スマートリモコン開発のNature、第三者割当増資による7.5億円の資金調達を完了
Nature株式会社は、株式会社環境エネルギー投資、大和企業投資株式会社を引受先とする第三者割当増資による7.5億円の資金調達を完了した。あわせてクックパッド株式会社デザイン戦略本部長/UIデザイナーの宇野雄氏がアドバイザーに就任し、今後はより一層デザイン領域を強化していく。
調達の目的と今後の展開について
Natureはこれまで、将来のエネルギーマネージメントを見据えてスマートリモコン「Nature Remo」の開発・販売を主軸とした事業を展開し、今年3月には新たに「Natureスマート電気」で電力小売事業に参入した。今回の調達資金で、新たに開始した電力小売事業拡販に必要な組織・販売体制・マーケティングの強化を図り、事業を拡大させるのとともに、次なる軸となるBehind The Meter事業(※1)の基盤構築に努めていく。
(※1)家庭用太陽光の導入とエコキュート(給湯器)・蓄電池・EV等のエネルギーマネージメントをセットで行うことで戸建て住宅で再エネでのエネルギー自給自足を実現する事業
各企業からのコメント
■株式会社環境エネルギー投資 代表取締役 河村修一郎 氏
塩出社長率いるNatureは日本発でグローバルに大きなインパクトをもたらすことが期待される日本を代表する超有望なClimate Tech企業です。「Nature Remo」という世界的に類を見ないソリューションをゼロから立ち上げて、驚異的な速さで家庭への普及を実現されてきました。これからは「Natureスマート電気」との組み合わせで、大きな事業成長と脱炭素社会にユニークな解決策をもたらされることを期待して、この度追加出資させて頂きました。これからも環境エネルギー投資は微力ながら全力で応援させて頂きます!!
■大和企業投資株式会社 取締役 後藤聴武 氏
塩出代表が率いるNatureは、少なくとも10年先の世界から逆算してRemoシリーズを世に出し、とても早く、高い成長を遂げてきました。そして、今ではミッションに共感する仲間も増え、塩出代表が創業時から描いていた通りにエネルギー事業に参入し、一段高い成長フェーズに入りました。近い将来、Natureが需要者のエネルギー利用を変え、社会に大きなインパクトを与える企業になっていることを確信しています。
■Nature株式会社 代表取締役CEO 塩出晴海 氏
約4年前の大和企業投資へのマネージメントプレゼンで発表した内容がようやく形になってきました。「自然との共生をテクノロジーでドライブする」というミッションに忠実に事業を行ってきた結果、今回既存株主の両社にファンド内で最大規模の投資案件となるところまでコミットしていただきました。初志貫徹の思いで、事業の成功を通じてミッションを最大限実現できるように結果を出したいと思います!また、私たちと一緒にプロダクト作りをしてくれる仲間も募集していますので、ご応募お待ちしております!!
■クックパッド株式会社 デザイン戦略本部長/UIデザイナー 宇野雄氏 氏
私はPCやスマートフォンなどデジタルデバイス上の仕事ばかりをしてきましたが、残念ながらそれらは生活の一部にすぎません。「もっとテクノロジーと人間の生活をなめらかにつなげるはずだ」と日々考えながらデザインをしています。そんな私にとって「自然との共生をテクノロジーでドライブする」というミッションをもつNature社は非常に魅力的な存在であり、このミッションの実現をお手伝いできることが今から楽しみでなりません。よりよい自然との共生のデザインを一緒に作っていきましょう。
スマートリモコンとは
所持する家電をスマートフォンで操作できる進化したリモコン。赤外線リモコンを備えた家電であれば、メーカーや型番・年式などに関係なく使用が可能。スマートフォンで外出先から家電の操作ができるほか、「Google Home」や「Amazon Echo」、「Apple HomePod」などのスマートスピーカーと連携することで、家電を声で操作ができるようになる。
「Nature Remo」について
「Nature Remo」は、累計販売台数30万台を超えるスマートリモコン。タイマー機能や、GPS機能、温度・湿度、照度、人感センサー(※2)を搭載しており、自身のライフスタイルに合わせた家電の自動操作を実現する。ユーザーを対象としたアンケート調査では、顧客満足度を測る指標であるNPSスコアが30ポイントと、高い評価を得ている。2017年の販売開始以来、忙しいビジネスパーソンをはじめ、ペットオーナー、子育て中の方など、様々なシーンで利用されている。
(※2)「Nature Remo mini」シリーズは温度センサーのみ搭載
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