花王×MILIZE | 「AI健康可視化ツール」の開発に向けた協業に合意、「仮想人体生成モデル」を活用し、健康につながる行動変容を促す
花王株式会社と株式会社MILIZEは、このたび、MILIZEが開発する予定の「AI健康可視化ツール」に、花王の「仮想人体生成モデル」を活用する、新たな取り組みを行なうことで合意した。「AI健康可視化ツール」は、いつまでも健康でい続けられるような意識づけを行なうため、その時点での将来の医療費を推計して可視化し、健康につながる行動変容を促すためのツールとして、2023年の提供開始に向けて開発を進めていくという。
MILIZEが開発する「AI健康可視化ツール」について
■健康診断データや、毎日の健康につながる行動・体の情報(歩数、体重、睡眠時間、運動量、健康食品の摂取、ライフスタイルの変更など)を入力すると、その健康状態や行動情報をお金に換算して表示し、さらに将来の医療費を推計する。
■花王の「仮想人体生成モデル」を用いて、さまざまな行動や習慣、体の状態の中から病気に関連する可能性の高い項目を推定する(※1)。この情報を用いて、ユーザーの健康習慣の維持や、病気に影響を与える可能性のある健康状態の改善を目的とした日々の行動変容を促進する。定期的に健康状態やライフスタイルを入力してデータ量を増やすことで、よりユーザーに合った健康につながる行動のアドバイスや、精度の高い将来の医療費を推計できる。
■企業の健康経営に活用することも可能だ。従業員の健康診断データと簡易入力データで、社員の将来の健康状態を可視化することで、健康増進・医療費低減を支援する。さらに、お金のライフプランシミュレーターである、MILIZE 法人・職域向けサービス「milizePro」の機能の追加も検討する予定とのこと。
■健康データを持つ企業や、ヘルスケアアプリ・Webサービス提供企業に対して、API経由での提供を予定している。
※1 得られる推定値は、医療機器による測定値とは異なるレベルの“参考値”となる。
「AI健康可視化ツール」および「仮想人体生成モデル」は、いずれも医療機器ではない。医療目的に利用されることを意図したものではなく、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではない。
▼「AI健康可視化ツール」の操作画面イメージ
花王の「仮想人体生成モデル」
「仮想人体生成モデル」は、花王が株式会社Preferred Networksと開発した、健康診断などで得られる身体に関する項目から、ライフスタイル(食事、運動、睡眠など)や性格傾向、嗜好性、ストレス状態、月経などの日常生活において関心の高い項目まで、幅広く多種多様な1,600以上の項目を網羅的に備え、これらがどのようなパターンで現れるのかを示すことができる統計モデルだ。
ある項目のデータを入力すると、別の項目の推定データを出力することが可能。入出力する項目は、備えられたすべての項目から自由に設定することができる。
※参考:花王ニュースリリース(2022年2月28日):花王とPFN、「仮想人体生成モデル」を共同開発
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