凸版印刷×VesCir | 肌測定デバイスと専用アプリによるパーソナルスキンケアサービス「SkinCatch」を提供開始
凸版印刷株式会社は、肌測定デバイス・関連システムの開発を行うVesCir Ltd.(ベッサー) と共同で、専用デバイスのセンサーで取得した肌データを独自アルゴリズムで分析し、専用アプリ内で表示するサービス「SkinCatch(スキンキャッチ)」の提供を、化粧品メーカーや化粧品通販会社などに向けて2021年4月より開始する。
本サービスは、ユーザーが登録した年齢・性別等の属性デバイスでスキャンした肌情報をもとに、水分・色素・皮脂・酸素の4つの項目ごとに肌の状態を点数表示し可視化することが可能となり、顧客コミュニケーションやマーケティングに活用できるサービスだ。
ユーザーが自身の肌状態を把握でき、さらに管理画面から本サービスの提供事業者(化粧品メーカー等)もユーザーの肌情報を確認することもできるため、一人ひとりの肌状態に合わせた有効な顧客コミュニケーションが可能となる。
「SkinCatch」は、2021年4月14日(水)~2021年5月30日(日)の期間限定で「b8ta Pop-Up Store Fukuoka 2021」へ出展する。実際に肌測定デバイスと専用アプリを使って肌診断を体験することが可能だという。さまざまな人に本サービスを体験してもらうことで2021年度の販売に向けたマーケティングを行うとともに、新たなビジネス用途での活用に向けた協業先を募ることを目的に実施する。
▼(左)肌測定デバイス。(上半分の蓋を外し、センサー部分を肌につけて測定が可能) (右)肌測定を行っているイメージ
▼「SkinCatch」専用アプリ画面イメージ。 (左)肌の点数表示(トータルスコア)、(中央)各測定項目別スコア、(右)測定履歴
本サービス開発の背景
マーケティング業界から広がった「パーソナライゼーション」の動きは、業界を超えた大きな流れとなっている。スキンケア業界でも、使用している化粧品が本当に今の自分の肌状態に合っているのか、年齢や季節に合わせてどのようにスキンケアを選べばよいのかなど、これまで漠然と消費者が感じていた疑問に答える術として、パーソナライゼーションが注目されている。
さらに、コロナ禍により百貨店などでの対面での肌診断サービスが受けづらい今、自宅でできる肌診断やそれに基づくアドバイス等のコミュニケーションは消費者にとってもメリットの大きいサービスだ。今回、凸版印刷が持つCRMにおけるノウハウと、VesCirが持つ肌診断アルゴリズムのノウハウを融合し、事業者のニーズに合わせ、肌情報をCRM活用に展開できる本サービスを開発。顧客とのコミュニケーション最適化に貢献する考えだ。
本サービスの特徴
本サービスは独自アルゴリズムを用いた分析結果に基づき、肌状態をスコアで表すものだ。これにより、自宅で簡単に精度の高い肌診断を行うことができる点が特徴。水分・色素・皮脂の測定結果は、第3者機関のSGS(※1)より有効性認証を受けている。
また、本サービスの提供事業者がユーザーの日々の肌情報を把握し、それに基づいたレコメンド・クーポン配信等を行うことにより、新たな顧客コミュニケーションやマーケティングが可能となる。
<本サービスの概要>
■名称:SkinCatch
■デバイス:
大きさ:約73×78×20(㎜)
重量:約47g
測定項目:水分・色素・皮脂・酸素 ※スコア表示
製造国:台湾
その他:充放電管理の安全性試験、モバイルバッテリー安全性試験(JIS規格)、
その他各種国内安全性試験クリア ※日本ラボテック(株)調べ
■アプリ
基本機能:測定結果点数表示(トータルスコア・各測定項目別スコア)・測定履歴表示・
クーポン配信機能・お知らせ配信機能等
※1 SGSについて:スイス・ジュネーヴに本拠を置き、世界100か国以上に事務所と研究所を持ち、世界最大の規模の検査、検証、試験、および認証を行う企業。各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている。
各社の役割
■凸版印刷:専用アプリの開発・提供、管理画面の提供、本サービスを活用したマーケティング支援
■VesCir:デバイス・アルゴリズムの開発・提供
なお、本サービスは、凸版印刷が2017年度より実施している、スタートアップ企業と新事業を共創する公募型のオープンイノベーションプログラム「co-necto(コネクト)」を通じ実現したものだという。
今後の目標
凸版印刷は、「b8ta Pop-Up Store Fukuoka 2021」への出展をはじめとして、2021年度の販売に向けたマーケティングを行うとともに、新たなビジネス用途での活用に向けた協業先を募る予定だ。2025年度までに関連受注含めて、累計約5億円の売上を目指すという。
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