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ハイメディック × ステラファーマ | がん治療分野で業務提携、BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)の発展を目指す

ハイメディック × ステラファーマ | がん治療分野で業務提携、BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)の発展を目指す

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リゾートトラスト株式会社の子会社である株式会社ハイメディックと、ステラファーマ株式会社は、両社が研究開発および事業展開を進めるBNCT(ホウ素中性子捕捉療法 ※1)のさらなる発展と、がん治療分野でのシナジー効果をもたらすことを目的として、2021年8月27日付で業務提携契約を締結したと発表した。

リゾートトラストグループについて

リゾートトラストは、事業領域を「人生(=時間)」とし、「余暇」の分野では会 員制リゾートホテル事業のリーディングカンパニーとして、国内・海外でのホテルを経営している。また、「健康」の分野では、会員制総合メディカル倶楽部における検診関連サービスなど医療関連サービスを主軸としたメディカル事業を手掛けている。

ハイメディックについて

リゾートトラストの子会社であるハイメディックは、会員制総合メディカル倶楽部「グランドハイメディック倶楽部」を運営。ハイメディック山中湖コースの検診実施機関である山中湖クリニックでは、日本で初めてPETをがん検診に導入した。検診から治療へとソリューションを拡大する中で、放射線治療分野に進出している。

BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)の開発においては、子会社である株式会社CICS(以下「CICS」)が、国立がん研究センター中央病院に、BNCT用加速器システム「CICS-1」を設置完了している。

ステラファーマについて

ステラファーマは、BNCT用薬剤の研究から製造、販売を行う製薬会社で、 2020年3月に「切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部癌」を効能・効果として、世界で初めてとなるBNCT用医薬品「ステボロニン®点滴静注バッグ9000 mg/300 mL」の製造販売承認を取得している。

今回の業務提携契約について

現在、CICSとステラファーマは共同で国立がん研究センター中央病院において、悪性黒色腫と血管肉腫を対象としたBNCTの第I相臨床試験を実施している。また、ハイメディックとステラファーマは、2020年10月に第三者割当増資による資本提携を行っている。資本提携に加えて、本業務提携を行うことにより、それぞれの主要事業における実績と知見を融合させ、がん治療分野における連携を深化していく構えだ。

具体的には、CICSとステラファーマが協力して臨床試験を進め、「CICS-1」の医療機器の製造販売承認、および製剤の適応追加を目指す。承認取得後は、グランドハイメディック倶楽部の会員への適切な情報提供、ハイメディックが擁するがん治療に関わる医療機関のネットワークを活用したBNCT実施体制の充実等、三社が連携してBNCTを広く展開する。さらに、治療で得られたデータを開発に還元し、適応拡大を含めた医療機器・製剤のさらなる改良に取り組む考えだ。

「がんで大切な人を亡くさない社会」の実現に向け、ハイメディックが展開するPETがん検診等のがん検診事業に、新たながん治療法であるBNCTを組み入れることで、「がんの早期発見から治療までのトータルソリューション」の開発・提供を推し進めていくという。

※1:BNCTについて

BNCT(Boron Neutron Capture Therapy)とは、放射線治療の一種であり、新しいがんの治療方法だ。


患者にホウ素薬剤を投与すると、ホウ素(10B)ががん細胞に集まる。その後、患部に体外から中性子線を照射する。照射する中性子線は、非常にエネルギーが小さく、人体への影響はほとんどないが、ホウ素(10B)とぶつかると核反応を起こし、放射線(アルファ線と7Li核)が発生する。BNCTは、この放射線によってがん細胞を破壊する治療法だ。また、原則1回の中性子線の照射で治療が完了し、身体への負担が少ない治療法として期待されている。

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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