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三菱商事×モルゲンロット | 日本・ASEANにおける分散型コンピューティングサービスの共同構築へ

三菱商事×モルゲンロット | 日本・ASEANにおける分散型コンピューティングサービスの共同構築へ

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三菱商事株式会社と、分散型コンピューティングパワー(計算力)を提供するモルゲンロット株式会社は、日本およびASEANにおける分散型コンピューティングサービスの共同構築を視野に、資本業務提携契約を締結したと発表した。

資本業務提携契約に至った背景

モルゲンロットは、独自の分散処理コア技術「Excalibur」を中核としたソフトウェア開発力と、最新のGPU技術をいち早く採用した先端ハードウェアシステムにより、高度な計算能力をクラウドベースで提供するスタートアップ技術集団だ。モルゲンロットの高い技術力は超高解像度3Dレンダリング、シミュレーション、AI/機械学習/深層学習などの先端分野、各種研究開発機関の現場で採用されている。

また高性能GPUサーバーのノウハウを活かして、再生可能エネルギーや余剰電力を活用した、コンテナ型を中心としたグリーンデータセンターを展開中だ。モルゲンロットはクリーンな計算力を安価に提供していくことで、人と地球にやさしいデジタル社会のインフラエコシステムの実現を目指している。

一方で三菱商事は、総合商社として培った知見・ノウハウを活用し、日本でのハイパースケール型データセンターを中心としたデジタルインフラ事業を展開している。三菱商事グループの総合力を活かしたDX(デジタル・トランスフォーメーション)とEX(エネルギートランスフォーメーション)の一体推進を行っており、今回の資本業務提携を契機として、大規模データ処理のための分散型データセンター網の構築や、リアルタイム処理・低遅延処理を実現するためのエッジコンピューティングインフラの開発・実装等による新たなビジネス機会の創出を図るという。

両社は、日本のみならずASEANを中心とした海外での共同事業展開も検討しており、本資本業務提携に先立ち、既にシンガポールにおける大規模計算力提供事業の共同展開に向けた協議を開始している。スマートシティ先進国といわれるシンガポールのDXをサポートするとともに、将来的にはその他 ASEAN諸国への事業拡大も視野に入れているそうだ。

各社コメント

■三菱商事株式会社 常務執行役員 複合都市開発グループCEO 久我 卓也 氏

『三菱商事は、自立分散型コミュニティ/スマートシティの実現に向けた付加価値の高い都市開発事業を展開しており、その構成領域としてITや不動産・インフラ知見を活かしたデジタルインフラ事業への取り組みを強化しています。今回のモルゲンロットとの資本業務提携を通じて、大規模な分散型データ処理やエッジコンピューティング等、デジタルインフラ事業の高度化を目指します。旺盛な需要が続くデジタル社会を下支えすると共に、都市開発事業の付加価値を向上させることに繋がっていくと考えております。』

■モルゲンロット株式会社 代表取締役CEO 井上 博隆 氏

『急速なデジタルインフラの発展に伴って、大量データの高速処理の需要が急増しています。しかし、GPUなどの高集積半導体をベースとした高性能データセンターは、消費電力の増加と同時に発熱抑制のためのファンの駆動などに更に電気を消費するという、構造的問題に直面しています。モルゲンロットは独自開発の分散処理技術と再生可能エネルギーを組み合わせて、高効率でクリーンな計算力を提供することでCO2排出量削減の方策を提供し、この問題に積極的に取り組みたいと考えます。今回の資本業務提携により、モルゲンロットのソリューションを国内のみならず海外のより多くのお客様に提供することが可能になると期待しています。』

※関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部) 

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