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デジタルクローン「P.A.I.」を開発するオルツ、35億円の資金調達を実施

デジタルクローン「P.A.I.」を開発するオルツ、35億円の資金調達を実施

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デジタルクローン、P.A.I.(パーソナル人工知能) を開発する、株式会社オルツは、シンガポール投資会社テマセク傘下Vertex Holdingsがアンカー投資するVCであるVertex Growthをリード投資家として、既存投資家を含む国内外の投資家を引受先とした第三者割当増資にて、約35億円の資金調達を実施した。

調達の背景と目的

同社が提供する文字起こしサービス「AI GIJIROKU」はリリースから現在に至るまで堅調な収益化を達成している。世界的に大きな潜在市場規模を有するVoice-to-Text市場でのシェア獲得ならびに同社のビジョンであるデジタルクローン、P.A.I.に向けた事業をさらに加速すべく、調達した資金をプロモーション・人材採用・研究及び開発に投資する。

株式会社オルツ 代表取締役 米倉千貴のコメント

この度、私たちオルツのテクノロジーを高く評価いただきシリーズDを形成させていただきました。日本発のディープテック企業である当社が、グローバルトップクラスのグロースVCであるVertex Growthをはじめとした国内外の投資家に大きな期待を受けていることに大変誇りを感じています。今まで支えてきてくださった株主様、新たに加わった株主様、また当社にご支援いただいている皆様に感謝申し上げます。当社は世界的に成長期待値の高いVoice-to-Textの市場において、まずはアジアにおけるリーディングカンパニーとなり、オルツの掲げるP.A.I.の究極の目標である「人類の労役からの解放」の実現に大きく前進してまいります。

投資家からのコメント

■Vertex Growth Managing Director TAM Hock Chuan 氏

オルツの旗艦プロダクト「AI GIJIROKU」に強い成長の可能性を感じ、Vertex Growthの日本における最初の投資先としてオルツを選びました。Vertex Growthは2020年、米国で同様のツールを提供するVerbitに投資しました。私たちは米国でAI文字起こしツールがさまざまな業界・業種で活用され、Verbitが急速に成長し同領域のリーダーとなり、更にはユニコーン企業になったのを目の当たりにしました。日本でも、企業の議事録作成にAI技術が採用され、その作業が自動化される可能性があるとみています。オルツは、卓越したR&D文化と豊富なIPポートフォリオを持ち、これらを活かした独自のP.A.I.(パーソナル人工知能)技術を有しています。この技術により「AI GIJIROKU」は少ない学習データと開発リードタイムで、高い精度とリアルタイムに近い性能を実現しています。またP.A.I.技術を活かし、「AIコールセンター」やアンケート予測エンジン「Nulltitude」など、企業向けソフトウェア分野に革命をもたらすAIベースのツールを、近い将来さらに世に送り出すことができるでしょう。オルツの市場機会は計り知れず、今後の更なる成長を目指し、同社および経営陣と伴走していくことを心から楽しみにしています。

■SMBCベンチャーキャピタル 投資営業第四部 部長/安田 純也 氏 次長/飯塚 航 氏

6年前に初めて投資させていただいた時から米倉社長が一貫して掲げるP.A.I.という夢のような構想が、オルツの皆様の苦労・努力によっていよいよ形になりつつあります。そしてP.A.I.開発過程で培われた高い技術力を結集したAI GIJIROKUは、私の投資家人生でも類を見ないスピードが続いています。こうした中、米倉社長はいつも「まだまだこれからです!」と仰り、頼もしく思うとともに弊社としても益々応援させていただくべく今回3回目の出資をさせていただきました。AI GIJIROKUやこれから生まれるオルツのプロダクトが、日本にとどまらず世界の人々を非生産的労働から解放するインフラのような存在になることを期待しております。


■株式会社Akatsuki Ventures 「Dawn Capital」 代表パートナー 石倉 壱彦 氏

近年、テクノロジーが日常生活に浸透してきており、人々の生活をより便利で豊かにする期待と実感が高まってきています。その中でも、幅広い場面でのコミュニケーションに応用できる音声認識技術は、今後の社会を支える鍵となるポテンシャルを秘めています。この領域での実績を基にP.A.I(パーソナル人工知能)の開発を目指しているオルツは、日本発で世界を変革する存在になると確信しています。オルツへの支援を通じて、人間とテクノロジーが共生する社会の実現に貢献していきたいです。

■Spiral Capital Senior Associate 植木 修造 氏

オルツが開発するデジタルクローン、P.A.I.が、「非生産的労働からの解放」という世界共通の根源的なニーズを解決することを期待し、この度出資致しました。P.A.I.の要素技術を切り出した第一弾の「AI GIJIROKU」は、顧客企業の業種・規模を問わず導入が進み、類を見ない爆速成長を実現しています。まさに、根源的なニーズであることの証左であり、日本国内に留まらず、アジア圏を中心とした海外においても価値を証明することを確信しています。

