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東京ロボティクス×五十嵐電機製作所 | 資本業務提携により2億円の出資を受け入れ

東京ロボティクス×五十嵐電機製作所 | 資本業務提携により2億円の出資を受け入れ

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人間共存ロボットの実現を目指す東京ロボティクス株式会社は、小型モータの開発・製造・販売を行う株式会社五十嵐電機製作所との資本業務提携を通じ、第三者割当増資により2億円の資金調達を実施したことを発表した。この度の調達により、累計調達額は4億円になる。

資本業務提携の背景

東京ロボティクスは、2015年1月の創業以来、研究用のロボットアームや人型ロボットの自社開発を行ってきた。創業当初は、ロボットの構成部品として既製品のモータやドライブ回路を購入して使用していたが、十分な性能が出ないことに加え、サイズがコンパクトにならないことから、それら部品の自社開発を開始。

その際、モータの製造を五十嵐電機製作所に委託したことから同社と繋がりを持ち、これまで設計ノウハウの共有や共同で性能試験をするなどの技術交流を続けてきたという。今後、東京ロボティクスとしては、様々なタイプのロボットを開発していく計画があり、性能を最適化するにはモータ技術が必要不可欠であることから、今回の資本業務提携に至ったという。

今後の展望

東京ロボティクスは、前回のヤマハ発動機からの2億円の資金調達に続き、今回のラウンドを未だシードラウンドと位置付けているという。これまで研究用ロボットの販売を通して業績の拡大と技術の蓄積をしてきたが、今後はモバイルグリッパ(下図)などの産業向け製品を展開していく予定だ。調達した資金を製品開発と顧客開拓、そのための人員の確保に使用する考えだという。


東京ロボティクスについて

東京ロボティクスは、『人間共存ロボット』の実現を目指す早稲田大学発のロボティクススタートアップ。同社が目指す『人間共存ロボット』とは、製造現場だけでなく私生活を含めた様々な場面で、人に寄り添うロボットを指している。創業間もない時期は、力制御可能なロボットアームや双腕ロボットの開発を中心に展開。

近年は、これまでの研究成果を更に前進させた力制御可能な最先端人型ロボットを開発するとともに、人間共存ロボット実現に必要な要素技術として、ビジョン(3次元カメラ)や画像認識・機械学習、遠隔操作など研究領域を広げているという。また、研究開発にとどまらず社会実装する事業も加速しており、多くの大手企業と共同開発を進行中だ。「買ってもらえるロボット」を常に意識し、創業以来7期連続増収・全期黒字を達成しているとのこと。


※トップの画像は、五十嵐電機製作所製のモータが使用されている人型ロボット(JSTムーンショット事業の早稲田大学AIRECプロジェクトで使用されているロボット)

※関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部) 

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