飲食料品ECベンチャー・AoyamaLabが伊藤忠商事と業務提携、シリーズA資金調達も完了
飲食料品ECベンチャーの株式会社AoyamaLabは、伊藤忠商事株式会社と業務提携し、飲食品等をクローズドサイトにて特別価格で購入可能なSECRET MALL事業(以下SM事業)、及び法人向け手土産をギフトカードで渡すことができるAOYAMA GIFT SALON事業(以下AGS事業)の2事業の展開を共同で開始した。
また同時に、株式会社アプリコットベンチャーズが運用するApricot Venture Fund 1号投資事業有限責任組合、INTLOOP株式会社などを引受先とする第三者割当増資により約6千万円の資金調達を実施した。
▲上写真:左から共同創業者 山中卓氏、代表取締役 内山和也氏、アプリコットベンチャーズ 白川智樹氏、INTLOOP 中村和博氏
事業の概要と資金調達の目的
同社は、食の流通を最適化し、より便利な飲食料品EC市場をけん引する目的で設立された。飲食品小売市場は64兆円の巨大マーケットであるにもかかわらず、他の市場に比べてEC化率は2.6%といまだ低い数値となっており、同社では10兆円規模の未開拓市場があると試算しているという。
飲食料品は商品単価が低く多品目を同時購買するためEC向きではなく、事業主体は変動費(オペレーション、配送費)の高さや顧客獲得コストの高さなどの課題、ユーザー側は注文が不便、値段が高いなどの課題があり、食品EC市場には大きなポテンシャルがあるにもかかわらず、これまでのやり方ではこの新市場を開拓するには限界があると認識しているという。
同社は今後、法人向けのビジネスとして福利厚生や秘書業務の効率化に役立つビジネスとして、ターゲットを法人に絞って展開することで、より便利な食品EC市場の展開を目指して事業を推進していく。
伊藤忠商事と事業提携する2事業はすでにSM事業で会員数約1万人、AGS事業で取引先35社の事業に拡大しているが、今後更なる拡大をすべく商品調達を先行して進めており、SM事業で約2,000点、AGS事業で約200点の商品を調達した(会員数、商品数共に2020年12月時点)。今後も仕入先・サービス提供先の開拓については伊藤忠商事と協力しながら、資金調達により人員体制の強化、EC機能の強化、及びより迅速な意思決定ができる経営体制で事業推進を加速し、5年後までに100万会員、流通総額300億円を目指す。
※関連リンク:プレスリリース