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Showcase Gig、グローリーと資本業務提携し、店舗DXを推進

Showcase Gig、グローリーと資本業務提携し、店舗DXを推進

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次世代店舗創出プラットフォーム「O:der(オーダー)」を⼿掛ける株式会社Showcase Gig(以下 ショーケース・ギグ)は、様々な決済⼿段に対応する券売機、KIOSK(※1)端末、つり銭機などを全世界の流通・外⾷市場に展開するグローリー株式会社と資本業務提携を⾏った。また同クローズにより、ショーケース・ギグの累計資⾦調達額は約50億円となる。

※1 KIOSKとは、近年、海外の飲⾷店で導⼊が進むタッチパネル型の無⼈注⽂決済機を指す。特に⽶国や中国では、多くのファストフード業態がモバイルオーダーサービスと並⾏して導⼊している。

同提携の背景

ショーケース・ギグは「⽇常の消費に溶け込むテクノロジーにより⽣活を向上させること」をミッションに事業展開しており、2013年より国内初のモバイルオーダーサービスとして「O:der(オーダー)」を⼤⼿から中⼩規模まで幅広い飲⾷・⼩売店舗に導⼊してきた。現在「O:der」は、コンシューマー・フロントエンドからPOS・基幹システムまでが連携可能な店舗システム構築を特⻑とした次世代店舗創出プラットフォームへと成⻑している。ショーケース・ギグでは、単なるシステム提供に留まらず、新時代の消費⾏動を捉えたサステナブル(持続可能)な店舗モデルの創出に取り組んでいる。

グローリーは、スーパーやコンビニエンスストアなどのつり銭機や駅のコインロッカーなどで⾼いシェアを持つほか、2000年からは顔認証を含む「⽣体認証」の研究・開発にいち早く取り組んでいる。また、『⻑期ビジョン2028』において、「データアナリティクス技術」を活⽤したDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している。現在、グローリーは外⾷市場を中⼼にリアル店舗向けに券売機やKIOSK端末を国内に約1万8000台導⼊し、シェア1位を誇っている。

同資本業務提携により、ショーケース・ギグの提供サービスとグローリーの製品を連携させることによる店舗DXを推進すると同時に、飲⾷店の経営課題に応える顧客分析や店舗分析等のサービス提供を促進していくという。またハードウェア製品においては、共同DMP(※2)の構築により、両社が保有するデータやノウハウ等のリソースを最⼤限に活⽤し、外⾷市場における社会課題、経営課題を解決し集客・創客に繋がる新たなソリューションサービスの提供が可能になるという。

※2 DMPとは、Data Management Platformの略で、インターネット上に蓄積された様々な情報データを管理するためのプラットフォームを指す。

今後、提携を通じて、券売機やKIOSK端末の導⼊においてトップシェアを持つグローリーと、⽇本においてモバイルオーダー・事前決済サービスの草分けであるショーケース・ギグそれぞれのノウハウを掛け合わせることで、実店舗のDXによる新たな消費体験の創出に⼒を合わせて取り組んでいくという。

飲⾷店のフルデジタル化に向けて各種ハードウェアの供給体制を構築

昨今、⽇本におけるDXの遅れは、新型コロナウイルス感染症の流⾏によりこれまで以上に喫緊の課題となっている。特に飲⾷業界では、過去数⼗年にわたって継続してきた既存のビジネスモデルが通⽤しなくなり、DX推進による持続可能な店舗経営が必要不可⽋となった。そのような新たな飲⾷モデルを構成する各種ハードウェアの開発および供給体制の構築を両社で進めていくという。


 

■KIOSK端末

共同開発するKIOSK端末は、ローカルネットワークでの動作を基本とする従来型の券売機とは異なり、モバイルオーダーサービスや店内の各種端末と共通のプラットフォームを活⽤することを前提とした店頭の無⼈注⽂決済端末。インターネットサービスとの相互接続により、メニューや注⽂内容といった情報を⼀元管理することが可能になる。また、初回来店時の顧客やモバイルオーダーに抵抗のあるシニアのユーザーにも直観的に操作が可能なUI/UX設計を追求していく。既存のレジを置き換える存在を⽬指すという。

■ピックアップロッカー

オンラインで事前に注⽂して店舗で受け取る「BOPIS(※3)」を推進する上で、店舗にロッカーを設置することによって商品の受け渡しにおいても⾮対⾯で完結させる動きが⽶国を中⼼に浸透しつつある。“完全⾮接触”という衛⽣上の観点だけでなく、今後⼈⼝減少がさらに深刻化する⽇本においては、対⾯での受け渡しに店舗スタッフを配置するのが難しくなることが予測される。⽇本において、⽣活導線上で注⽂商品を気軽にピックアップできる受け渡し体制の構築を⽬指すという。

※3 BOPIS(ボピス)とは、Buy Online Pick up In Storeの略で、「ネットで購⼊して店舗で受け取る」サービスを指す。受け取り⽅法には、カウンター、ロッカー、カーブサイドピックアップなどがある。

なお、「BOPIS」は株式会社Showcase Gigの商標または登録商標。

出資概要

・グローリーは、ショーケース・ギグから10億円の第三者割当増資の引受、およびショーケース・ギグ既存株主から株式譲受を実施。

・株式売買契約締結⽇:2021年1⽉12⽇

・取引完了⽇:2021年1⽉18⽇

提携および出資に関する各社のコメント

■グローリー株式会社 執⾏役員 国内事業本部 販売企画統括部⻑ 植村 裕氏

このたび、Showcase Gig様と資本業務提携を締結できたことを⼤変嬉しく思います。弊社は、オフライン領域において強みを発揮してまいりましたが、今回のパートナーシップにより、製品という強みを⽣かしながらOMOの推進で新たなサービスの実現を⽬指します。両社で新たな価値創造を探索し、お客様の店舗運営にまつわる課題解決に取り組んでまいりたいと思います。

■株式会社Showcase Gig 代表取締役 新⽥ 剛史氏

これからの飲⾷業界において、省⼈化・⾃動化・デジタル化の機運がますます⾼まっていくことが⾒込まれる中で、券売機や顔認証技術等におけるハードウェアプロダクトのトッププレイヤーであるグローリー様との提携により、さらにShowcase Gigの製品開発・販売⾯でのドライブがかかっていくものと考えております。次世代の店舗モデル創出に向け、両社で取り組んでまいりたいと思います。

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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