ブロックチェーン・ネットワーク開発のToposWareがMJSより7.5億円を資金調達
株式会社ToposWareは、株式会社ミロク情報サービス(以下「MJS」)を引受先とする第三者割当増資により、7億5000万円の資金調達を行った。今回の資金調達により累計調達額は約9.5億円となった。
経済・社会のデジタル化が急速に進展するなか、より高度な情報セキュリティ基盤の構築が求められている。近年、ブロックチェーン技術は金融界を中心に応用され、現在では流通、製造、医療、公共事業など幅広い分野での活用が進んでいる。
ToposWareは高度な情報セキュリティを求める行政機関・企業・個人に向け、次世代のデータプラットフォームとなる相互運用性のあるブロックチェーン・ネットワークを開発。暗号資産の決済だけでなく文字列やファイルなどの多様なデータを対象に、改ざん耐性とデータプライバシー(秘匿性)を提供し、なかでも「ゼロ知識証明」という暗号理論を活用し、強固なデータ秘匿性を担保することに強みを持っている。
一方、MJSグループは、ERPソリューションとデジタル・マーケティングを融合した新たな「統合型DXプラットフォーム」の構築を目指しており、クライアントの生産性向上・競争力強化、DX推進によるイノベーションの創出を支援する、DX時代に相応しい総合的なソリューションサービスの提供を目指している。
ToposWareとMJSグループは資本提携することにより、高度なブロックチェーン技術を活かした次世代の新たなビジネス・プラットフォームの構築を目指して共同で研究開発を行う予定。
今回の資金調達により、ToposWareはグローバル展開を見据えた製品開発および事業開発のための組織体制を強化していくという。
▲右からToposWare CEOテオ・ゴーチェ氏、COO松村宗和氏、CSEジャワド・タリク氏
各社コメント
■ToposWare CEOテオ・ゴーチェ氏
経営システム、経営情報サービスのリーディングカンパニーであるMJS様を株主にお迎えできたことを大変に嬉しく思います。弊社はブロックチェーン技術により従来とは質的に異なるデータ・セキュリティやDXイノベーションを実現すべく開発を進めておりますが、今後MJS様と日本企業のDXを実現していけるように尽力してまいります。
■MJS代表取締役社長 是枝周樹氏
MJSが考えるDXプラットフォーム構想は高度なデータ・セキュリティを必要としています。多様な技術の検討を重ねてきましたが、ToposWareの技術は特に有望であると判断し今回の出資に至りました。同社は暗号論やブロックチェーンに高い知見を有するベンチャー企業であり、国際的な開発陣や経営陣で構成されるグローバルに戦えるエンジニア集団です。今回の提携により両社の強みとノウハウを活かしデジタル時代に相応しいイノベーションの創出と画期的なサービス開発を目指してまいります。
<企業情報>
■株式会社ToposWareについて
ブロックチェーン・ネットワークを開発する2019年1月創業のスタートアップ。ヨーロッパ、アジア、中東、北米などのグローバルな暗号学者やブロックチェーンエンジニアなどで構成され、東京を拠点として活動。
■株式会社ミロク情報サービスについて
全国の会計事務所と中堅・中小企業に対し、経営システムおよび経営ノウハウならびに経営情報サービスを提供。現在、約8,400の会計事務所ユーザーを有し、財務会計・税務を中心とした各種システムおよび経営・会計・税務等に関する多彩な情報サービスを提供している。また、中堅・中小企業に対して、財務を中心としたERPシステムおよび各種ソリューションサービスを提供し、企業の経営改革、業務改善を支援しており、現在、約10万社の中堅・中小企業ユーザーを有している。
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