営するとのこと、今回は『センターオブガレージ』開設の裏側に迫りたいと思います! 

eiicon松尾 : あれ、ここって本物のガレージじゃないですか?このまま突撃しちゃって大丈夫ですか、編集長?!(大丈夫、大丈夫です!そこの右側の扉を開けて上がっていくみたいです。By編集長)

eiicon松尾 : とりあえず参ります!この階段を上った先に、本当にインキューベーション施設があるのでしょうか……!この秘密基地を探検している感じ、ワクワクが止まりません!(興奮)

エコシステム実現のため。ものづくりベンチャー特有の課題から開設へ……

プレオープンイベントは、リバネスの子会社、株式会社グローカリンク代表取締役 長谷川氏より、設立の背景と目指す未来についてのお話から始まりました。

■グローカリンク代表・長谷川氏によるスピーチ

「リバネスは、日本最大級の知のプラットフォームを持つ研究者集団です。国内外合わせて664チームのベンチャーを支援し、330件以上の研究機関・4000件以上の町工場と連携し、『科学技術が生まれ、社会に実装されるまでの大きなエコシステム』の実現に取り組んでいます。

創業以来、中高生10万人以上に出前実験教室という形で科学に触れる機会を提供してきました。現在では、出前実験教室の派生で、科学に興味を持った子供たちが成長と共に科学の道へ進むキャリアを支援する人材教育プロジェクト、研究者への研究開発支援、研究を社会に実装するための創業支援などを行っています。

創業支援においては、これまでに多くのパートナーを巻き込んできました。ベンチャーキャピタル・大手企業・町工場と連携して、ものづくりベンチャーを育成する『リバネス』のアクセラレーションプログラム『TECH PLANTER』を開催。そこで育成したベンチャーに対しての小口出資や、登記の仕方が分からないといったベンチャーならではの悩みの部分を私たち『グローカリンク』がサポートしています。

この活動を通して、ベンチャーの頭の中にある製品を実際に作り上げていく段階で、『浜野製作所』が支援し、事業を加速していく『リアルテックファンド』が出資をするサイクルが完成しました。

今、こうして大きなエコシステムの実現に近づこうとしている中で、新しい課題に直面しています。それは、ものづくりベンチャーは開発期間が長く、社員は増加していく一方で、売上があがらない中、開発のために大きなスペースが必要不可欠だという課題です。そこで今回、その課題を解決しようと、東京都のインキュベーション施設運営計画認定事業の採択を受け、『センターオブガレージ』の開設に至りました。」

世界と日本のものづくりがつながる場所へ

「センターオブガレージ」は、地域を超えて有機的につながる町工場の集団「スーパーファクトリーグループ」(初代グループ長:浜野製作所 浜野氏)が開発を支援。また、三菱電機株式会社、小橋工業株式会社などの大手事業会社が、パートナーとして参画しています。

「図面さえあれば製品開発をしてくれる工場は世界に存在するが、実際に頭の中にあるもやもやとした設計図を一緒に形にしてくれるのは、日本の町工場だけ」と考える浜野氏。――そして、創り出した製品を最後に世界へ届けるには、もちろん大企業の力が必要です。

今回「センターオブガレージ」を開設することによって、「実際に頭の中にあるもやもやとした状態」からベンチャーと対等な関係を構築し、共創環境を提供しようと考えています。こうしたコンセプトに共感したシンガポールのものづくりベンチャーを支援するベンチャーキャピタルFocustech Venturesと包括提携。また早速、イギリスのベンチャー「uFraction8 Ltd.」も本施設への入居が決定したとのこと。

「世界のベンチャーのものづくりを、日本の町工場と一緒にやっていきたい。日本でものづくりをして、できあがった製品を世界に広げていく。世界と日本のものづくりが繋がる場所にしたい」という浜野氏の熱い言葉が印象的でした。

その後、入居予定となっているものづくりベンチャーのピッチが行われ、パートナー企業である三菱電機株式会社・小橋工業株式会社の代表者が登壇。「センターオブガレージ」に対する期待を語りました。

プレオープンイベントの締めくくりには、リバネス・代表取締役の丸氏が登壇。「皆様の技術・情熱を、課題解決のために世界に届けたいと考えているので、その思いをぶつけてください。大企業・ベンチャーも一緒になって共に未来を創る場にしていきたい」と熱く訴えました。

実際に、センターオブガレージを案内してもらいました!

▼実はこの施設、パートナーである日本たばこ産業さんが倉庫として活用していたものだそうです。

このオープンスペース以外にも、10名以上入る部屋が8室。

センターオブガレージでは、毎月入居するベンチャーよるピッチイベントの開催を予定しており、ものづくりベンチャーと事業会社との共創を促進していくとのこと。最大6.4mの高い天井と総床面積約1,000㎡の開放的な空間があり、ものづくりに集中できる環境が整っています。

▼場を創るところからも共創していくLABOスペース

eiicon松尾 : じゃーん!どうですか、この広々としたスペース!まだ工事中……とかではないですよ!このLABOは、あえて事前に3Dプリンター等の機材を置くのではなく、入居者・参画者の方が本当に「今ほしいもの」を置いていくことで、場づくりから一緒に行っていくとのこと!

松尾も何か置きたいなー!なにがいいだろー!とにかく夢が広がります♪

eiicon松尾の取材後記

第4弾で突撃した「センターオブガレージ」。研究者の視点から、イノベーションを起こす技術のタネを発掘し、町工場の技術を持って製品化の支援を行う。そして課題を解決するビジネスへとデザインし、大企業と共に市場に拡散していく。各社がそれぞれの強みを生かしながら、日本の新しいものづくりが生まれる場を創っていく。

まさに「センターオブガレージ」自体がオープンイノベーションであり、この場所でどのように世界と日本のものづくりが生まれていくのか、興奮が止まらない松尾でした。

ご興味持たれた方は、ぜひこちら(https://co-g.work/)までアクセスしてみてください。

(構成:眞田幸剛、取材・文:松尾真由子、撮影:古林洋平)

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