ブロックチェーン技術を利用したクラウドファンディング「FiNANCiE」を運営するフィナンシェが総額約7.7億円の資金調達を実施
ブロックチェーン技術を利用したクラウドファンディング2.0「FiNANCiE」を提供する株式会社フィナンシェは、既存株主であるB Dash Venturesが運営するファンドに加え、今回新規でMTG Ventures、Headline Asia、Infinity Ventures Crypto (IVC)、Dawn Capital、アミューズ、W ventures、THE SEED及び松本浩介氏により、総額約7.7億円の資金調達を実施した。また、今回の調達で創業以来の累計資金調達額は約13億円となる。
各社コメント
■株式会社フィナンシェ 代表取締役 國光 宏尚氏より
2019年3月のローンチから、多くの方の協力もあり「フィナンシェ」は大きく成長をしてきました。現在、個人やスポーツチーム、エンタメ系プロジェクトを中心に170以上のトークン (FT&NFT) 発行をサポートするところまできました。
Web3 × クリエイターエコノミーは間違いなく「Next Big Thing!」心強い仲間や株主・アドバイザーの皆さんと共に、”10億人の挑戦を応援するクリエイターエコノミーの実現” に向けて全力で挑戦し続けたいと思います。 Web3 is Now!
■B Dash Ventures 代表取締役 渡邊 洋行氏
サービスローンチ当初からご支援させて頂いておりますが、経営メンバーが創業当時思い描いていた未来が一歩ずつ確実に実現しつつあり、この分野への時代の追い風を強く感じております。
「Web3 × クリエイターエコノミー」の実現に向けて、國光さん率いるフィナンシェの挑戦を、我々も一緒になってこれからも全力で支えて参ります。
■MTG Ventures 代表取締役 藤田 豪氏
MTGグループの事業ビジョンは「VITAL LIFE~世界中の人々の健康で美しく生き生きとした人生を実現します」です。フィナンシェは創業者で日本のWeb3.0の第一人者である國光氏をはじめ、経営経験豊富なメンバーが集うスタートアップです。この経営チームが目指す「クリエイターやサポーターに最大限の利益を還元する」といった社会をより元気にする新しい仕組みづくりの挑戦に共感し投資するに至りました。MTG Venturesがもつリソースを最大限活用し、全力で支援して参ります。
■Headline Asia. Infinity Ventures Crypto (IVC) Partner 田中 章雄氏 Principal 林 政泰氏
「Web3xクリエイターエコノミー」によってクリエイターとサポーターに最大限の利益を還元する試みにとても共感しています。起業、経営、投資経験を持つ國光さんと弊社は十年以上の戦友で、今回新たな挑戦にまた伴走できることを光栄に思います。これからは弊社が国内外のWeb3領域で支援している170社以上の出資先や、大手企業などのネットワークを生かし、フィナンシェ社を支援させて頂きたいと思っております。
■Dawn Capital 代表パートナー 石倉 壱彦氏
ブロックチェーン技術の発達により、コミュニティはヒト・モノ・データなどが綿密に連携した新たな在り方へと進化を遂げようとしています。
ファンの応援や夢がブロックチェーンの力によってコミュニティの価値に変わる「新世代クラウドファンディング2.0」を掲げるFiNANCiEは、代表の國光さんを始めとして事業やコミュニティ作りにおいて経験豊富なメンバーが集まり、Web3業界のみならずコミュニティビジネスの領域においてもパイオニアとなることを確信しました。
新時代のコミュニティ創造へ向けて伴走させていただき、ひとりひとりのファンとコミュニティ間の応援や価値が循環する世界の実現に向けて貢献してまいります。
■アミューズ 上席執行役員 白石 耕介氏
エンターテインメントは常に新しい技術と共に姿形を変え、進化を続けてきましたが、web3/トークンエコノミーはこれまで以上にエンタメ産業に大きな変化をもたらす潮流だと感じています。この可能性に最も早く飛び込んだフィナンシェの今後に期待をしつつ、新たなエンターテイメントの創出を共に目指していきたいと思っています。
■W ventures 代表パートナー 東 明宏氏、アソシエイト 高田 拳伍氏
エンタメ・スポーツ領域への投資に注力するファンドとして、新しいプラットフォームを作るという大きな挑戦にご一緒できることを嬉しく思っています。
フィナンシェがファンとの新しい関係を構築し、日本のコンテンツが更に盛り上がり、多くの人の心の豊かさに繋がるよう、全力でご支援させていただきたいと思います。
