メドピア×クレディセゾン | 退院支援サービス「YoriSoi(ヨリソイ)」を10月から開始
メドピア株式会社は、株式会社クレディセゾンとの共同事業である、退院支援サービス「YoriSoi(ヨリソイ)」を2021年10月から開始する。
▲上写真:従来の退院調整業務(左)と退院支援サービス「YoriSoi」(右)のフロー
退院支援サービス「YoriSoi」開始の背景とサービス概要
日本の65歳以上人口は、2025年には3,677万人に達すると見込まれており、今後、高齢者人口が大幅に増加すると推計されている。
このような状況において、政府は「できる限り、住み慣れた地域で必要な医療・介護サービスを受けつつ、安心して自分らしい生活を実現できる社会を目指す」という方針を掲げ、日常生活の場で、医療、介護、介護予防、住まい、生活支援の各サービスが切れ目なく有機的・一体的に提供される「地域包括ケアシステム」の構築を推進している。
一方で、それらを実現させるためには、病院・クリニック・薬局・介護施設など、多くの関係機関の連携が必要であるものの、様々な課題が山積している。
このような背景から、同社が保有するヘルスケア領域におけるプラットフォーム構築ノウハウと、クレディセゾンがこれまでペイメント、ファイナンス事業で培ってきたノウハウ、ネットワークを相互活用することで、インターネットとリアルを融合した新たな事業を展開すべく2021年5月に業務提携契約を締結した。その後、共同事業に関する検討を重ねた結果、2021年10月より退院支援サービス「YoriSoi」を開始することになった。
「YoriSoi」は、病院が、“患者・家族”や療養先である“介護施設・在宅医療サービス提供者等(以下、受入先)”との間で行っている退院調整業務をサポートするサービス。
退院調整業務とは、退院後も様々な生活ニーズや課題を持つ患者や家族に対し、適切な療養先の選択支援等を行い、患者や家族が安心して退院するためのもの。
現在、その業務を担う病院は、患者の退院後の受入先を探すために、院内や他機関の関係者との連携・調整に、多くの時間と労力がかかっている。また、患者の退院後の受入先となる事業者にとっても、いつ・どの病院から・どのような患者が退院されるのかをタイムリーに把握することが困難であるため、スムーズな連携やマッチングが難しいという課題があった。
そこで、「YoriSoi」で提供する専用プラットフォーム上で、病院が退院予定の患者の情報を登録し、患者のニーズを可視化することで、受入先が「YoriSoi」上で受け入れを申し出ることができるようにした。これにより、「YoriSoi」を活用することで、病院が入力した患者の情報を起点に、患者と受入先の最適なマッチングを実現することが可能となる。
「YoriSoi」は、病院の退院調整業務を効率化することに加え、患者の療養先の選択肢を広げ、よりニーズに合った療養先を簡単に見つけることを可能にする、退院支援プラットフォームを目指していくという。
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