TOMORUBA

事業を活性化させる情報を共有する
コミュニティに参加しませんか?

AUBA
  1. Tomorubaトップ
  2. ニュース
  3. 不動産テックのエステートテクノロジーズ、シリーズAで5億円の資金調達実施
不動産テックのエステートテクノロジーズ、シリーズAで5億円の資金調達実施

不動産テックのエステートテクノロジーズ、シリーズAで5億円の資金調達実施

  • 7509
1人がチェック!

AIによる不動産情報提供サービスなど不動産テックサービスを開発・運営するエステートテクノロジーズ株式会社は、既存投資家として伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社(以下ITV)、新規投資家としてグローバル・ブレイン株式会社、みずほキャピタル株式会社を引受先とする第三者割当増資により、約5億円の資金調達を実施。

これにより、エステートテクノロジーズの資金調達額は累計6.5億円となった(前回実施:2020年7月ITVより1.5億円をJKISS介し調達)。

今回の資金調達を受け、不動産価格査定エンジンの更なる強化と全国展開への事業加速、ウェルスマネジメント向け不動産管理システム、不動産追客ロボットサービスなど企業向けAPI提供事業を加速し、消費者の不動産資産のポートフォリオ化を実現していくという。

直近の事業内容

<BtoB事業>

コロナ禍以降とくに求められる不動産業界のDX推進をうけ、事業者向けに情報収集ツールや取引インフラを提供すると同時に、提供する情報の「精度」にこだわっている。

特に、同社の開発した価格推定エンジンは、業界最高水準の精度を誇る。

また、上記エンジンの正確性を強みに、ツールやインフラ提供だけでなく、事業者のニーズに合わせてAPI提供やOEM開発を柔軟に行い、大手を含む多くの企業のサービスに同社の分析エンジンを導入している。

■提供サービス

・不動産価格査定エンジンAPI

 独自のアルゴリズムと業界最高水準の正確性を誇る価格査定AIで、高精度の不動産価格査定を実現

・不動産追客ロボットサービス

 不動産に特化した追客・顧客管理を行う営業支援ツールで、顧客を解析、最適な物件を提案

・オリジナルPtoPマーケット構築支援システム

 買主会員が売主会員に直接交渉を行う、不動産買取マッチングシステム提供

・ウェルスマネジメント向け不動産管理API

 業界最高水準のAIがリアルタイムで不動産価格を算出し、登録物件の価格推移を一括管理

・「暮らし」「リスク」データ提供サービス

 物件情報だけでなく、周辺の生活環境、自然災害、治安、行政データなど、エリア評価に関する情報を提供


■導入企業

買取再販事業者、リノベーション再販事業者、プロパティマネジメント会社、その他金融系サービス事業者など、幅広い業態の事業者に活用されている。

 


<BtoC事業>

個人の資産形成ニーズの高まりや、2022年から学校教育において金融教育が義務化された背景などをうけ、不動産の「公平・透明」な情報公開を行い、不動産取引を個人の身近にしていくサービスを急ピッチで開発提供している。

また、これまで実現が難しいとされてきた、不動産の「個人間取引」を実現するPtoP取引プラットフォームを構築することで、不動産取引の裾野を広げる取り組みを行っている。

PtoP取引においては、都心の不動産価格高騰や歴史的円安などの背景を受けて、海外からの購入ニーズにもフェアに応えられるようインフラ整備を進めていくという。

■提供サービス

・Dr.Asset レコメンダー

 相場価格と暮らしの評価付き自動物件提案サービス

・Dr.Asset チェッカー

 営業ナシ、気になるマンションの「適正価値」が30秒で分かるサービス

・マンションリスク by Dr.Asset

 都内10万件のマンションの価格・暮らし・リスクを網羅したマンション大辞典

・Dr.Asset プランナー

 賃貸ユーザー向け、いまの家賃や暮らしをもとにした「購入」への乗り換えプランニングツール

・Dr.Asset レントチェッカー

周辺の適正賃料を比べて現在の賃料が妥当かチェックできる賃料査定ツール

<査定エンジンの強み詳細>

同社が提供する一連のサービスに搭載されている自社開発エンジンは、

分析の精度

対象物件の網羅性

サービス利用の容易性

API提供など開発の柔軟性

という4点が高く評価され、利用者ならびに取引先を拡大している。

■エンジンの分析の精度

巷のAI査定を謳うサービスでは、査定エンジンの精度が低いために査定結果と実際の取引価格が大きく乖離しているものが散見されている。

査定エンジンの正確性は、誤差率の中央値という意味の「MER」という指標で表され、低いほど正確だ。業界ではおおむねMER5.8が標準であり10を超えるものも珍しくない中で、同社の査定エンジンは、MER2.93という業界最高水準の正確性を誇る。