■SMBC日興証券株式会社 投資開発部長 折田 中 氏

弊社はオルツ社の掲げる「非生産的労働からの解放」というビジョンに共感し、また、そのビジョンを実現可能とする高い技術力/開発力を評価させていただき、本シリーズに参加いたしました。オルツ社のAI技術が社会実装されていくことで、世に存在する非生産的/非効率的な労働の改善や削減を通じた革新的な生産性向上が実現することを大いに期待しております。

■HT Asia Technology Fund マネージングパートナー 厳 冬傲 (Yan Dongao) 氏

(香港に拠点を置くベンチャーキャピタル。2020年より本格的に日本のスタートアップに投資)

日本のAI市場とSaaS市場の規模が大きく今後も拡大し続けると見込まれ、海外投資家にとって非常に魅力的に映ります。両市場をまたがって高い技術力を武器に革新的なサービスを提供するオルツ社が、すでに日本国内のvoice-to-text市場におけるリーディングカンパニーの地位を獲得しつつあります。また、開発しているデジタルクローン、P.A.I.が個人と企業との付き合い方を根本から変えるポテンシャルを持ち、その世界観に強く共感し今回の投資に至りました。今後の展開に応じアジア進出時のサポートや海外機関投資家とのお引き合わせでお手伝いできればと考えています。

■東急不動産ホールディングス株式会社 グループ企画戦略部 グループリーダー 佐藤 文昭 氏

東急不動産HDグループでは、スタートアップ企業との価値共創を目指し、2017年よりプログラムを立ち上げ、オープンイノベーションを推進しております。「AI GIJIROKU」の急速な売上拡大もさることながら、デジタルクローン、P.A.I.という壮大なビジョンと創業以来取り組んできた研究開発により生まれたAI要素技術やブロックチェーンを活用した分散ストレージなどの技術に高いポテンシャルを感じ、今回出資をさせていただきました。微力ながらオルツの更なる成長に貢献できることを嬉しく思います。

■Industrial Technology Investment Corporation President Michel Chu 氏

Industrial Technology Investment Corporation(ITIC)は、AI技術を活用して価値を創造する企業に高い関心を寄せてきました。 そして、オルツはまさにそうです。 会議のメモを書き起こすのは退屈で時間のかかる作業でした。 AI GIJIROKUを使用すると、人々は非生産的な仕事から解放され、実際の生産性に頭脳を集中させることができます。 私たちはオルツとともに歩むことを、さらには彼らが国際的にビジネスを拡大することのサポートができることを楽しみにしています。

■DIMENSION株式会社 ビジネスプロデューサー 下平 将人 氏

オルツは、P.A.I(パーソナル人工知能)の開発を通じて「非生産的労働からの解放」を目指すスタートアップ企業です。その稀有なビジョンや米倉社長をはじめとするオルツの皆さまの情熱に共感、共鳴し、出資させていただきました。P.A.I開発に向けて研究開発をされている、分散型コンピューティング技術をベースとした「AI GIJIROKU」の成長速度が本当に素晴らしく同プロダクトの海外展開の他、今後本格ローンチを予定しているAI通訳やAIコールセンターも期待しています。ビジョン実現に向けて協業できることを心から楽しみにしています。

■エムスリー株式会社 取締役 槌屋 英二 氏

当社は、1人1円ファンドを通じて医療を中心とした社会的課題の解決に取り組むベンチャー企業の支援に取り組んでおります。

オルツ社がP.A.Iの研究開発を通じて得た技術を活用し開発した「AI GIJIROKU」が急速に導入拡大していることを高く評価するとともに、同サービスを含め今後開発される製品・サービスが、医療業界を含む世の中の人手不足という社会課題の解決につながることを期待し、この度出資いたしました。

今後は同社との資本業務提携により、同社の掲げる「非生産的労働からの解放」を目指し、医療分野における協業に取り組んで参りたいと思います。

資金調達の概要

■調達金額

35.2億円

■引受先

Vertex Growth Fund II Pte. Ltd.

SBIグループ

SMBCベンチャーキャピタル6号投資事業有限責任組合

Dawn Capital1号投資事業有限責任組合(アカツキ)

Spiral Capital Japan Fund 2号投資事業有限責任組合

SMBC日興証券株式会社

HT Asia Technology Fund LP(Yitu Capital)

TSVF1投資事業有限責任組合(東急不動産ホールディングス出資のCVCファンド)

Industrial Technology Investment Corporation

DIMENSION 2号投資事業有限責任組合

みずほリース株式会社

エムスリー株式会社

関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部) 

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