トランコム×CBcloud | 資本業務提携、物流現場の生産性と付加価値の向上へ
CBcloud株式会社は、トランコム株式会社と資本業務提携を締結したことを発表した。両社のリソースとアナログ・デジタルでのノウハウを相互活用し、物流現場の生産性と付加価値の向上を目指すという。
資本業務提携の理由
CBcloudは「世の中の眠る力に革新を」をミッションに掲げ、ITを活用し運送業界における新たな価値の創造と、実務を担うドライバーの社会的地位向上の実現を目指している企業だ。全国4万名規模の二輪・軽貨物個人事業主ドライバーネットワークを有する「PickGo」や、配送現場の業務支援システム「SmaRyu」を通じて、テクノロジーにより配送現場をエンパワーし、拡張性と柔軟性を兼ね備えた物流インフラの実装を図っている。
またトランコムグループは、重要な社会インフラである物流を担う企業として、社会課題の解決と抜本的な革新の実現に向けた中長期ビジョン「“はこぶ”を創造する」を掲げている企業だ。「サスティナブルで効率的な輸配送」を提供するため、トランコムグループの強みである全国20万台規模の中長距離を中心とした貨物と空車のマッチング(求貨求車サービス)、物流センター運営などのネットワークやノウハウを最大限活用し、アイデアとテクノロジーを組み合わせた「はこぶ」仕組みを創造し、広く多くの企業に利用されるプラットフォーム構築を図っている。
物流業界では、慢性的かつ構造的な労働力不足や担い手の高齢化、環境への配慮などの社会課題に直面している。この課題を根本的に解消するために、両社は相互に経営資源を活用・共創し、物流現場の生産性と付加価値の向上によって、業界の活性化を図れるものと考え、本資本業務提携を行うことを正式に決定したという。
両社のリソースやアナログとデジタルで培ったノウハウや技術を相互に活用することで、効率的な輸配送の構築と運行現場の生産性を改善する。また、両社の輸配送ネットワークをかけ合わせることで、荷主と運送会社の双方がメリットを享受できる持続可能な物流インフラを構築するという。
業務提携の内容
(1)国内No.1求貨求車プラットフォームの構築
トランコムグループの中長距離領域における全国約13,000社、約20万台の輸送パートナー企業のネットワークと、CBcloudのラストマイル領域における全国4万台の二輪・軽貨物配車ネットワークをかけ合わせることで、国内最大規模のフルラインアップでの求貨求車サービスが提供可能となる。具体的には、大型トラックから軽貨物・二輪まで幅広い輸送モードで、長距離から近距離まで幅広い範囲において輸配送サービスを提供する。
(2)付加価値の高い物流ソリューションの提供
トランコムグループの幹線輸送対応力や物流センター運営ノウハウ、CBcloudのラストマイル配送対応力やデジタル技術をかけ合わせ、機動性・柔軟性を活かした高い輸配送力で、幹線からラストマイルまで一貫した物流ソリューションを提供する。
(3)持続可能な物流構築の実現
構造的かつ慢性的な労働力不足の業界において、両社のノウハウやデジタル技術を活用し、車両の積載効率や運行現場の生産性を高め、日本全国6万社の運送会社・約87万人のドライバーが働きやすい環境を実現し、業界の地位向上を目指す。
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