ロジクラが最先端ECフルフィルメントサービスによる小売事業者の物流サポート体制強化などを目的に総額3.6億円の資金調達を実施
クラウド在庫管理SaaS「ロジクラ」を運営する株式会社ロジクラは、STRIVE、三井住友海上キャピタル株式会社(MSIVC2020V投資事業有限責任組合)からの第三者割当増資と金融機関からの融資により、総額3.6億円の資金調達を実施した。
また、佐川グローバルロジスティクス株式会社(以下、SGL)とも業務提携した。今後は、「変革期における小売のニューノーマルを創る」というビジョンのもと、事業拡大・採用の強化をさらに加速させていくという。
ロジクラについて
同社は、「在庫データを活用し経営の意思決定を支援する」をミッションに、クラウド在庫管理SaaS「ロジクラ」を展開し、約2万社の小売事業者・倉庫事業者に利用されている。「ロジクラ」では、入荷から在庫管理、受注オーダーの自動取り込みから出荷までの全ての物流オペレーションを一元管理し、倉庫業務を効率化することができる。
昨今では、新型コロナウイルスの影響もあり小売市場で供給活動に大きな変化が生じるなか、事業者はECの立ち上げが必須となりつつある。そのような中で、事業者はチャネルや在庫の分散という課題に直面し、在庫管理はより複雑化している。「ロジクラ」では、分散された在庫の全体最適を図ることで、小売店舗、倉庫業にも対応し、オムニチャネルでの物流作業をサポートするという。
また、昨年秋からは「3PLパートナープログラム」を開始し、倉庫探しに困っている通販事業者向けにパートナー倉庫の無料マッチングもスタートさせ、これまでに全国100拠点以上の倉庫事業者と連携し、多様な物流ニーズにマッチしたサポートを行っている。
▲「在庫データを活用し、企業の成長を支援する」がロジクラのミッション
ECフルフィルメントサービス「XTORM(エクストーム)」をSGLと共同で開始
▲佐川グローバルロジスティクス株式会社運営の「Xフロンティア」とロジクラの共同サービス「XTORM (エクストーム)」
今回のSGLとの業務提携により、SGホールディングスグループの次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」を活用した国内最速・最大級のECフルフィルメント「XTORM」を共同で開始した。
同サービスでは、佐川急便の大型中継センターと直結していることで、最短、当日でのスピード配送を実現するだけでなく、EC特有のセール等での急激な入出荷増にも対応可能なキャパシティを固定費ゼロの従量課金制で利用することができる。さらに「ロジクラ」とShopify等の通販カート・受注管理システムを連携させることで、出荷の自動化を実現することも可能。
同社は、今後も小売事業者の物流サポートソリューションに加えて、日本最大級の小売・物流データを保持するリーディングカンパニーへの成長を図り、在庫データを活用することにより変革期にある小売企業の経営の意思決定を支援していくという。
引受先コメント
■STRIVE インベストメントマネージャー 四方智之氏
今回、ロジクラ社をご支援させて頂けることを心より嬉しく思います。
新型コロナウイルスの影響下でAmazon、Shopify、BASEといったサービスが凄まじい成長を遂げ、Eコマースの浸透が加速した中で、そのバックエンドとなる倉庫/物流の領域は技術革新が間違いなく進む領域です。
投資を実行するにあたってロジクラを利用されているお客様にお話を伺った際に、サービスに対する満足度の高さや、信頼を得ていることを肌で感じました。売上ダウンをリカバーしたい小売業者に対して、在庫管理の最適化とデータの活用による売上増加を可能にするロジクラは、小売業者にとってMust-haveなサービスになれると確信しております。これから長期にわたって全力でサポートしていければと思います。
■三井住友海上キャピタル株式会社 投資開発マネージャー 細谷裕一氏
EC化が更に加速することが予測される日本のマーケットにおいて、小売・EC事業者が直面する数々の課題に、在庫データを一元管理し、商品の仕入れから発送業務までをサポート出来る同社のソリューションは、大きく成長できると考え投資しました。
今後リアルタイムの在庫データは益々重要性が高まり、同社の有する在庫データを基軸とするソリューションは、小売事業者にとり必要不可欠な経営支援ツールです。小売・物流事業に精通した強力な経営陣が、テクノロジーを活用して小売企業の新たなスタンダードを作り、大きく事業を成長させることを確信しております。
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