NEXT DELIVERY×アルピコグループ×KDDIスマートドローン │ 「別荘地向けドローン配送サービス」の実装に向けた物流実証を実施
アルピコグループ、株式会社NEXT DELIVERY 、KDDIスマートドローン株式会社は、2023年9月28日に新しい食品・日用品配送サービスの構築を目指し、ネットスーパーと連携したドローン配送の実証実験を実施した。
▼注文の食料品を配送して飛び去る物流専用ドローン“AirTruck”
▼注文頂いた別荘オーナーへ商品を渡す様子
同実証について
1.背景
茅野市蓼科地区の別荘地エリアは、市街地から距離があり、別荘オーナーの食品購入には、少なくとも20分の自動車移動が必要なため、利便性の課題がある。
アルピコグループの株式会社デリシアでは、同エリア内にてネットスーパー事業を展開している。しかしながら、別荘が最大約6km離れた場所に点在しているため、環境負荷と配送時間の問題、さらには運転手不足が懸念される物流の”2024年問題”といった課題もある。
2.実証概要
蓼科地区において、別荘オーナーがネットスーパーで注文した商品をドローンで配送するモデル構築の可能性を検証する。既存ネットスーパーの交通網と組み合わせることで、環境負荷の低減と配送時間の短縮を実現し、利便性向上を目指すという。
同実証では株式会社エアロネクストが開発をした物流専用ドローンAirTruck(注1)を使用し、機体の制御には、KDDIスマートドローンが開発したモバイル通信を用いて機体の遠隔制御・自律飛行を可能とするスマートドローンツールズ(注2)の運航管理システムを活用。
3.実証結果・今後の取り組み
別荘オーナーによる協力のもと、ネットスーパーで実際に注文された商品を、物流専用ドローンを用いて、デリシア蓼科SS店から別荘まで配送を実施した。
注文した商品をドローン配送で受け取った別荘オーナーは、「中身が全然崩れていなくて驚きました。昼食や足りないものが欲しいときにすぐに届くと助かります。」とコメント。
将来的には、市街地のデリシア店舗からのドローン配送による直送を視野に入れながら、地域課題解決、利便性向上につながる、ドローン配送サービスの社会実装に向けた可能性を検討していくという。
▼今回ドローン配送された注文商品
(注1)物流専用ドローン AirTruck
次世代ドローンのテクノロジースタートアップ、株式会社エアロネクストが株式会社ACSLと共同開発した日本発の量産型物流専用ドローン。エアロネクスト独自の機体構造設計技術4D GRAVITY®により安定飛行を実現。荷物を機体の理想重心付近に最適配置し、荷物水平と上入れ下置きの機構で、物流に最適なユーザビリティ、一方向前進特化・長距離飛行に必要な空力特性を備えた物流用途に特化し開発した「より速く より遠く より安定した」物流専用機。日本各地の実証実験で飛行し、日本でトップクラスの飛行実績をもつ。
(注2)スマートドローンツールズ
ドローンの遠隔自律飛行に必要な基本ツールをまとめた「4G LTEパッケージ」に、利用シーンに合ったオプションを組み合わせて利用できるサービス。「4G LTEパッケージ」は、全国どこからでもドローンの遠隔操作・映像のリアルタイム共有を可能とする「運航管理システム」や、撮影したデータを管理する「クラウド」、データ使い放題の「モバイル通信」、どのエリアでモバイル通信を用いた目視外飛行が可能か、事前に確認できる「上空モバイル通信エリアマップ」などのツールをまとめて提供している。
関連リンク:プレスリリース