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マイクロバイオーム創薬を目指すメタジェンセラピューティクス、プレシリーズAにて1.4億円の資金調達

マイクロバイオーム創薬を目指すメタジェンセラピューティクス、プレシリーズAにて1.4億円の資金調達

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腸内マイクロバイオーム*の研究に基づいた医療・創薬を推進するメタジェンセラピューティクス株式会社(以下、MGTx)は、 2022年6月に、株式会社ファストトラックイニシアティブ、ジャフコ グループ株式会社および株式会社慶應イノベーション・イニシアティブが運営するファンドから、 総額1億4千万円の資金調達を実施した。

(*腸内マイクロバイオーム:腸内に存在する細菌叢)

同資金調達により、「腸内細菌叢移植療法(FMT)」の社会実装へ向けた腸内細菌叢バンクの立ち上げ、および「腸内細菌創薬プログラムの研究開発」を加速する。

 

メタジェンセラピューティクスの事業

メタジェンセラピューティクスは、順天堂大学、東京工業大学、慶應義塾大学の研究者が共同創業し、「腸内細菌叢移植療法(FMT)」の社会実装と、「FMT起点のリバーストランスレーショナル創薬」を推進している。

近年、腸内マイクロバイオームの研究は大きく進展し、がん、潰瘍性大腸炎、パーキンソン病、アレルギー等、さまざまな疾患との関連が明らかになっている。研究の進展に伴い、諸外国では、腸内細菌叢移植(FMT)が治療として実施されて、FMTを起点とした創薬研究が活発に行われている。日本においても、国際競争力のある日本発のマイクロバイオーム医薬品の開発を目指し、日本医療研究開発機構(AMED)による「次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業(腸内マイクロバイオーム制御による次世代創薬技術の開発)」が推進されている。MGTxは、同事業の分担機関の一つとして採択されている。

腸内細菌叢移植療法(FMT)とは

腸内細菌叢移植療法(FMT)は、健康な人の便に含まれている腸内細菌叢を、疾患を持つ患者の腸に大腸内視鏡を用いて移植し、腸内マイクロバイオームの異常(ディスバイオーシス)を改善する治療法だ。順天堂大学では、近年患者数が増加する「潰瘍性大腸炎」※1の患者さんに対して、過去8年間の臨床実績がある。腸内細菌叢移植療法(FMT)の社会実装にあたっては、腸内細菌叢を必要とする患者さんと、腸内細菌叢を提供するドナーをつなぐ「腸内細菌叢バンク」の構築が不可欠だ。

FMT起点のリバーストランスレーショナル創薬とは

腸内細菌叢移植療法(FMT)であらかじめ安全性・有効性が確認できた腸内細菌叢を用いて行う創薬を意味する。通常の創薬では、基礎研究の成果を基に医薬品としての実用化を目指す「トランスレーショナルリサーチ」による創薬が行われるが、FMT起点の創薬は、臨床上で明らかになったメカニズムを基に研究を行い医薬品の実用化を目指す「リバーストランスレーショナルリサーチ」による創薬だ。FMT起点のリバーストランスレーショナル創薬では、通常のリバーストランスレーショナルリサーチより、さらに安全性・有効性の確率性の高い開発を進めることができる。MGTxは、FMT起点のリバーストランスレーショナル創薬実現のため、日本初**の創薬研究を目的とした腸内細菌叢バンクの構築を進めている。

(**自社調べ、2022年9月現在)

代表取締役社長CEO 中原拓氏のコメント

MGTxは「マイクロバイオームサイエンスで患者の願いを叶え続けること」をミッションとして2020年1月に創業しました。順天堂大学、東京工業大学、慶應義塾大学の研究者がアカデミアで培った叡智を社会にインパクトのある形で実装するため、社内外の多くの仲間と連携し事業を推進してまいりました。昨年はAMED事業に採択していただき、本年4月からは順天堂大学においてMGTx共同研究講座「細菌叢再生学講座」を開設し、創薬・医療の両輪の事業を推進する体制が充実しました。プレシリーズAにおいては、これまでサポートいただいてきた大学発ベンチャーに対する投資育成に実績のあるファストトラックイニシアティブと慶應イノベーション・イニシアティブに加え、国内最大手の独立系VCであり産学連携投資の実績も豊かなJAFCOが新たにメタジェンセラピューティクスの仲間として参加してくれました。MGTxは盤石の投資家チームに支えられ、一日も早くマイクロバイオーム創薬で患者さんに新たなソリューションを提供すべく邁進してまいります。

メタジェンセラピューティクス株式会社について

メタジェンセラピューティクス株式会社は「マイクロバイオームサイエンスで患者の願いを叶え続ける」ことをミッションとして、腸内マイクロバイオーム研究に基づいた医療と創薬でソーシャルインパクトを生み出す大学発ベンチャー。現在メタジェンセラピューティクスでは人材採用を積極的に進めているという。

関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部) 

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