■対象物件の網羅性

同社では、上記のように精度を維持しながら査定対象を拡大することを重視している。現在、査定可能な物件数は15万件、一都三県(東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県)を網羅。

■サービス利用の容易性

物件の住所など詳細情報の入力が不要で、物件名を検索するだけで数秒で分析結果が入手できるという容易性ならびに査定スピードが好評。

■API提供など開発の柔軟性

クライアントニーズに合わせた、オーダーメイドでのAPI提供を得意とする。

不動産業界においては、物件の価格・賃料分析はもちろん、生活利便性が高いエリアの分析や、満室率の高い物件の傾向分析、ウェルスマネジメントにおける不動産資産の見える化など、「情報の透明化・可視化」の可能性は無限大だ。

投資家のコメント

■伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社 代表取締役社長 中野慎三氏 パートナー 小川剛氏

弊社はエステートテクノロジーズ社に前回シードラウンドにおいてリードで投資しハンズオン・サポートを続けてきましたが、今回も投資をさせて頂きました。今回の調達により、AIによる不動産価格査定エンジン等コア技術のさらなる高精度化と営業体制強化が実現できるものと期待しております。エステートテクノロジーズの技術およびビジネスモデルは革新的であり、不動産業界のDX化の中核企業としての成長を楽しみにしています。

■グローバル・ブレイン株式会社 代表取締役社長 百合本安彦氏 Director 冨樫寛隆氏

不動産に係るすべてのステークホルダーにプラスを生み出す取引環境を創りたいという高い志と、業界最高水準の不動産価格推定エンジンを生み出す技術力に大きな成長可能性を感じ、このたび出資を決定いたしました。公平・透明な情報提供を通じて、より多くの事業者・消費者の課題解決を担い、日本の不動産の価値向上を目指すという大きな挑戦を、グローバル・ブレインとして全力でご支援させていただきます。

■みずほキャピタル株式会社 代表取締役社長 大町祐輔氏 投資第4部インベストメントマネジャー 藤井智史氏

エステートテクノロジーズ社は、不動産の情報データベース構築とAIを用いた不動産価格推計エンジンに強みを持つ期待の企業です。

企業が持つ様々なサービスに同社のAPIを実装することで不動産関連サービスが拡大し、エンドユーザーへの提供価値向上に寄与すると感じています。

澤社長の豊富な事業・リーダーシップ経験を活かし、業界に新たなソリューションを提供していくことを大いに期待しています。「不動産取引のニューノーマルを創造し、日本の不動産全体の価値向上を目指す」という目標に向かって、みずほグループもサポートして参ります。

今後の展望

エステートテクノロジーズは2019年の設立以来、不動産取引にまつわる様々なステークホルダーに対し、ビッグデータ解析で得られる分析情報を、「公平・透明」に提供してきた。今回の資金調達を受け、いっそうの事業加速、組織拡大を行う。

具体的には、複数サービスを継続的に開発・提供するマルチプロダクト方式で事業を推進し、「Dr.Assetを使えば不動産のすべてが分かる」と言われるような取引インフラを完成させる。

事業者・消費者・市場という全ステークホルダーにプラスを生み出す環境を整備し、不動産にまつわる一貫したデータフローの構築、不動産市場のバリューチェーン全体の価値向上、ひいては日本の不動産の価値向上を実現するという。

関連リンク:プレスリリース  

TOMORUBA編集部) 

新規事業創出・オープンイノベーションを実践するならAUBA(アウバ)

AUBA

eiicon companyの保有する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」では、オープンイノベーション支援のプロフェッショナルが最適なプランをご提案します。

チェックする場合はログインしてください

コメント1件