植物肉スタートアップのDAIZ、プレシリーズCで総額30億円を資金調達
発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・生産するDAIZは、プレシリーズCラウンドにおいて、日清食品ホールディングス、丸井グループ、三菱ケミカルホールディングス等の事業会社6社と、インベストメントLab、三井住友海上キャピタル、グローバル・ブレイン等の金融投資家4社を引受先とする第三者割当増資により、総額30億円の資金調達を実施した。これにより累計資本調達額は60.5億円となった。国内のフードテック・スタートアップとして最大の資金調達額となる。
今後も、美味しい植物肉の普及を通じて、グローバルの共通課題となっている地球温暖化やタンパク質危機などの解決に寄与していくという。
資金調達の目的
今回のプレシリーズCラウンドにて調達した資金は、DAIZの植物肉「ミラクルミート」の生産体制の拡大と研究開発(R&D)の強化、グローバルでの事業展開、成長を支える人材採用などに充当し、更なる事業基盤の拡充を図っていく。生産体制の拡大として、2023年の稼働を目指して熊本県内に新工場を建設する計画が進行している。現在の年間生産キャパシティ4千トンの5倍の年間2万トン規模となる。
成長資金の獲得と提携企業との協業により「ミラクルミート」の商品開発や販路拡大、SDGs観点の差別化訴求等を推進していく。DAIZは植物肉市場の成長が著しい海外での事業展開を見据えており、現地生産拠点の確保のために本年中に追加で数十億円規模のシリーズCラウンドの資金調達を計画している。
プレシリーズCラウンドの引受先の概要
<事業会社(6社)>
■日清食品ホールディングス:
“新たな食の創造”と“環境問題の解決”を目指した共同開発等
■丸井グループ:
体験型店舗やZ世代への訴求を通じたブランディング強化と販売促進
■三菱ケミカルホールディングス:
食品素材の技術による風味向上と温室効果ガス低減効果の見える化の検証
■長谷川香料:
香料開発の技術を掛け合わせた美味しさの追求と再現性の向上
■物語コーポレーション:
メニューの協働開発と「焼肉きんぐ」などの国内外店舗での提供による販路拡大
■東洋製罐グループホールディングス:
包装容器技術により美味しく安全な長期保存を実現、流通の多様化と食品ロス削減
<金融投資家(4社)>
■i-Lab食の未来ファンド(インベストメントLab)
■MSIVC2020V投資事業有限責任組合(三井住友海上キャピタル ※追加投資)
■KDDI Open Innovation Fund(グローバル・ブレイン ※追加投資)※7
■SuMi TRUSTイノベーションファンド(三井住友信託銀行)
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