福岡発・ビデオ通話アプリの「クアンド」 | プレA総額5億円の資金調達、建設・製造現場向けリモートコラボレーションツールを提供
遠隔からプロフェッショナルな判断を可能にする現場特化型ビデオ通話アプリSynQ Remote(シンクリモート)を開発する福岡のスタートアップ株式会社クアンドが、B Dash Ventures、ALL STAR SAAS FUND、国内メガバンク系VC3社らを引受先としたプレシリーズAエクステンションラウンドにおいて、3.8億円の資金調達を行った。
引受先はメガバンクVCや著名投資家ら19者
クアンドは、製造や建設、メンテナンスといった現場仕事に特化したビデオ通話アプリSynQ Remote(シンクリモート)を開発・販売している。現場の対象物を双方向からポインタで指し示す視覚的な機能などによって、遠隔からプロが判断・指示することを可能にする。2030年には約38万人の人手が不足すると言われている製造業をはじめあらゆる現場において、技術者不足の解消や設備稼働停止時間の削減に貢献しているという。
2020年の発売以降、安川電機や大東建託などの大手企業への導入が進み、「ICCサミット」や「B Dash Camp」をはじめとしたスタートアップの登竜門とされるピッチイベントでも優勝を重ね、注目を集めてきた。今回2022年11月の調達では、国内メガバンク系VC3社や著名な個人投資家である青柳直樹氏や西口一希氏らを迎え、既存投資家も合わせて3.8億円の調達を完了。プレシリーズAでの累計調達額は5億円となったそうだ。
今後は調達した資金をもとに、現在提供しているリアルタイム通話の精度を更に向上させながら、ナレッジデータベースなどの新たな領域にもプロダクトを発展させていく。また、モバイルエンジニアやUI/UXデザイナー、グロースのためのマーケターやセールス責任者の採用を強化していく予定だという。
投資家からの応援コメント
SynQ Remote(シンクリモート)について
SynQ Remote(シンクリモート)は、現場の「あれ、これ、それ」が伝わるリモートコラボレーションツールだ。遠隔からプロフェッショナルな判断を可能にすることで、人手不足・技術者不足、技術承継、労働集約型からの脱却といったあらゆる現場に共通する課題を解決する。ウェアラブルカメラなどのデバイスを準備することなく、手持ちのスマートフォンやPCにアプリをインストールするだけで使い始めることができる。
双方向のビジュアルコミュニケーションのできるポインタ、騒音対策、画質の良さなど、現場に寄り添って改善を重ねた機能が多く搭載されており、オフィスワーカー向けのビデオ通話ツールでは実現できなかった現場の遠隔支援が可能になる。製造業やメンテナンス業、建築業、行政などで、4,219アカウントが登録されているという(2023年1月17日時点)。
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