x garden×NTTドコモ | グラス型MRアプリを開発、ニトリビジネス&リフォーム・企業様向けショールームに導入
VR・ARを主軸としたクリエイティブ会社である株式会社x gardenは、株式会社NTTドコモと協業し、株式会社ニトリの「グランフロント大阪 北館3階 ニトリ 企業向けショールーム(NITORI BUSINESS&REFORM)」に、MRグラス「Magic Leap 1」で体験するMRアプリケーションを提供したと発表した。
本取り組みはMRグラスを実店舗・ショールームに実導入する、国内初の事例(同社調べ)になるという。今後 x gardenは、店舗ショールームや小売現場、商業施設を対象としに、MRアプリ開発支援サービスを幅広く展開していく考えだという。
今回導入された「MRアプリケーション」の概要
ニトリのショールーム内では、x garden社がNTTドコモ社協力の下開発した、「システムキッチンのMR・シミュレーションアプリ」を体験できるMagic Leap 1(MRグラス)とiPadを設置(2021年9月末までを予定)している。
ユーザーは、Magic Leap 1やiPad越しの現実空間に、CGのシステムキッチンを配置できる。また、次のようなことも可能だ。
■カラーの変更シミュレーションによる「キッチンのビジュアル確認」
■扉の開閉体験・動画再生機能などによる「キッチンの機能性の体験」
■iPad / Magic Leap 1などデバイス間による複数人での同時体験
▼画面左のキッチンがARで表示したもの
「Magic Leap 1」を通じて接客することで、百通り以上存在するカラーパターンから、その場で来店客が自分好みに3DCGのシステムキッチンをカスタマイズし、確認することができる。また、「Magic Leap 1」のコントローラー操作を通じて、引き出しの開閉など、実際に商品に触れているかのような体験を提供することもできるという。
さらに、これらの体験を複数名で同時に行うことができるため、来店客の間での感想の共有や、従業員からのスムーズな案内が可能となる。
想定されるMRの導入効果 / 接客・営業シーンのDX化を実現
現状のショールームや小売実店舗の現場では、
■物理的な空間では面積の制約があり、設置できる商品数に限度がある
■その結果、様々な商品パターンを試すことが難しく機会損失が発生している
という課題を抱えていると想定される。
一方、MRアプリを導入することで上述の課題に対し、
■来店した顧客は様々な商品パターン(カラー・素材・サイズなど)をその場で試すことができる
■商品のポイントなどをCGやアニメーションにより効果的に伝えることができる
といった形で「店舗体験の向上」が可能になり、商品やブランドの魅力をこれまで以上にユーザーに伝えることができる。今後、x gardenは店舗ショッピングにおけるMRアプリケーション開発・サービス提供を開始。ショッピング・店舗体験を拡張するクライアント企業を募集中だという。
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