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次世代エネルギーベンチャー・パワーエックス、シリーズBラウンド前半として新たに19.2億円の資金調達を実施

次世代エネルギーベンチャー・パワーエックス、シリーズBラウンド前半として新たに19.2億円の資金調達を実施

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株式会社パワーエックスは、今回、成長フェーズにおける重要な投資ラウンドであるシリーズBラウンドの前半として19.2億円に及ぶ資金調達契約を締結した。この資金調達は、昨年のシリーズAラウンドのリード投資家と新たに参画する投資家を割当先とする第三者割当増資によるものだ。これにより、同社の累計資金調達額は約125.5億円となった。こうした結果を同社および同社事業に対する大きな期待によるものと認識し、自然エネルギーの爆発的普及の実現に向け、蓄電、送電技術の進化に向けた新規事業の展開に邁進していくという。

今回の資金調達に参画した投資家

(1)シリーズAラウンドからの追加投資

・Spiral Capital株式会社

・日本瓦斯株式会社

(2)シリーズBラウンドでの新規投資

・センコーグループホールディングス株式会社

・株式会社脱炭素化支援機構

・東北電力株式会社         

・その他、事業会社1社

今回の調達資金の用途

同ラウンド前半で調達した資金は、蓄電池製品の研究開発や、岡山県玉野市に建設中の国内最大級規模の蓄電池工場「Power Base」の設置費用などに充てられる予定だ。

同社事業の進捗と今後の見通し

(1). 今年4月には蓄電池型超急速EV充電器『Hypercharger』の製造を担う、徳島の提携工場が試験稼働を開始した。

(2). 東京・青山に『Hypercharger』の試験機を設置した。現在、この充電器は同社の社員や関係者が日常的に使用しており、まもなく一般のEVオーナーによるテスト利用を開始する予定だ。同事業は、今夏の本格的なサービス開始を予定していて、都内を中心に年内に10拠点を開設する計画だという。

(3). 同社の完全子会社として岡山県玉野市に蓄電池関連製品の製造を担う株式会社PowerX Manufacturing(PXM)を設立した。今後、同社は蓄電池製造事業の成長拡大とともに、地元での雇用創出を進めていく。

(4). 一方、岡山県玉野市に建設を進める蓄電池組み立て工場「Power Base」については、予定通り今年8月に製造棟が竣工する予定であり、その後、製造設備の導入などを進め、年内の試験稼働開始を目指している。また、製造ラインのさらなる最適化の結果として、将来的に同工場の蓄電池モジュール製造能力を年間10GWhまでに拡大する計画だという。

(5). 蓄電池販売については、昨年からの先行予約を受けて正式注文の案内を進め、既報のとおり、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク草加」への定置用蓄電池の導入、日本瓦斯株式会社の営業所への蓄電池型超急速充電器の導入が正式に決定した。

投資家からのコメント

・Spiral Capital株式会社 代表パートナー 奥野 友和氏

「シリーズA以降のパワーエックスの事業進捗は、日本におけるカーボンニュートラルの実現可能性、およびそれに向けてスタートアップが果たし得る役割の大きさについて、極めて明るい展望を示すものです。シリーズAの際に提示されたマイルストーンは全て達成され、あらゆる面において想像を超える急成長を実現しています。パワーエックスへの期待は確信へと変わりました。今後のパワーエックスの快進撃を心から楽しみにしています。」

・日本瓦斯株式会社 代表取締役社長執行役員 柏谷 邦彦氏

「シリーズAに引き続き、近未来のエネルギー・ソリューションに挑戦するパワーエックスとの協業・提携が深化できること、とても光栄です。再生可能エネルギー、脱炭素の流れ、エネルギー調達不安定化が進む中、AIが主導する分散型エネルギーインフラを普及させ、地域コミュニティのエネルギー利用の最適化を実現することで、共に社会課題の解決を推進していくこと、大変楽しみにしています。」

・株式会社脱炭素化支援機構 取締役専務執行役員 上田 嘉紀氏

「 再生可能エネルギー普及に資する大型蓄電池や超急速EV充電用蓄電池の製造・販売を手掛け、革新的なサービスを展開しようとするパワーエックス社に出資参画できることを大変喜ばしく思います。今後、パワーエックス社の事業が拡大し、地域が発展するとともに、普及する蓄電池が社会インフラの一つとなっていくことで、よりレジリエントな社会につながっていくことを期待しています。脱炭素化支援機構は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、脱炭素に資する多様な事業への呼び水となる資金供給を積極的に行っていきます。」

・東北電力株式会社 執行役員 事業創出部門長 和田 浩文氏

「カーボンニュートラルの潮流において、再生可能エネルギーのポテンシャルを十分に引き出すために、蓄電池システムは益々重要なデバイスとなります。東北電力グループとしても、パワーエックスの描くビジョンに大きな感銘を受けるとともに、同じエネルギー業界に身を置くものとして、共に歩み、さらなるイノベーションと成長を遂げていけることを期待しています。」

株式会社 パワーエックス取締役兼代表執行役社長 CEO 伊藤 正裕氏のコメント

「このたび、既存株主の皆さま、私たちのビジョンに共感いただいた新たな投資家の皆さまからのご支援を受けて、資金を調達することができました。ご支援に対して深い感謝の意を表明いたします。おかげをもちまして、工場の立ち上げは予定どおり順調に進んでいます。また、蓄電池の正式受注についても一段と力を入れており、順調に進捗しています。これらの蓄電池製品の出荷とEVチャージステーション事業の始動に向けた歩みは、これからさらに加速させていきます。今後とも変わらぬご支援をお願いいたします。」

関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部) 

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