■THE SEED General Partner 廣澤 太紀氏
大きな波が起こった時に、國光さんがそのマーケットの起業家として旗を立て、強固な経営陣が足元を固めていくフィナンシェさんの体制に魅力を感じ、主に創業投資を中心として活動してきましたが、今回の資金調達で出資機会をいただきました。
新しいテクノロジーの社会実装を実現するために、規制面への対応を強化しながら、サービスの開発・改善ができるトッププレイヤーとして、さらなる飛躍を楽しみにしています。
■KLab株式会社 社外取締役(監査等役員)/株式会社サイバー・バズ 社外取締役/株式会社スタジオアタオ 社外取締役(監査等委員)/ピクスタ株式会社 社外取締役(監査等委員)/株式会社ジグザグ 社外取締役 松本 浩介氏
Web3領域を勉強したく、國光さんと話す機会をもらいました。投機的なビジネスが目立つ中で、長期的に利用者にメリットのある、安定的なサービスや事業について率直に意見を聞きました。
彼は、本領域の知識、経験量が圧倒的で、今後普及するサービスや事業、加えて、その参入・拡張のタイミングなど、明確なビジョンを持っていました。
トークンの発行・保有に関する会計処理など、社会的な信用向上などには課題はありますが、株主として、支援・応援していきます。
今回の資金調達について
株式会社フィナンシェは「10億人の挑戦を応援するクリエイターエコノミーの実現」をビジョンに掲げ、ブロックチェーン技術を活用した、NFT事業やトークン型のクラウドファンディング2.0 「FiNANCiE(フィナンシェ)」を運営している。「FiNANCiE(フィナンシェ)」は、夢や目標を目指すスポーツチームやクリエイターがトークン(FT&NFT)を発行・販売することで資金を獲得し、トークンを利用して、サポーターと継続なコミュニティを構築できる新世代のクラウドファンディングサービス。
Web2.0の潮流は「会社」の組織力がなくてはできなかったことを「個」でも実現できるように変えてきた。この流れは「クリエイターエコノミー」という経済圏を創出し、多くのプラットフォームで活躍するクリエイターを生み出したという。
しかしながら、クリエイターエコノミーと言えども、現状は巨大なプラットフォームと一部のクリエイターのみが大きな利益を手にしている状況で、応援してくれるたくさんのファンに明確な利益を還元できるものではない。また、知名度の低い時期から支えてきたファンに応える仕組みも存在しないといった課題がある。
このような課題を解決するために、「FiNANCiE(フィナンシェ)」は「トークン」によってクリエイターとサポーターに最大限の利益を還元する仕組みを提供するという。
スポーツクラブやクリエイターはトークンを発行する「オーナー」として、それを購入するファンは「サポーター」としてコミュニティを構成するメンバーとなる。トークンは販売されるだけでなく、マーケットで取引され、継続した経済活動が行われ「トークンエコノミー」が成立する。
サポーターが主体的にオーナーを応援することでトークンの価値が高まると、オーナーだけでなく初期から応援していたサポーターにもメリットがある、同社ではそんな新しい応援の形を提供したいという想いで「FiNANCiE(フィナンシェ)」のサービス展開を進めてきた。
2019年3月のサービスローンチ以降、既に170以上の個人やスポーツチーム、エンタメ系プロジェクトのトークン発行・販売、企画・運用を行なってきたという。特に2021年からはスポーツクラブトークンに力を入れており、現在70以上のトークンを発行し、2022年からはエンタメその他ジャンルの本格立ち上げ、グローバル展開も進めていく予定だ。
また、2022年はコインチェックとIEO(Initial Exchange Offering)を実施し、多くのコミュニティが継続的に成長するためのインセンティブ、ひいては「FiNANCiE(フィナンシェ)」の“コミュニティ主導”のクリエイターエコノミーをグローバルエコシステムへ拡張していくことを目指す。
今回調達した資金は上記を実現するために、主に以下の用途に充当していく予定だという。
・IEO実施に向けたトークンエコシステムの強化
・「FiNANCiE(フィナンシェ)」の機能強化
・「FiNANCiE(フィナンシェ)」の新規ユーザー獲得及び認知拡大のためのマーケティング
・採用、人材育成体制、ガバナンスの強化
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