大企業の地殻変動、ONE JAPANが起こす“変化の兆し”を上司たちが語る
辞めるか、染まるか、変えるか。――挑戦的なメッセージを掲げ、活動を続ける大企業若手・中堅社員の実践コミュニティ「ONE JAPAN」。2020年5月には、大企業挑戦者支援プログラム「CHANGE by ONE JAPAN」(以下「CHANGE」)を始動。その白熱した様子は、決勝ピッチレポートで紹介した通りだ。2回目となる今年度のプログラムも、現在、応募を受付中だという(6/24締切)。
2016年9月に発足し、5周年を迎えつつあるONE JAPANだが、当初の目標としていた「大企業の空気」は変わっているのか?その実態を聞くために、TOMORUBAではONE JAPAN コアメンバーの「上司たち」にインタビューを実施。
NTT東日本、NTTドコモ、東急という日本を代表する大企業においてイノベーティブな活動を手がける上司たちから見た、ONE JAPANに迫った。
▲東日本電信電話株式会社(NTT東日本) 取締役・千葉事業部長 境 麻千子氏
▲株式会社NTTドコモ イノベーション統括部 グロース・デザイン担当部長 笹原 優子氏
▲東急株式会社 フューチャー・デザイン・ラボ 統括部長 御代 一秀氏
NTT東日本、NTTドコモ、東急が取り組むイノベーション活動
――まず、各社あるいは担当領域で手がけておられる、イノベーション創出活動についてお聞きしたいです。
NTT東日本・境氏: NTT東日本は「電話151年」の歴史を背負っている会社です。プライドを持って、日本の通信やコミュニケーションを支えようと取り組んでいます。中でも、地域課題の解決に注力しており、例えば、培ってきた技術力を災害対策に活かしたり、他社に展開するような取り組みを進めています。
また、社会課題を解決する新規事業にも挑戦しようということで、農業や芸術といった分野に、私たちのスキルやアセットを活用する取り組みも開始しました。
例えば、昨年度末、千葉市美術館においては、新しい鑑賞の機会を生み出し、地域活性化につなげようと、浮世絵をデジタル化して配信するというプロジェクトを実施しました。20億画素でデジタル化した浮世絵を、観覧者の動きに合わせて動かしたり、空中に浮かび上がった映像を非接触で操作したりと、子どもたちはもちろん、幅広い世代の方に喜ばれました。
また、コロナ禍で美術館に足を運べない状況下でしたので、病院などへの配信や、YouTube等メディアミックスの活用により、ニューノーマルに対応した分散型デジタルミュージアムを実現できた意義は大きかったと思っています。
NTTドコモ・笹原氏: 私は現在、「39works」という新規事業創出プログラムを運営しています。「39works」は社内起業家が起案し、社外パートナーと一緒になって事業を創出するプログラムで、リーンに立ち上げることが特徴です。もともと、7年前にR&Dの社員向けに始めたものですが、プロセスが固まってきたことから、NTTドコモグループ全体にも展開しようということで、5年前から社内新規事業創出プログラム「LAUNCH CHALLENGE」も開始しました。
これらのプログラムの成果として、例えば「39works」からは「株式会社複合現実製作所」というXRサービスを手がける子会社が立ち上がっています。また、昨年の「LAUNCH CHALLENGE」では、60代の社員が銀賞を受賞するという嬉しい出来事もありました。こうしたプログラムは通常、若手中心になりがちですが、60代の大先輩が受賞したことで、メディアにも取り上げられ注目を集めました。
▲立体構造物の製造課程における作業支援などXR技術を活用したサービスの提供する複合現実製作所(画像はプレスリリースより)
東急・御代 氏: 東急は鉄道会社だと認識されていますが、我々としては「街づくり」の会社だと自認をしています。中長期で「街づくり」を考えていくため、2019年に「フューチャー・デザイン・ラボ 」という新組織を設立し、私が責任者に就きました。この組織では、社内起業家育成制度やアクセラレータープログラムなどを実施しており、いずれも6年間継続中です。また、2019年には「TOKYU 2050 VISION」を策定。「世界が憧れる街づくり」の実現を掲げ、ビジョンに合致した事業領域の探索を進めているところです。
