TBM×PALTAC | 協業で、エコマーク認定の再生プラスチックを50%以上配合したCirculeX製ごみ袋を販売開始
株式会社TBMは、化粧品・日用品・一般用医薬品卸売事業を行う株式会社PALTACと協働し、再生プラスチックを50%以上配合したCirculeX製のごみ袋(製品名:使えば使うほど世界のプラごみを減らせるゴミ袋)を販売開始したことを発表した。
取り組みの背景
世界では約63億トンの廃プラスチックが廃棄されており、そのうち79%は埋め立て、もしくは自然環境に流出していると言われている(※1)。
本製品の生産国、および原料調達元であるタイでは、プラスチックのリサイクルが進まない現状を踏まえて、2018年に「プラスチックごみ管理に関するロードマップ2018-2030」(Thailand’s Roadmap on Plastic Waste Management 2018-2030)を策定。2022年までにレジ袋、発泡スチロール製の食品容器、使い捨てのプラスチック製コップやストローなどの完全廃止を目指し、段階的にプラスチック使用量を削減する目標を公表した。
また日本では、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案」が2021年6月に可決され、特定のプラスチック製品の有料化や、市区町村、排出事業者による分別収集、再製品化が検討されており、国内外でプラスチックの資源循環が求められている。
こうした状況下、TBMは2020年7月に世界全体で高まる再生材料のニーズに応え、使用済みのLIMEXや廃プラスチックを適切に再生利用するため、再生材料を50%以上含む素材「CirculeX(サーキュレックス)」を立ち上げた。
本ごみ袋は、CirculeXごみ袋シリーズの第二弾として、「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられるエコマーク認定を取得。10月下旬より全国のスーパーマーケット、ホームセンター、ドラッグストアなど全国の小売店での販売を予定している。
今後、TBMはCirculeX を使用した包装資材や物流資材、建築資材など、外部パートナーと連携して幅広い領域で製品開発を進めていく考えだという。
※1: Geyer, R., Jambeck, J. R., & Law, K. L. (2017). Production, use, and fate of all plastics ever made
製品概要・特徴
日本のごみ袋は年間約20万トン(※2)以上消費されており、その多くはバージン材(非再生材)で作られているため、再生プラスチックを50%以上配合した本製品の使用により、廃プラスチックの量を削減することが可能だ。
また、本製品は一般的なごみ袋と比較して、CO2 を含む温室効果ガスの排出量の抑制も可能であり、海外製でありながら原料証明によるトレーサビリティが確保されており、エコマークの認証を取得している。価格は一般的なごみ袋と同等で、環境性と経済性を両立しているという。
※2:富士キメラ総研 2020年 プラスチックフィルム・シートの現状と将来展望
※関連リンク:プレスリリース