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全脳の画像解析・脳健康測定プログラムを提供する「エム」、シードラウンドで総額2.15億円の資金調達

全脳の画像解析・脳健康測定プログラムを提供する「エム」、シードラウンドで総額2.15億円の資金調達

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全脳の画像解析・脳健康測定プログラム「MVision シリーズ」(※)を展開する株式会社エムは、ベンチャーキャピタルの株式会社サムライインキュベートが運営するファンドや個人として参加された東京大学大学院教授の松尾豊氏ら複数の投資家により、シードラウンドとして総額2.15億円の資金調達を実施した。今回の資金調達は、経営基盤の更なる強化を目指し、主に製品・サービスの更なる改善、導入医療機関の拡充、人材採用に充当することを目的としている。

※一般消費者向けプログラム”MVision health”、 医療機関向けプログラム “MVision brain”(現時点での仮称)を含むエムの有する製品群一式を指す総称。なお、MVision healthは医療機器ではなく、いかなる疾病の予防、診断、治療目的に用いられるものではない。医師の診断のもと、特定の疾病が認められなかった健常な受診者のためのサービスに供される。

▲上写真:左から 谷口善洋(執行役員COO)、會義貴Partner(サムライインキュベート)、関野勝弘(代表取締役)、森進(創業者、ジョンズホプキンス大学教授)、阪上暁(執行役員CFO)

資金調達の背景

わが国において、健康寿命を脅かす最大の要因は脳の健康となりつつある。更に、認知症をはじめとする脳疾患の多くは、発症の10年以上も前から徐々に進行し、元に戻ることは難しい生活習慣病だ。なるべく早期にその予兆を検出し、生活習慣を正すことが大切になる。しかし、従来、脳の健康を知る有効な方法である脳ドックは、脳腫瘍や脳動脈瘤といった、稀ではあるものの早急な対処を必要とする重篤な疾患の検出を主な目的としている。未病段階での脳の健康状態を客観的な指標をもって評価し、受診者に生活習慣を見直すきっかけを与えるようなサービスを提供していなかった。

「MVisionシリーズ」は、脳MRI画像に適用することにより、未病段階での全脳の健康状態を可視化、数値化し、かつ同年代のビッグデータと比較することが可能になる。これらは、脳ドック等を実施する医療機関にとっては、受診者に新たに提供できる付加価値となる。

このように、エムは医療機関に「MVisionシリーズ」を提供することを通じて、新たな価値を創出し、受診者の行動改善につなげ、その結果として「一次予防」、すなわち認知症などの脳疾患を発症する人を総人口レベルで大きく減らす動きにつなげることを目指しているという。現在は、脳ドックを受診する一般消費者向けプログラム ”MVision health”の提供(テストラン)を通じ、サービスのブラッシュアップを推進中。

今回の資金調達により、MVision healthおよびMVision brainを核とした製品、サービスの機能およびUI/UXの改善、全国の医療機関に広く安心して導入して頂くために必要なカスタマーサクセス、医療機器プログラムとしての認証および承認を見据えたプロダクトマネジメント、といった各領域に必要な人材やシステムの充実を加速していくという。

投資家からコメント(サムライインキュベート)

株式会社サムライインキュベート Partner | Investment Group

會 義貴 (かい よしたか)氏

「高齢化が進む日本において、健康寿命の延伸と社会保障費の管理は重要なテーマとなっています。その中で、認知症は発症した方と介護される方々のQOLに長期にわたり影響を及ぼし、医療費のみならず介護費用やインフォーマルケアコスト等の社会費用負担が重い病気です。MVision brainは、脳のMRI画像を従来と異なるアプローチで分析・活用する事で認知症をはじめとする脳疾患リスクを可視化し、未病段階から早期対応を促す事ができる素晴らしい技術だと感じました。経験豊富なエムのマネジメントチームであれば、より健康な未来を創っていけると信じております。」

関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部) 

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