進め方としては、可能な限りたくさんの人に関わってもらうために、情報発信や社員間交流促進に力を入れています。例えば、社内副業的に関われる「ラボ会員」という仕組みを導入したり、新しい取り組みの実践者に昼休みを使って話してもらうセッションを定期開催したりなどです。社員の4割が腹落ちをし、行動変容することを目指して取り組んでいます。
ONE JAPANとの出会い、それぞれが抱いた感想
――どのように、ONE JAPANの活動をお知りになったのですか。当時、抱いた率直な感想についてもお聞きしたいです。
NTT東日本・境氏: 社内で大宮アルディージャのサッカー観戦に行った際、ONE JAPAN 共同代表で当時はNTT東日本にいた山本君(山本 将裕氏)に出会ったんです(下写真参照)。「モジャモジャのカツラを被った、変な子がいるな」というのが第一印象で(笑)。
「何をやっているの?」と話をしたんですよね。そこで、ONE JAPAN やO-Den(NTTグループ有志団体)の活動を知りました。最初は、経営層を紹介したり、いい感じに使われていたんですけど(笑)。3年前に秋葉原で開催されたONE JAPANのカンファレンス(※)に誘われたんです。そのときに受けた衝撃は、鮮明に覚えています。
※ONE JAPAN CONFERENCE :毎年開催されるONE JAPAN主催の大規模イベント。
――衝撃ですか…!どのようなことが衝撃的だったと?
NTT東日本・境氏: 内閣府の方も来られていましたし、学生さんも含めてたくさんの方が参加されていました。10分間のピッチで、次々と入れ替わっていく様子にも隔世の感がありましたね。特に記憶に残っているのが、正能さん(正能茉優氏)の話です。彼女が大学生のとき、すごく美味しいのにパッケージがイマイチで売れない和菓子があって、そのパッケージのコンサルをしたら爆発的に売上が伸びた、という話は驚きでした。
冷静な戦略と感性と戦術とコネクティブパワーが結集して、1つのものをショートスパンで生み出す様を、圧倒的に見せつけられた感じです。私たちも社内でグズグズしているのではなく、こういうパワーを真似たり影響を受けたりしながら、前へと進めていかねばならないと強く感じました。
▲「ONE JAPAN CONFERENCE」に参加した際、境氏が描いたグラレコ。
――なるほど。御代さんはいかがでしょうか。
東急・御代 氏: ONE JAPANの活動は、今のポジション(フューチャー・デザイン・ラボ 統括部長)に就いてから知りました。東急内にも水曜講座という社内若手有志の会があって、そこがONE JAPANに参加しているのですが、そのメンバーが同じ部署内にいたのです。私もそのメンバーに、ONE JAPANのカンファレンスに連れていかれまして、「えらいことになっているな」というのが率直な感想です。
――境さんと同様に、カンファレンスが衝撃的だったと。
東急・御代 氏: 衝撃的でしたね。というのも、日本は企業の力で伸びてきた国で、とくに大企業の存在はこれからも重要だと思います。一方で、大企業には面倒なことが多いのも事実です。それに対してONE JAPANのメンバーたちが、大企業を批判して終わりではなく、本気で変えようともがいている。非常に頼もしいと感じました。大仰な言い方ですが、これは国のためにも何かいいことがありそうだと。それに、大企業のオフィシャルなリソースや資金を使わずに、こんなことが実現できるのかという驚きもありました。
昨年のカンファレンスでは、ミドルを呼んで座談会を行うという企画に、私も駆り出されたのですが、そんな風にミドルの巻き込みをやったりだとか、「CHANGE」という参加できる場を設けたりだとか、関わり方をより広く深く進化させている印象です。各大企業にインストールすることは、そう簡単ではないと思いますが、着実に進化しているように見えますね。
――笹原さんは、どういう出会いだったのでしょうか。
