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オルタナティブアセットプラットフォームを目指すWealthPark、25億円を資金調達

オルタナティブアセットプラットフォームを目指すWealthPark、25億円を資金調達

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WealthPark株式会社は、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社を引受先とする25億円の資金調達を実施した。

資金調達の背景

WealthParkでは、9億700万円を調達したシリーズBラウンドを実施後、顧客である不動産管理会社と共に賃貸管理業務のDX化の推進に取り組んできた。特に主力サービスである不動産管理会社向け業務効率化・管理支援ツールであるWealthPark Businessのサービスインフラとしての質の向上を最優先課題として、エンジニアの採用強化、利用促進に向けたカスタマーサクセスチームの拡充、顧客接点の強化に向けた営業体制の整備、そして、電子契約機能やAIの活用による物件価格・家賃の査定機能等の各種追加サービスの充実に努めてきた。

サービスを利用する不動産管理会社は約80社に達し、不動産投資・管理をアプリで完結している不動産投資家数も17,000人を超え、“日本最大級の不動産投資家向けデジタルプラットフォーム”としての成長を加速しているという。

そのような中、不動産管理会社への更なる利便性の提供に向けて、この度25億円の資金調達の実施に至った。なお、これにより現在までの累計調達額は計43億9,800万円となった。

資金調達を通じた新たなチャレンジ

WealthParkは、“不動産管理会社のEmpowerment“(不動産管理会社が、物件管理から顧客の資産管理へ、そしてウェルスマネジメントを担う不動産投資家の最良のパートナーへと進化していくサポート)を最大のテーマとしており、不動産業界における広範囲に渡る課題に、不動産管理会社と共に向き合ってきた。

不動産管理業務は大きな転機を迎えており、賃貸管理に関連する各種法律の整備・拡充、相続を伴う資産承継による不動産投資家の属性の変化、他業界を起点とした急速な各種オペレーション・顧客接点のデジタル化の余波、そして、“デジタルネイティブ“と言われる、デジタルを前提とした不動産投資家層の増加が、不動産管理会社に大きな変革を促す状況にあるという。

パートナーである不動産管理会社が今まで以上に急速な変化とチャレンジに直面する中、更なる支援を実現することを目指し、新たに、WealthPark Alternativeの提供を開始する。


WealthParkオルタナティブとは

不動産管理会社における日常業務である収納代行、入退去、各種工事、そして収支報告は、“ミスの許されない、出来て当たり前の業務“、とされ、時に不動産投資家との向き合いにおいては、必ずしも前向きなコミュニケーションとならないことが一般的。大切な資産を長期に渡り預かり、資産価値の維持に向けて腐心し、細心の注意を払い、日々、種々雑多な実務をこなす不動産管理会社は、”不動産投資家にとって一番大切なパートナーであり信頼できる相棒”、であるべきである、とWealthParkは考えている。

一方、不動産“投資”の在り方は、テクノロジーの変化に伴って、大きな変化の時を迎えている。不動産投資家は、小口化された不動産も現物同様の投資対象とみなし、多くの商品が巷を賑わすようになり、呼応して投資家の裾野も広がりを見せている。

WealthParkでは、この広がりゆく市場に、不動産管理会社と共にチャレンジをしたいと考え、今般WealthParkオルタナティブ提供開始に至ったという。WealthParkオルタナティブは小口化やトークンの活用等によるテクノロジーの利用があろうと、“現場での日々の地道な管理が必ず発生し、その質が商品の趨勢を決める”、“不動産管理会社こそが、当該領域において最良かつ最適なサービスプロバイダーであるべき”という一貫した考え方に基づいている。

一連の不動産関連小口化商品は、金融商品取引法、及び、不動産特定共同事業法等、及び各種の法的要件を満たすことが必要条件であり、期中管理が商品の継続提供を左右する。そこで、WealthParkの強みである、金融、フィンテック、Eコマース、不動産、そして国内から海外に至るまでの法規制やテクロノジーの変遷に精通した、世界中から集ったプロフェッショナルが多面的にサポートをすることで、SaaS事業の領域から一歩踏み出し、不動産管理会社をより包括的に支援する仕組みと体制を構築していく。また、各種ビジネスモデル特許の取得申請等、既に確たる基盤の構築に向けた準備に入っているという。

オルタナティブ投資とその先の未来に

WealthParkでは、WealthParkオルタナティブを皮切りに、今後、不動産領域を超え、日本国内外で様々な領域におけるサービス提供を企図している。

不動産管理会社がデジタルウェルスマネージャーとしてサービスを提供する、不動産投資家が世界中の資産にあたかも超富裕層や機関投資家のように投資が出来る、そのような日を信じて、絵画、骨董品、ワイン、中古車、プライベートエクイティやヘッジファンド等の単独ではアクセスが難しく、期中管理に難を要する商材を提供するプラットフォームになるべく、チャレンジを継続していくという。

『投資機会の平等を、リスクを取る全ての投資家に』。言語、地域、法制度や最低投資額等の壁を越え、“投資すること、所有することの喜び”を、資産管理会社と共に実現していく。

各社コメント

■JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社 代表取締役社長CEO 鑓水英樹氏

WealthPark様は、今後急速なIT化が見込まれる不動産業界において、長年にわたり先進的なクラウド基盤の不動産管理ツールの開発販売活動を地道に展開し実績を積み重ねてこられました。弊社は、本件投資を通じて、DXを通じた不動産情報の可視化による不動産流通の促進、ひいては不動産が根ざす地域社会の活性化に貢献できることを確信し、投資を決定しました。今後は、同社の投資プラットフォームが不動産以外の多様なオルタティブ資産へと領域を拡大することにより、個人投資家の資産運用機会が拡大し、高齢化社会における資産形成の多様化が促進されること、また、同社の持つ豊富な海外人材を活かすことで日本発となる投資プラットフォームが広く海外に展開されることを期待しております。

■WealthPark株式会社 Founder & CEO 川田隆太氏

この度は、日本を代表する機関投資家の一社であるJICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社からの支援を受け、本資金調達に関するお知らせをさせて頂く運びとなりました。グローバルに広がるオルタナティブ投資の機会に、日本から世界に、そして現物不動産から様々な投資対象に、期中管理というオルタナティブ投資において切っても切り離せない機能をサポートする黒子として、不動産管理会社様の業務効率化への寄与、そして不動産投資家の投資リターンの最大化に資するべく、引き続き地道に、丁寧かつ真摯に取り組んで参ります。

今後、金融機関様、フィンテック企業様、不動産テック企業様等、それぞれの領域のプロフェッショナルの方々との協業・連携を加速させて参りたいと考えており、各社の皆様におかれましては、是非、WealthParkとの協業についてもご検討を頂けますと幸いです。

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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