Baseconnect | 総額54億円のシリーズB資金調達を実施、データ活用による「法人営業のDX」を推進
法人営業支援企業情報データベース・次世代型検索エンジンを開発するBaseconnect株式会社は、この度、Z Venture Capitalをリード投資家として、日本郵政キャピタル、ジャフコ、ユーザベース、Salesforce Ventures、NTTドコモ・ベンチャーズ、エン・ジャパン、京都信用金庫(京信イノベーションC投資事業有限責任組合)等から総額54億円の資金調達を実施したことを発表した。尚、今回の増資により、累計調達額は82億円となる。
資金調達の背景と目的
Baseconnectは2017年の創業以来、「データ活用による効率化」を軸として法人営業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進してきた。国内企業全体の99.7%を占める中小企業、その労働生産性を高めることは、将来的に人口減少が見込まれる中で経済成長を進めるための重要な鍵となる。そして、中小企業の生産性における大きな課題として「新規開拓営業」があると同社は見る。
2018年4月に提供を開始した「Musubu」は、140万件以上の企業データを網羅し、成約可能性の高い顧客候補のリストアップや、営業アプローチ、顧客分析などを行うことのできる”顧客発見ソリューション”として、累計導入社数10万社を突破した。そして、今回の資金調達を機に、以下の3つの施策の実現を目指すという。
⒈ プロダクトの深化
「Musubu」を包括的なオールインワンソリューションへと深化させる。そのために「対象領域の拡大」「データ拡充と連結」の2軸の取り組みを進めていく方針。商談や取引のプロセス管理までスコープを広げること、そして、企業データに加えて動向データ(ニュースやインテントデータを含む)やユーザーの行動データを結びつけること。同社は、これらを同時に進めることで、新たな時代のデータ活用を実現する。
⒉ 新規事業の探索
Baseconnectは、世界中のありとあらゆる領域の情報検索に変革を起こすことを目指している。「Musubu」によって日本の法人営業における情報検索のイノベーションが達成されたとしても、それは目指す世界のほんの一部に過ぎない。「世界中のデータを繋ぐ」というパーパスの実現に向けて、強い必然性および蓋然性のある事業、データベースの質と量の増大が成長ドライブとなる領域を中心に、深い情熱を持って探索を進めていく。
⒊ 経営人材の採用
複雑性の高いデータテクノロジーの分野において、長期的な戦略を策定し、大胆な決断を下すためには、より専門的で困難な問題に取り組むことができる創造的な経営陣が必要だ。調達した資金の一部は、強固かつ柔軟な経営チームを組成するための人材採用に充当する。
資金調達の概要
<出資:既存投資家>
・Z Venture Capital
・ジャフコ
・ユーザベース
・京都信用金庫(京信イノベーションC投資事業有限責任組合)
<出資:新規投資家>
・日本郵政キャピタル
・Salesforce Ventures
・NTTドコモ・ベンチャーズ
・エン・ジャパン
・国内機関投資家(社名非公開)
・欧州系海外投資家(社名非公開)
<融資>
・みずほ銀行
・三菱UFJ銀行
・京都銀行
・紀陽銀行
・日本政策金融公庫
・商工中金
代表メッセージ
『今回の資金調達は私たちにとって6度目の資金調達ラウンドとなります。我々がここまで成長できたのは、継続的にご支援頂いている投資家の方々のおかげです。Baseconnectの可能性を信じて投資を決めて頂いたことに感謝を申し上げるとともに、投資頂いた資金を自社の成長や社会の変革に繋げられるように邁進して参ります。
この度のシリーズBは社内のたくさんのメンバーに助けられました。今までの資金調達は「失敗したら会社が潰れる」というプレッシャーの中で孤独に進めるものでしたが、今回は財務責任者の中辻を始め、沢山のメンバーと共にチームでやり遂げることができました。トップティアの投資家の方々からこれだけの資金を預かることはこのチームでしか成し遂げられなかったと思います。
私たちは「世界中のデータを繋げることで、ダイレクトに必要な情報にアクセスできる世界を作る。」という壮大なパーパスを掲げています。Musubuの導入社数は10万社を超え、少しずつですが法人営業領域の情報検索やデータ活用の在り方に変化を起こすことができていると日々実感しています。しかし、パーパスの実現まではまだその1%も達成していません。今回の資金調達を追い風に、スピードを上げて突き進んで行きたいと思います。』
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