NTTドコモ・笹原氏: もともと、共同代表の山本君(山本 将裕氏)と知り合いだったので、ONE JAPANが立ち上がった初期の頃から知っていました。私自身、プロボノだったり副業だったりと社外で活動することが多かったので、大企業間で大規模につながることに興味を持っていましたし、「熱心でいいな」と思って見ていました。
当初は、若い世代の人たちが集まって大きな組織に抗う方向で進めるのだろうと思っていたので、「どう会社の中に浸透させていくのか」「会社と融合していく方法をどう見つけていくのか」「経営層や役職者とつながっていけるのか」と心配をしつつ、「うまくつながればいいな」と思いながら、活動を見守っていたという形ですね。
ONE JAPANの活動が、大企業にもたらす変化
――ONE JAPANの影響を受けて、NTTドコモ社内で変わってきたことはありますか。
NTTドコモ・笹原氏: そうですね。面白かったのが、ドコモのある社員が社内の「LAUNCH CHALLENGE」には参加していないのに、社外の「CHANGE」には参加していて。その社員から「笹原さん、私のCHANGEの案を見てください!」と依頼されたことです。
「これは、一体どういう流れだ」と、不思議に思ったりもしたのですが、社内の起業家を育成・応援したいときに、社内のプログラムでも社外のプログラムでもいいんだ、と思うようになりました。そういう形で、ONE JAPANの活動が、ドコモ社内の人に影響を与え、私たちの活動にもつながってきていると感じます。
――「社内起業家の育成」という観点で、影響が出てきているのですね。境さんはいかがですか。
NTT東日本・境氏: 私がONE JAPANの活動を知った頃、本社のアライアンスビジネスを推進する部で責任者を務めていたのですが、先が見えず挫けそうになることも多々ありました。そんなときに、ONE JAPANのコネクティブパワーや貫く力、戦略、信じる力を逆輸入して、力を得ていましたね。
以前、ONE JAPANのメンバーでもある一杉君(一杉泰仁氏)も、私のところに相談しに来たことがありました。とう道(地下ケーブルを収容するトンネル)を使ってビジネスをやりたいと言うんです。「ケーブルが山のように何百キロも走っているところで無理だろう」と誰しも考えるのですが、ここでダメだと頭ごなしに言うカッコ悪い上司にはなりたくないと思って。
それで、NTTのグループ企業や保全を担当する部署に相談してみたら、「案外、やれるかも」という話になりました。その経験が私自身の学びにもなり、困難な壁があったら一緒になって考えるのが先輩の役割だと思うようにもなりましたね。
――ONE JAPANの活動から気づきを得て、ご自身の考え方が変わったと。
NTT東日本・境氏: そうですね。それとプライベートでの話ですが、知人と飲んでいるときに、突然「ONE JAPANって知っている?」と尋ねられたことがあります。聞けば、社内のイベントでONE JAPANのロボットを使うとのことでした。
そんな風に、彼らの取り組みが関係のない人に伝わったり、使われたり、評価されているのだと実感し、自分が直接参加しているわけではないですが、誇らしい気持ちになったのを覚えています。カンファレンスで盛り上がりをみせているだけではなく、着実に足跡を残しているのだなと。
――御代さんからも、社内の変化、あるいは期待する変化についてお聞きしたいです。
東急・御代 氏: 今後、期待する変化という観点でお話をしますが、例えばオープンイノベーションはスタートアップに目がいきがちです。しかし大企業同士で取り組んでも価値を生み出せるでしょう。ONE JAPANの活動は、そのチャンスを創り出しえるものだと思います。
また、新規事業の創出や既存事業の変革を考えたとき、大企業はできない理由をいくらでも挙げられます。それを突破しようとした際、我々はどうしても他社の実績や事例をほしがる傾向にあります。ONE JAPANで大企業同士つながっていれば、他社のよりリアルな情報を収集してくることもできるはずです。
――「よりリアルな情報」ですか?
