フォアキャスト×NTTドコモ×日本テレビ|3社共同開発ニュース記事の自動要約サービス「自動要約AI(β版)」を提供開始
フォアキャスト・コミュニケーションズと、NTTドコモと、日本テレビ放送網は、AIを活用したニュース記事の自動要約サービス「自動要約AI(β版)」(以下、β版サービス)の共同開発をした。同共同開発により研究を重ねたAI要約技術を活用し、「ユーザーとともに進化し続ける要約サービス」をコンセプトとしたβ版サービスを、2022年1月12日(水)より、フォアキャストから提供を開始する。なお、同共同開発は2021年9月末に締結した、三社共同開発契約によるもの。
ドコモと日本テレビは、ドコモ北京研究所が研究開発を行っていたAI要約技術を基に、2019年度から、ニュース記事の自動要約システム(以下、同システム)の実用化をめざす共同実証実験を実施している。日本テレビが保有する20万件近い過去記事と、人が要約したデータのセットを同システムの要約エンジンに学習させ、精度向上に取り組んできた。さらに、2021年度から、日本テレビのグループ会社であるフォアキャストが加わり、同システムのユーザーインターフェースなどを開発している。
<β版サービスイメージ>
今回提供するβ版サービスは、ニュース記事を要約できるサイト。画面の左側に「要約したい文章」を入力すると、右側に「要約した文章」が表示される。あらかじめ指定した文字数や文章数に基づいて要約をする「文字数指定機能」および「文数指定機能」や、要約結果に反映したいキーワードを指定する「ヒント機能」に加え、国内初(※1)となる「タイトル機能」「位置特定機能」を備えて提供する。 (※1) 2021年12月21日時点(ドコモ調べ)。
■特徴
シンプルで見やすいユーザーインターフェース。
利用ユーザーさまからの有益なフィードバックを収集し、学習のループを回して成長し続ける。
■新たな機能
「タイトル機能」:タイトルに含まれた単語の重要度を上げ、タイトルに関連する要約を作成。
「位置特定機能」:要約後の単語が、要約前文章のどの部分に該当するかをハイライトで可視化。要約に引用された部分をユーザーが瞬時に把握できるため、要約結果の修正作業の効率化を実現。
同β版サービスの利用申し込みをした顧客には、2022年6月末まで、無償提供する予定。また、利用の際には、営業担当者によるヒアリングおよびこまやかなフォローを行い、利用ユーザーのワークフロー・業務構造を把握することで、サービス自体の活用方法についてもブラッシュアップしていく。
今後三者は、β版サービスにおける利用ユーザーからのフィードバックを収集して分析・改善を行い、2022年度に商用サービス提供開始をめざす。同取り組みを通じて、作業量が多い上に専門的なスキルを必要とするニュース記事の要約作業を効率化し、メディアの働き方改革に貢献していく。
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