企業の契約業務DXを実現するMNTSQ、シリーズBラウンドにて10億円の資金調達を実施
企業の契約業務DXを実現するMNTSQ(モンテスキュー)は、ALL STAR SAAS FUNDより10億円の資金調達を実施。
資金調達の背景
同社は「すべての合意をフェアにする」のビジョンの下、契約業務を変革するサービス「MNTSQ CLM」の提供を通じて、企業における契約業務の効率化・品質の向上を推進してきた。
近年、米OpenAIによる「ChatGPT」等に代表される大規模言語モデルのめざましい発展が、幅広い企業活動に影響を与えはじめている。同社もかねてより大規模言語モデルの活用に関する研究開発を進めており、「MNTSQ CLM」の提供できる価値を大いに向上できると考えていたという。
今後の展望
同社の提供する「MNTSQ CLM」は、企業がCLMを実現することができるプラットフォーム。「MNTSQ CLM」はこれまで売上高1兆円以上の国内企業の約5社に1社に利用されるなど、各業界のリーディングカンパニーに導入されている。
今後、大規模言語モデルの活用を含む製品開発への投資を加速し、契約という切り口でより多くの企業の事業競争力を高めていくという。
投資家コメント
ALL STAR SAAS FUND
マネージング・パートナー 前田ヒロ氏
シニア・パートナー 湊 雅之氏
日本のリーガルテック領域で圧倒的なポジショニングを確立しているMNTSQとパートナーシップを結べたことを、チーム一同、心から嬉しく思います。同社は、各業界の国内トップ企業との豊富な実績に裏打ちされる通り、強烈なビジョン、板谷CEOを筆頭に精鋭揃いのチーム、高い技術開発力、お客様の成功への執念など、あらゆる面で卓越したスタートアップです。私たちも、投資検討の過程でお客様とお話させて頂く中、MNTSQがお客様から圧倒的な信頼を勝ち得ていることに深く感銘を受けました。現在急速に進む生成AI・大規模言語モデルの技術進化は、リーガル領域で大きな可能性を秘めています。これから「MNTSQ CLM」プラットフォームが最先端のAI技術を取り込み、日本のリーガルの世界を飛躍的に前進させるリーディングカンパニーになることを期待しております。
同社コメント
MNTSQ株式会社 代表取締役 板谷隆平氏
当社は、長島・大野・常松法律事務所における私の経験から「すべての合意をフェアにする」ことを目指して設立された企業です。社会におけるさまざまな契約のクオリティーを、機械学習技術を活用することで向上させることを目指しております。
そのような思想であるため、当社は社会における合意の「ハブ」である日本最大手の企業様からプロダクトの提供を開始いたしました。その結果、さまざまな出会いに恵まれ、日本における売上高1兆円以上の国内企業さまの約5社に1社が「MNTSQ CLM」上で契約業務を実施されているという状況となりました。
他方、大規模言語モデルによる技術革新と、弁護士法に関する社会的検討に一定の目処がついたなかで、当社としてもより多くのお客様に直接MNTSQの世界観をお届けしたいと考えるに至りました。そのため、昨今の大規模言語モデルの進歩を取り込み、新たに「AI契約書レビュー」の提供に挑戦したいと考えております。
本ラウンドでは、今後継続的に成長投資を行うため、新規のVCによる出資を受け入れることといたしました。
新規投資家として参画するALL STAR SAAS FUND (ASSF)は、国内外のSaaSに対する深い知見と強力なネットワークを持つだけでなく、「顧客を最優先に考え、社会的インパクトを最大化する一流のSaaS企業をつくる」スタートアップの支援を掲げており、当社の未来を共有できるベストパートナーだと考えております。ASSFという新たなパートナーを迎え入れて、これからも「すべての合意をフェアにする」というビジョンに向けて邁進して参ります。
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