東急・御代 氏: はい。日本の大企業特有の面倒なことが数多くある中で、アメリカの経済学者や日本のメディアで活躍されている先生方の話を聞いても、そのまま鵜呑みにできなかったりしますよね。でも、ONE JAPANは同じ問題意識を持ったうえで、横につながっている。そこで得られる知見は、報道からは得られない、よりリアルなものです。そういう意味で、横のつながりが有効に機能していくことに期待をしています。
プロが集う強みを活かし、ハードルを「易々と」越えてほしい
――最後に、ONE JAPANにアドバイスやメッセージをお願いします。
東急・御代 氏: ひとつアドバイスするとしたら、耳目を惹く新規事業の創出だけではなく既存事業の変革にも、より力を入れていくとよいのではないでしょうか。なぜかというと、東急で実施している昼休みのセッションでは、新規事業よりも既存業務のDX事例を紹介したときのほうが、よい反応だったからです。つまり、多くの人は目の前の仕事を効率化したいと思っている。
ですから、既存事業の変革に資するような実践や発信も増やしていけば、一層活動が浸透すると思います。大企業の変革は、大企業にとっても日本の産業全体にとっても大事なことなので、引き続き ONE JAPANを応援していきたいです。
NTT東日本・境氏: ONE JAPANの強みは、各領域のプロフェッショナルが揃っていること。ですから、つながっているパワーをフルに活かして、我々がビジネスとして実現したいことを、「易々と」やってのけて見せてほしい。
それが社会で認められて、「すごい」となったときに社内もザワついて、若い彼らにできて、なぜ自分たちにできないのかと思うようになる。その差分を知ることで、私たちもさらに成長をして、相乗効果を生み出すはずです。ONE JAPANには、そんな力強い取り組みになってほしいですね。
NTTドコモ・笹原氏: 社内で新規事業を生み出す際、仲間がいないことが辛そうだと、傍で見ていて感じることがあります。もちろん社内に仲間がいることも大事ですが、社外に仲間がいることも心の支えになるでしょう。同じ産みの苦しみを味わっている仲間がいることで、相談し合えたり励まし合えたりと、ONE JAPANにはそんなコミュニティとして機能してほしいですね。企業の中にいる私たちとONE JAPANはフラットな関係です。一緒に、企業を変え、日本を変えて、世界を変えていきましょう。
大企業挑戦者支援プログラム「CHANGE 2021」の応募受付を開始
ここからは、ONE JAPANが昨年度より開催している、大企業挑戦者支援プログラム「CHANGE」について概要を紹介する。
本プログラムは、新規事業や既存事業変革のアイデアを持つ会社員を対象に、約3ヶ月の期間を通じて「支え合う仲間と、勝ち残るための武器」を提供するものだ。主なメリットは以下の3つ。
セミナーや中間メンタリングを経てビジネスアイデアを練り上げ、例年、大いに盛り上がる「ONE JAPAN CONFERENCE 2021」(10月開催予定)でフィナーレを迎える。メンターは各業界から総勢約90名が参加。昨年度のプログラム参加者も今期は事務局メンバーに加わり、伴走支援体制もさらに増強したという。
なお、昨年開催された「CHANGE 2020」からは、次のような実績が生まれている。プログラム参加者の満足度も非常に高いという。
最後に、CHANGE by ONE JAPAN 2021事務局メンバーからのメッセージを紹介する。今年度の事務局には「CHANGE 2020」アルムナイ(第1期卒業生)3名も参画している。
■株式会社NTTドコモ/CHANGE 2020 修了生
嶋田 莉沙 氏
30歳手前で現状に満足してしまっていた私。本当にこのままでいいのかモヤモヤしていた時に「CHANGE」と出会い、「これだー!」と思い飛び込みました。今までの人生とは違う夏を経験できました!仲間もできました!会社や社会を変えていくために、まず自分を変える一歩を踏み出してみませんか?精一杯サポートさせていただきます!
■全日本空輸株式会社/CHANGE 2020 ファイナリスト
社外インキュベーションプログラム採択
髙野 悠 氏
昨年、CHANGEには受講者として参加し、「最高の仲間」と「自身の熱い想い」に出会うことができました。今年は参加される方々の「出会い」を微力ながらお手伝いできればと思っています。
■損害保険ジャパン株式会社/CHANGE 2020 ファイナリスト
中川 量智 氏
CHANGE1期生として参加した数ヶ月は、自分自身が社会人になってから最も成長を感じられました。意志を持って行動し続けるのは難しいと思います。しかし、CHANGEで出会った共に切磋琢磨できる熱い仲間がいることで行動し続けることができました。思考より試行。思い悩み考えるよりも、試しにまずは行動しましょう!
