ACCESS×セイコー×サカイシルクスクリーン×PLAYWORKS|世界初の「薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロック」を共同開発
株式会社ACCESS、セイコーホールディングス株式会社(以下、セイコー)、株式会社サカイシルクスクリーン、PLAYWORKS株式会社の4社は、世界初(※1)となる、「薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロック」を共同で開発。ACCESSを通じて、鉄道、空港、公共施設などを対象にプロトタイプの提供、実証実験を開始することを、3月18日(点字ブロックの日)に発表した。
▲上写真:「薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロック」が発信したBLE電波をスマートフォンが受信。スマートフォンからの音声による道案内情報を、ハンズフリーで確認。
「薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロック」は、視覚障がい者を安全に誘導するよう床面に敷設される薄型点字ブロックに、世界で初めてソーラー発電型のBLE(Bluetooth® Low Energy)ビーコンを搭載した製品。この点字ブロックを駅や空港の構内などに敷くことで、視覚障がい者のスマートフォンへBLE電波を発信し、道案内や施設案内をすることが可能になる。スマートフォンに接続したイヤホンを耳に装着しておけば、スマートフォンをカバンやポケットからわざわざ取り出すことなく、道案内などの情報を音声で確認することができる。
同点字ブロックは、耐候性ポリウレタンを使用したシートタイプで、ソーラー発電型ビーコンを内蔵しながらも厚さ7mm(突起高5mm、シート厚2mm)と薄型化を実現。裏面がアルミ粘着シートになっているので、どんな床材でも手軽に設置することが出来るという。また、既設の点字ブロックについても簡単に貼り変えが可能。高効率なソーラー発電及び省電力制御技術により室内照明程度の明るさがあれば十分駆動するため、電池交換などのメンテナンスは不要。さらに点字ブロック本体に自由に印刷することが可能なので、健常者向けの視覚的な道案内としても活用することが出来る。まさに、持続可能で多様性と包摂性のある社会を目指すSDGs時代の街づくりに最適な製品だという。
同点字ブロックは、セイコーホールディングスグループが開発した小型、低消費電力のBLE通信モジュール及びソーラパネルを、サカイシルクスクリーンの薄型特殊シートに実装する構造を確立した。(特許出願済み)。さらに、視覚障がい者向けの道案内などに使用するスマートフォン向けアプリケーション開発には、ACCESSのソフトウェア開発力に、PLAYWORKSの視覚障がい者が抱える課題やニーズの把握、ならびにサービスデザイン力を融合して実現している。同ビーコンの営業・販売促進及び実装サポートは、ACCESSが担当する。
ACCESS、セイコー、サカイシルクスクリーン、PLAYWORKSの4社は、鉄道、空港をはじめとする社会インフラを構築する事業者のSDGs達成に向けたサービス開発・提供を支援している。
▲ユースケース 駅での施設案内
▲「薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロック」の主な仕様
※1…ソーラー発電型ビーコンと薄型点字ブロックの組合せにおいて。(2021年3月18日現在、セイコーおよびサカイシルクスクリーン調べ)
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