NSSOL×フェアリーデバイセズ | 作業現場の生産性・安全性向上推進のための協業を開始
日鉄ソリューションズ株式会社とフェアリーデバイセズ株式会社は、製造業をはじめとした作業現場を持つ企業に対する生産性・安全性の向上を目的としたIT支援において、協業を開始した。
両社は、2020年より現場支援に必要なアプリケーションやウェアラブルデバイスの提供に向けて共同で検討してきた。その中で、NSSOLが提供するIoXソリューションである現場の安全モニタリングソリューション「安全見守りくん」、遠隔作業支援ソリューション「ARPATIO(アルパティオ)」とフェアリーデバイセズが提供するウェアラブルデバイス「THINKLET」の適用性検証を行った。その結果、NSSOLは生産性・安全性のための適合デバイスとしてTHINKLETをラインナップに加え、8月16日から顧客への提供開始することを決定した。
▲上写真:THINKLETを活用した「安全見守りくん」と「ARPATIO」の利用イメージ
NSSOLが提供する安全見守りくんは、2017年の販売開始よりこれまで日本製鉄をはじめとした、大規模なプラントを有する鉄鋼、金属、化学、重工業、電力、製紙を中心に30サイト・数万人以上の顧客に利用され、安全第一とした現場の作業支援を実現してきた。安全見守りくんは、作業者の動態検知、位置情報管理等の基本機能に加え、携帯ガスセンサー連携、Wi-Fiカメラ連携など、現場ニーズをもとにしたエンハンスを継続的に実施している。
ARPATIOは、スマートフォンなどを使い、作業現場の作業員・管理者間のコミュニケーションを強化するためのソリューション。映像、音声を活用し、遠隔からの作業指示や、現場の映像・資料共有を行うことができ、特にコロナ禍において三密回避のために有効だという。
フェアリーデバイセズは、「Connected Worker Solution」として、現場作業に対するAI、音声認識による効率化、高度化に加え、それらを支えるDX基盤となるウェアラブルデバイスTHINKLETの開発を行ってきた。THINKLETは、ヒトとAIをつなぎ、機械との協働を実現する新しい形のウェアラブルデバイス。4GLTE/Wi-Fi、AIチップ、広角カメラ/高性能マイク、各種センサーを搭載しており、装着者が見ているものや、聴いていることをリアルタイムにデータ化し、情報活用を可能とする。また頭ではなく頸部に装着することで、現場作業時の作業者への負担を軽減すると同時に、内蔵カメラでの安定的な一人称視点での撮影を可能とし、複数の高性能マイク制御とエッジ音響処理によって騒音下でのクリアな音声抽出が可能であるという特徴を持っている。
今回の協業で、NSSOLは安全見守りくんおよびARPATIOの適合デバイスにTHINKLETを加えることで、より広い現場の安全作業支援ニーズに応えることができるようになる。今後、フェアリーデバイセズがさらなるデバイスおよびMDMや音声AIなどのクラウドテクノロジーの開発・提供、NSSOLがフェアリーデバイセズ製デバイスを最大限に活用するアプリケーションを開発・提供することで、様々な現場作業の安全・効率化・高度化を推進していく。
▲上写真:ウェアラブルデバイス「THINKLET®」
また、将来THINKLETの活用に加えて、フェアリーデバイセズが持つAI音声認識技術と、NSSOLが持つAI画像認識技術を安全見守りくんに機能追加することで、ハンズフリーでの質の高い現場支援、コロナ禍におけるソーシャルディスタンスの確保、画像・映像による作業分析を行うことによる的確な作業指示、作業ミスの撲滅、熟練者の技能・技術の抽出・伝承などを実現するソリューションなどを提供していくという。
今後もNSSOLは、顧客の「ファーストDXパートナー」としてスマートファクトリー化を支援し、Society5.0の実現に貢献していく。
フェアリーデバイセズ株式会社について
「使う人の心を温かくする一助となる技術開発」を目指し、VUI(Voice User Interface)・VPA(Voice Personal Assistant)関連技術や音声認識/音声翻訳関連技術とクラウド基盤、それらの性能を活かすエッジデバイスの開発を通して、音声技術を中心とした機械学習技術の実業務現場への適用を推進してきた。さらに、現場の人から生まれる各種のデータ解析や、それらに関わる最先端の応用研究を実装した業務ソリューションを、デバイスからクラウドまで一気通貫で提供することによって、様々な業界のデジタルトランスフォーメーションを支援している。
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