仙台発、介護ICTツール検索プラットフォーム『介護のコミミ』を運営するGiver Linkが、1億円を調達
宮城県仙台市に本社を置く株式会社GiverLinkは、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社より、シードラウンドにて1億円の資金調達を実施したと発表した。調達した資金は、介護ICTツール検索プラットフォーム『介護のコミミ』のユーザー体験を向上させるために、プロダクト開発・マーケティング・人材採用に充当する。
資金調達の背景・目的
介護人材の不足は年々深刻化しており、2025年には37万人、2035年には79万人の介護人材が不足すると予測されている。対策の一手として国は積極的に補助金・助成金を交付し、介護業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を強く推進しているものの、ICTツールの普及はまだまだ進んでいないのが現状だ。また、ICTツールと介護事業所のミスマッチが多発しており、業務改善するどころか「悪化」するケースも珍しくない。
このような課題を解決するためGiverLinkは、業界特化型メディア『介護のコミミ』を2020年8月にリリース。以来、「介護のテクノロジーを最適化する」というミッションを掲げ、介護職員とICTツールのマッチング、および導入支援を行ってきた。また、事業成長を目的とし、2020年11月よりITVが主催する起業家育成プログラム「KAKUSEI」に参加中だ。
介護ICTツール検索プラットフォーム『介護のコミミ』とは
『介護のコミミ』は、国内に存在する介護ICTツールを比較検討し、一括資料請求から無料相談まで行えるバーティカルメディアだ。介護業界に特化した検索機能が実装されているため、最適なICTツールを瞬時に導くことが可能だ。2020年8月に正式リリースして以降、500法人以上からICTツールに関する相談があったという。また、ベンダーへのリード提供は2,500件を突破した。同社は今後も、『介護のコミミ』を通じてICTツールの普及に貢献し、介護職員とベンダーが抱える課題の解決を目指していく考えだ。
代表取締役 早坂祐哉氏のコメント
『新卒で⼤⼿介護ソフトベンダーに入社し、主に営業係として7年間で500法⼈に携わって参りました。介護現場がICT化により業務改善していく様⼦を間近で見てきたため、介護業界にとってテクノロジーの浸透は早急になされるべきだと確信しています。しかし、ICT化のハードルが高いと感じている介護職員は多いため、なかなかICT化が進まない現状もあります。
そのため、『介護のコミミ』を通じて、今までブラックボックスだった介護ICTツールの情報をオープンにし、ICT 化のハードルを下げることを目指しています。また、GiverLinkのメンバーはICT化において専門知識を有する集団ですので、ベンダーでもなく介護職員でもない 第三者機関として公平中立な立場でICT化のサポートを⾏って参ります。』
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