■SOMPOホールディングス株式会社
経済産業省/JETRO 始動5期 シリコンバレー選抜メンバー
池田 真梨 氏
「社会を変えたい」「会社を変えたい」「やりたいことがある」そういった熱い参加者がどんどんCHANGEしていく姿を事務局メンバーとして昨年見てきました!私自身もCHANGEを通して学べたおかげで、やりたいことの実現に向けて動いている最中です。「あなたのやりたいことは何ですか?実現するために悩んでいませんか?」CHANGEはそんなあなたのためのプログラムです!ぜひ一歩踏み出しましょう!
■パナソニック株式会社
金子 佳市 氏
CHANGEは『大企業を使い倒して、コトを成すためにはどうすれば良いのか…?』を大企業の中で悩み抜いたメンバーが集まって設計したプログラムです。もし、少しでもモヤモヤがあるのならば、きっと響く内容になっていると思います。私自身も、CHANGEを通して一技術者から新規事業推進担当として道を拓いた一人です。強烈なインプットと強烈な仲間と共に大企業の中でキラリと輝く一等星を目指しませんか?
■有志新規事業コンテスト A-1 TOYOTA 共同発起人
土井 雄介 氏
昨年、たった数ヶ月で「ただの人」から、アツい想いが生まれ、その熱量が拡大していき、たしかに「CHANGE」していく様を見てきました。個人が変わり、会社が変わり、社会が変わり、世界を変えていく。CHANGER予備軍の皆様、「変わる」一歩を踏み出せる挑戦者支援プログラム「CHANGE」にぜひ参加頂き、一緒に世界を変えていきましょう!
■東日本電信電話株式会社(NTT東日本)
経済産業省 始動4期 シリコンバレー選抜メンバー
一杉 泰仁 氏
大企業で挑戦する仲間と過ごすこの数ヶ月が、自分を変え、社会を変える。一人一人が踏み出す新たな一歩を全力で応援します。大企業の挑戦者が直面する、会社の壁、社会の壁、そして、自分の壁を一緒に乗り越えましょう!業種・肩書・世代を問わず、社会を変えるたくさんのCHANGERのご応募をお待ちしています!
■パナソニック株式会社/CHANGE プロジェクトリード
濱本 隆太 氏
社会の「不」を解決していく。企業は、それを実行するための手段でしかないと思います。但し、企業には多くのアセットがあり、活用できればより多くの「不」を解決できます。コロナ禍で、社会には「不満」「不安」が溢れてきました。これは、社会の「不」を解決する起業家にとって、アツい時代が始まったとも言えます。CHANGEを通じて企業をHACKし、世の中を変革していきましょう。
■東急株式会社
福井 崇博 氏
昨年は参加者や事務局メンバー自身がどんどん変化し、躍動していくことを肌で感じられました。「やってよかった」と心の底から言えるプログラムです。今年はさらに強力に挑戦者を支援できるプログラムを目指して、事務局自身も挑戦し続けますので、CHANGERのみなさんからのご応募をお待ちしています!
■ONE JAPAN 共同発起人・共同代表
株式会社NTTドコモ
山本 将裕 氏
「大企業から挑戦者を増やす」2016年にONE JAPANは立ち上がりました。そして、もっと企業の中から挑戦者を増やしていきたい。そんな想いで昨年CHANGEは生まれました。今年は昨年の卒業生も事務局に加わり、より強力な支援ができるプログラムになります。一緒に挑戦していきましょう!
■ONE JAPAN 共同発起人・共同代表
濱松 誠 氏
「大企業から、世の中を変革する」CHANGEのキーメッセージです。でも大事なのは、企業の大きさではなく、世界を変えたい、世の中をより良くしたいという個人の想いと行動。そして、志を同じくする仲間たちの存在。「挑戦の文化をつくる」これが、ONE JAPANのミッションです。私たちは挑戦する人を、もっと増やしたい。挑戦のエコシステムを、文化をつくりたい。共に世の中を変えましょう!
取材後記
辞めるか、染まるか、変えるか――どれを選ぶかは個人の自由だが、「変える」ことの難易度がもっとも高いことは紛れもない事実だろう。大企業から、世の中を変える「CHANGE」、参加者の募集は6月24日まで受け付けているという。定員は100名程度。ぜひこれを機会に、動きだしてみてはどうだろうか。
(編集:眞田幸剛、取材・文:林和歌子)