東松山市×東武鉄道×JA埼玉中央×大東文化大学×コークッキング | 余った農産物を池袋駅で販売する「TABETEレスキュー直売所」に関する産官学協定を締結
東松山市、東武鉄道株式会社、JA埼玉中央、大東文化大学、株式会社コークッキングの5者では、食品ロス削減を目指し、余ってしまった農産物を東武東上線森林公園駅から列車で輸送し池袋駅で販売する「TABETEレスキュー直売所」の実証実験を実施してきた。今回、本格運用に至ったことを受け、「TABETEレスキュー直売所」におけるさらなる連携を図るべく、産官学連携で「東松山市まち・ひと・しごと創生に関する協定」を8月2日に締結した。
協定内容
農産物の食品ロス削減の取組、学生への学びの場及び就業機会の提供によるSDGsの実践、同件取組内での各者のPRを目的とした「TABETEレスキュー直売所」を実施する。
各社役割とコメント
■東松山市/連携調整
東松山市は、東武東上線で池袋駅まで最短44分という立地にありながら、緑豊かな自然が多く残り農業も大変盛んな市です。「TABETEレスキュー直売所」の取り組みにより市内農家の皆さんが丹精込めて作った農産物が、無駄にならずに皆さんの食卓に運ばれることを⼤変嬉しく思います。池袋駅をご利⽤の皆さんに、比企丘陵の美しい自然に囲まれて育った農産物をご賞味いただき、レジャーにも通勤にも“ちょうどいい”東松山を知っていただく機会になれば幸いです。是非お越しください。
■東武鉄道株式会社/鉄道輸送・販売スペース貸し出し
東武鉄道では、「TABETEレスキュー直売所」の本格運用に伴い、旅客輸送に留まらない鉄道輸送サービスの活用方法として、社会貢献や地域活性化に取り組む特定の企業・団体等を対象に有料手回り品料金制度を新設しました。
当社が提供するサービスを活用することによって、食品ロスという社会課題の解決の⼀助となり、SDGsに貢献することを目指しています。
■JA埼玉中央/農産物の提供等
JA埼玉中央は、名前のとおり埼玉県の中央に位置し、1市7町1村から成り立っています。中央部に東武東上線が、山添地域を沿うようにJR八高線がそれぞれ縦貫し、沿線の東松山市、小川町が商工業の中心となり市街地を形成しています。
近年では都心への通勤圏に位置していることから住宅化が進んできましたが、現在も田園風景、山村風景を色濃く残した緑の多い地域でもあります。管内は、平坦地域(川島町・吉見町)、丘陵地域(東松山市・滑川町・嵐山町・鳩山町)、山添地域(小川町・ときがわ町・東秩父村)の3つの地域に大別されます。平坦地域では、「米」「麦」「イチゴ」「イチジク」の生産が盛んで、県内でも有数の米どころとなっています。丘陵地域では、住宅化が進むなか「米」「麦」「花き」「のらぼう菜」などの農産物が生産されています。山添地域は、「和紙」「木工」といった地場産業が中心で、特産物として「クジャクソウ」「花桃」などが生産されています。世界中で注目されているSDGsを達成するための取組みとしても素晴らしいプロジェクトであり、携われることを嬉しく思います。
■大東文化大学/大学生の募集及び調整
農産物の食品ロス削減の取り組み、SDGsの実践という共通目的のもとに、学部学科の垣根を越えて集まった学生たちが、レスキュー直売所の企画、運営オペレーション改善提案に留まらず、売上、利益などのKPIに対する数値進捗管理や、店長会にて数値改善に向けた全体方針の策定などを担っています。こうした一連の取り組みを任せていただくことで、各自がキャリアデザインを考える貴重な機会にもなっております。一人ひとりが農家の皆さんに思いを馳せて取り組んでくれることを望んでいます。
■株式会社コークッキング/TABETEレスキュー直売所運営
弊社では、フードロス削減アプリ「TABETE」を通じて、中食(持ち帰り)のお店や飲食店で発生する食品ロスの削減に取り組んでいます。この度、東松山市において“直売所で発生するロス”があると伺い、なんとかして農作物を美味しいうちに食べてもらえないだろうか、と協議・検討を重ねて「TABETE レスキュー直売所」の取り組みを実現することが出来ました。野菜を買い取って別の場所で再販するというシンプルな仕組みですが、日々の食品ロスを着実に減らすことのできる取り組みであると確信しています。池袋駅を利用する皆様に美味しい野菜を手にとって廃棄の危機から「レスキュー」していただければ幸いです。
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