ポケットセラピスト運営の「バックテック」、シリーズBラウンド1stクローズにて4億円を資金調達
株式会社バックテックは、ジャフコ グループ株式会社をリードインベスターとして、KIRIN HEALTH INNOVATION FUND、株式会社大室産業医事務所および既存投資家である株式会社MTG Venturesより、シリーズBラウンドにて総額4億円の第三者割当増資を実施し、1stクローズを完了した。COO/CTO・エンジニア・カスタマーサクセスを中心とした人材採用に積極投資する予定だという。
健康経営マーケットとESG/SDGs
近年、経済産業省が中心となり推進されている健康経営に取り組む企業が増加しており(大規模法人:年平均成長率 32%、中小規模法人:年平均成長率 100%)、この健康経営はESG経営の「S(Social:Health and Safety)」と密接な関連がある(※1)。ESG経営においては、非財務情報の戦略的開示が必要とされており、実際の機関投資家のニーズとして、健康経営で取得される「ワーク・エンゲージメント」「アブセンティーズム/プレゼンティーズム」や「各種健康経営施策の従業員満足度」等の非財務情報の開示ニーズがあることが、経済産業省により報告されている(※1)。
さらに、健康経営は、SDGsの目標③「すべての人に健康と福祉を」、及び、目標⑧「働きがいも経済成長も」に該当し、企業が社会課題を解決しながら、サステナブルな成長を実現するためにも、本質的な健康経営の実践が市場から期待されている。
※1:経済産業省 商務・サービスグループヘルスケア産業課. 健康・医療新産業協議会第4回健康投資WG. 事務局説明資料①(今年度の進捗と中長期的な方向性).
バックテックが目指す世界について
バックテックは、「全人類が健康に活き活きと暮らし、社会に貢献できる世界をつくる。」というミッションのもと、非財務情報としての開示ニーズが高い「ワーク・エンゲージメント」「アブセンティーズム/プレゼンティーズム」等のESG経営に関わる指標を可視化し、各指標を改善するソリューション提供まで一貫して行っているという。
主力サービスである「ポケットセラピスト®︎」は、従業員のフィジカル/メンタルの不調・不安に、厳選された医療専門職が寄り添い、個々人の状況に合わせたオンラインサポートを行う法人向けサービスであり、導入企業の効果は国際論文や厚生労働省保険局保険課の委託事業報告等で公表している。ポケットセラピスト®︎は法人向けの「肩こり・腰痛対策サービス」として導入を拡大してきたが、今回の資金調達を機に、「カラダ/ココロ/ライフスタイル/キャリア」を支援するウェルビーイングプラットフォームへの成長を目指すという。
資金調達の目的
今回調達した資金を用いて、経営体制の強化を目的にCOO/CTOの採用を実現を目指す。さらに、ポケットセラピスト®︎の機能強化を実現するPdM/エンジニアの積極採用、及び、単なる健康施策ではなく、本質的な健康経営施策の実現を支援するカスタマーサクセスを中心とした人材採用を強化し、2023年3月末までに約30名の新規採用を目指という。
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