イベントマーケプラットフォームを提供するEventHub、シリーズAにて6.5億円の資金調達を実施
イベントマーケティングプラットフォーム「EventHub」を運営する株式会社EventHubは、ジャフコグループ株式会社をリード投資家として、株式会社ユーザベースを引受先とする第三者割当増資により、総額約6.5億円の資金調達をシリーズAラウンドにおいて実施した。今回の調達により、累計資金調達額は10億円を突破。
今回調達した資金を基に、国内ではユーザーへの提供価値の更なる向上、海外市場においては本格展開を加速させて行き、「人がつながる、世界が近づく」というミッションの実現を目指していくという。
課題背景と事業概要
多くのB2Bマーケティング手法は、企業が潜在顧客に対して自社や自社サービスに関する魅力を伝える一方通行型のマーケティングである一方、イベントマーケティングは、潜在顧客である参加者と企業がイベントの中で対話ができる、高付加価値な双方向型の手法として、独自の価値を持つマーケティング手法。また、イベントマーケティングは昨今企業のコンテンツマーケティングにおいて重要性が高まる動画や体験を主軸とするため、顧客のエンゲージメントを高める有効な施策として再認識されている。
コロナ禍以前はオフライン実施が主流であったため、マーケティング領域の中でも相対的にテクノロジー活用が少ない領域であったが、オンライン開催の増加をきっかけに、急速にテクノロジーの導入やデータ活用が進んでいる。また、オンライン・オフライン・ハイブリッドと開催方法の選択肢が増えたため、管理の工数を削減するためにツールを導入する企業も増えているという。
同社は、イベントマーケティングの可能性に魅力を感じ、2019年夏にオフラインマーケティングの効率化を目指してサービス提供を開始。2020年春のオンライン版のリリースを経て、累計350社以上の主催者に、1,000回以上のイベントで利用され、本邦イベントプラットフォームではNo.1(※1)へと成長しているという。
(※1)日本マーケティングリサーチ機構調べ「オンラインイベント」に関する競合調査(2021年8月期)
資金調達の目的と今後の展望
今回調達した資金の主な使途は、下記の通り。
①サービス価値を一層向上させるための人材採用と開発投資
B2Bイベントマーケティングの成果の可視化と最大化を進めるため、顧客エンゲージメントや商談化を更に強化する機能開発を中心に積極的に投資を行う。
②グローバル展開を本格開始するための人材採用と開発投資
当年春先より、オーストラリア及びニュージーランドを中心にサービス展開を開始してきた。今回の調達を基に、2025年までにアジアNo.1のイベントプラットフォームになるべく、海外事業成長への投資を加速させる。
株式会社ユーザベースとの業務提携
今後、SPEEDA、FORCASやNewsPicksをはじめとしたユーザベースグループの各種サービスとの連携を強化。EventHubが持つイベントマーケティングプラットフォームとしての強みと、ユーザベース社が持つビジネスデータとコンテンツの力を掛け合わせ、日本におけるB2Bイベントマーケティングの進化を加速することを目指すという。
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