飲食DXの開発提供を行うBespo、「東芝テック」・「ほくほくフィナンシャルグループ」と業務資本提携を締結
飲食DXの開発提供を行う株式会社Bespoは、東芝テック株式会社および株式会社ほくほくフィナンシャルグループと業務資本提携を締結した。
東芝テックからは、前回の資金調達ラウンドに続き追加出資を受けることとなる。ほくほくフィナンシャルグループからは、同社のグループ会社にあたるほくほくキャピタル株式会社がGPとなり設立した「ほくほくイノベーション共創1号ファンド」より出資を受ける形となる。
業務資本提携の背景
同社は2018年の設立以降、全国の飲食店15,000店が加入している無料の予約・集客サービス「TABLE REQUEST」と飲食店の人手不足の解消とコスト削減を実現するサービス「SMART REQUEST」を提供している。今回、POSシステム業界最大手の東芝テックとの提携を機に「集客・予約・売上・発注」までを一気通貫したDXソリューションの開発提供の検討を推進。また、ほくほくフィナンシャルグループとの提携では、テクノロジーの導入が遅れている地方の飲食店に対して各種DXソリューションの提供をさらに推進していくという。
今回の両社との業務資本提携の背景には、飲食業界を取り巻く構造的問題が存在しているという。新型コロナウィルス渦中では飲食店を離れる人材が多く、現在に至るまで深刻な人手不足が蔓延。オペレーション全体の業務効率を改善し、集客とコスト削減を同時に実現していくことが不可欠となった。これまでも効率化を目的としたサービスやソリューションが誕生してきたが、その多くが個別業務のデジタル化であり飲食店は別々のサービスを導入する必要があった。今回の提携を機に、同社では飲食店における主要全業務を分断することなく一気通貫で解決することを目指す。これは、飲食店の現場を熟知している同社だからこそ提供できるソリューションだという。
飲食店は、業務フロー全体が変わることで、例えば利用客の来店経路や注文内容などの各種データを自動で紐づけることができ、最適な集客施策や適切な発注を実現することが可能になる。これまで個人の経験則や感覚に頼ってきた業務もデータによって的確な判断をすることができるだけではなく、各種業務の自動化により負担を劇的に軽減することができる。またソリューション開発と同時に、ほくほくフィナンシャルグループと連携しながら、まだまだデジタル化やDXソリューションの導入が進んでいない地方にも積極的に展開していく。このように同社は、ITが苦手な人から最新の飲食店運営を実現したい人まで、誰でも飲食店の業務フロー全体の生産性を簡単に高めることができる世界を実現していくという。
各社コメント
■東芝テック株式会社 執行役員 新規事業戦略部長 平等 弘二氏
当社は「ともにつくる、つぎをつくる。~いつでもどこでもお客様とともに~」という経営理念の基、1950年の創業以来お客様やパートナー様とともに飲食店様の未来をつくることに挑戦を続けてきました。今回の業務資本提携を背景に、飲食店様の業務フローに革新を起こすDXソリューション開発提供の検討をさらに推進し、よりよい未来の実現を加速してまいります。
■ほくほくフィナンシャルグループ 代表取締役社長 中澤 宏氏
当グループは、広域地域金融グループとしてのネットワークと総合的な金融サービス機能を活用して、地域とお客さまの繁栄に貢献し、ともに発展しつづけることを目指しております。今回の提携は、まさに経営理念を体現できる取り組みであり、Bespo様をはじめとしたパートナー企業様と強く連携しながら、地域の飲食店様の繁栄を実現してまいります。
■株式会社Bespo 代表取締役 高岳 史典氏
当社は「飲食店をサポートするための革新的なテクノロジーを供給し、飲食業界全体に持続的に貢献する」ことを存在意義として、飲食店様向けに様々なソリューションを提供してまいりました。今回、東芝テック様、ほくほくフィナンシャルグループ様との業務資本提携を機に、全国の飲食店様に革新的で実用的な真のDXソリューションをご提供できると確信しております。今後も、飲食店様の立場で最新のテクノロジーを活用し、飲食業界全体の盛りを実現します。
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