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カイコ原料供給事業を展開する「Morus」 | VC2社から資金調達を実施、有用成分の宝庫「カイコ原料」の研究開発と事業化を加速

カイコ原料供給事業を展開する「Morus」 | VC2社から資金調達を実施、有用成分の宝庫「カイコ原料」の研究開発と事業化を加速

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Morus(モルス)株式会社は、リードインベスターのANRI、サムライインキュベートからシードラウンドで第三者割当増資により5,000万円の資金調達を実施したことを発表した。調達した資金は、食・医療・飼料・化粧品等の分野で、プロダクト開発、カイコの品種改良の研究開発、および採用・組織体制の強化への投資に使う予定だという。また、共同創業者である、信州大学繊維学部 塩見邦博教授が社外取締役に就任し、研究開発の加速と技術の事業化を目指していく。

Morusとは 

日本の経済的発展を支えてきたカイコのバイオ原料の供給と研究開発を行う、研究開発型のベンチャー企業だ。他の昆虫にない豊富な栄養成分を多く持ち原料としての可能性に満ちたカイコを、品種改良と量産によって複数産業へ原料として供給し、「タンパク質危機」などの世界的課題を解決することを目的に創業したという。

カイコはタンパク質が高含有であることはもちろんのこと、他の昆虫では確認されてない有用成分の研究が進んでいる。加えて、人類の長い歴史を通じ家畜化された昆虫であり、逃げない・共食いをしないなど量産に適した性質を備えている。同時に、昆虫の中でも長く研究が行われてきたため、今後も研究開発が円滑に進むことが予想される。食分野でも日本発で世界的な健康課題も解決しうる、可能性に満ちた昆虫だという。

▼カイコ原料とは、カイコを活用し、食、医薬品、飼料等の複数産業向けに提供していく、新しいバイオ原料。


資金調達の背景・目的

絹および養蚕業は、輸出総額の半分以上を占めていたこともある、日本の経済発展を支えた基幹産業だ。その歴史的背景のもと、養蚕技術や研究技術において日本は世界的に進んでいる。一方で業界の高齢化などで、産業人口自体が減少していることも事実だ。

Morusは、日本でも有数のカイコ研究がなされている信州大学とタッグを組み、カイコ原料の製品開発とカイコの高速品種改良、量産化の研究開発を事業化することで、世界のタンパク質不足の問題を日本発カイコ原料で解決するため、プロダクト開発、チーム体制の拡充、研究開発の加速を目的に、この度の資金調達を実施したという。

Morus 代表取締役CEO 佐藤 亮 氏からのコメント

『現在人類につきつけられている、地球温暖化やタンパク質の不足といった地球レベルの課題に対して、かつて日本の発展を支え、現在も研究では日本が世界的に進んでいるカイコによる解決を目指し、信州大学の塩見教授と共にMorusを共同創業いたしました。

カイコは塩見教授を筆頭に、日本の素晴らしい研究者の皆様の叡智が集積された昆虫でもあり、奇しくも私の同郷の先達である渋沢栄一による日本近代化にて大きな役割を果たした、可能性に満ちあふれた日本が誇る昆虫でもございます。

今回ご出資いただいた資金により、研究及び研究成果の事業化の推進に活用させていただき、長野発、日本発で、世界の原料の常識を変えていくバイオスタートアップの一つになるべく邁進いたします。』

投資家からのコメント

■ANRI ジェネラルパートナー 鮫島 昌弘 氏

『代表の佐藤さんと初めてお会いした際に、世界の食糧問題をカイコで解決したいんですというアツイ眼差しと、眼の奥に宿る狂信的な光に魅了されてMorus社へ投資させて頂きました。また、Morus社が活躍することにより、日本の要素技術が蓄積されてきた伝統的な養蚕業を再興できる可能性があり、今後に期待しています。(尚、モスラではなく、モルス社と呼びますのでご注意ください)』

■サムライインキュベート Capitalist Investment Group 齋藤 武仁 氏

『Morusは、弊社出身の起業家が立ち上げたバイオスタートアップ企業です。昨年末のアイディア段階から継続的にディスカッションを行い、本事業の可能性を確信し出資の意思決定をさせていただきました。世界各国で昆虫系スタートアップが立ち上がりつつありますが、中でもカイコは日本から世界に圧倒的なインパクトを与えることができる無限のポテンシャルを持つ昆虫です。Morusが目指す壮大なビジョンの実現に向けて、「できるできないでなく、やるかやらないか」で共に世界を変えるべく今後も全力で伴走支援してまいります。』

※トップの画像は、左から、サムライインキュベート Capitalist 齋藤武仁氏、Morus 代表取締役CEO 佐藤 亮氏、同社 纐纈 将太氏、ANRI ジェネラルパートナー 鮫島 昌弘氏。

※関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部) 

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