サイエンスアーツ×ツナドリーム五島×KDDI | マグロ養殖現場に、未来型チームコミュニケーションツールを本格導入
株式会社サイエンスアーツは、同社の未来型チームコミュニケーションツール「Buddycom(バディコム)」が、マグロ養殖業の従業員間のコミュニケーションに活用されていることを発表した。長崎県五島市と通信大手のKDDIは、昨年度、ICTによる地域活性化を目指す連携協定を締結。株式会社ツナドリーム五島の協力を得て、KDDIの情報通信技術(ICT)を活かしたスマート漁業に取り組んでいる。この養殖現場で、サイエンスアーツ社の「Buddycom」が活用されているという。
導入の背景
クロマグロを養殖するいけすでは、海風の音や、船の機械音により、作業者同士のコミュニケーションが取りづらいことや、作業中は手袋をしているため電話などによる通話も困難なことにより、必要な情報の連携をリアルタイムで行えないという課題があった。また、管理者が作業者の居場所を把握できず、有事の際も、迅速に情報を伝えられないことが課題だった。
そこでKDDIとツナドリーム五島は、マグロ養殖作業者の円滑なコミュニケーションによる作業効率化と安全確保を目的に、サイエンスアーツが開発する「Buddycom」を活用した実証実験を実施した。
「Buddycom」は、音声や動画、位置情報(IoT)に加え、AIを利用したデジタルアシスタントでのコミュニケーションが可能なツールだ。スマホやタブレットにインストールすることで容易に使える。従来から用いられている電話やIP無線機、トランシーバー、インカムを超えるコミュニケーションを実現できるものだという。
主な特徴は以下のとおり。
●マーケットプレイス(音声テキスト化、自動翻訳コミュニケーション etc)
●さまざまな業種でパートナーエコシステムを推進
●24時間365日のミッションクリティカルで利用
●グローバルにサーバーを分散したディザスターリカバリー構成
●運用支援(SAML認証、アプリ設定の一括管理)
●企業間でのチームコミュニケーションをサポート(音声共有、音声テキスト化、LIVE動画など)
●監査ログの取得
実証実験の結果
実証実験を行った結果、現場への「Buddycom」の導入が決定した。想定どおりの使い勝手のよさと、潮水に強い堅牢なスピーカーマイクの併用で、手袋をしていても操作できる簡便性が決め手となった。どこにいてもリアルタイムに情報共有が行えるため無駄がなくなり、時間と燃料代の削減に貢献した。天候や作業の進捗具合によっては、作業内容を急遽変更したりもするが、「Buddycom」を使うことで伝達が迅速になり、業務の進行がスムーズになったという。
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