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星野リゾート×MAGLAB×CambrianRobotics | 大浴場の混雑状況可視化システムを共同で開発

星野リゾート×MAGLAB×CambrianRobotics | 大浴場の混雑状況可視化システムを共同で開発

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株式会社MAGLABならびに、株式会社CambrianRoboticsは、星野リゾートが全国各地で運営する『星のや』『界』『リゾナーレ』など大浴場を持つ計24か所の宿泊施設に、大浴場の混雑状況を確認できる独自のIoTシステムとデバイスを提供したことを発表した。このシステムは、2020年6月以降、半年間にわたり運用され、社内外から高い評価を得ているという。

「3密回避」システム導入の背景

日本の観光産業において常に一歩先をリードしてきた星野リゾートは、ウィルス拡散の不安や行動制限でストレスを抱えがちな宿泊客が、安心して旅のひとときを過ごせるように、「衛生管理」と「3密回避」の二軸で対策に取り組んできた。

その一環として、星野リゾートとMAGLABは、CambrianRoboticsをはじめとするパートナー企業の技術協力のもと、最先端のIoTテクノロジーを活かして「3密回避システム(混雑状況可視化システム)」を共同開発した。緊急性が高かったことから、開発期間はわずか6週間だったという。

「3密回避」システムについて

今回新たに導入した、大浴場「3密回避」システムの仕組みはこうだ。MAGLABのサーバーとセンサーデバイスが、CambrianRoboticsの「obniz OS」やクラウドと双方向通信を行いながら人数カウントデータなどを取得。そのデータをもとに、星野リゾートが独自に開発したアプリケーションを通じて、宿泊客がスマホからリアルタイムに混雑状況を把握できるようになっている。


デバイスのプロダクトデザインは、星野リゾートのどの施設にもなじむ「和」を基調にして新しく考案したケースにおさめ、“旅館” “リゾート” “温泉”といったキーワードを乱さないように配慮したという。


担当者コメント

■星野リゾート 情報システムグループ グループディレクター 久本英司氏

「IoTプロジェクトは、私どものなかでもPoCの段階を超えて、実際に価値を生み出す段階にようやく来れたな、というのが大きな振り返りです。成果を出せたことで、現場のスタッフから他の案件のアイデアや相談も寄せられるようになりました。可視化以外のニーズや取り組みを、他のサービスで実践していけそうだと思っています。

現場の業務、顧客の体験価値向上どちらも大切なので、そこに対してIoTがより良く価値を出せるところを今後たくさん実験したいですし、さまざまなテクノロジーを決めつけすぎず、現場のフィードバックをもらいながら変えていきたいです。顧客体験とスタッフの対応全体を設計していき、そこにIoTが透明になって組み込まれる世界を目指したいと思っています。」

■MAGLAB 代表 武市真拓氏

「MAGLABとしてこの6週間のチャレンジは、コロナ禍において学びになり、得るものが大きかったです。CambrianRoboticsをはじめ、複数のエンジニアやパートナー企業、そして星野リゾートのメンバーとの協業で、1人でも欠けていたら実現できなかったです。企業と組織を超えた、チームでひとつのゴールへ向かって実現したことは、高揚感さえありました。

今回のプロジェクトを通じて、モノづくりはやっぱり深くまだまだ学ぶことが多いし、お客様の課題を解決するのは現場だと感じました。私たちは、『AirSTATUS』というサービスを立ち上げようとしていますが、空間のなかに電波を飛ばすIoT的な話と、空間のなかに溶け込むようなインテリアのひとつの間口となるIoTってどんな形だろうという提言ができたらと思っています。そんなデバイスが提供できて、課題解決ができるサービスプレイヤーとして成長していきたいと考えています。」

■CambrianRobotics 代表 佐藤雄紀氏

「obnizは短い工数でIoTが実現し、しかもウェブの技術だけでできて、後からプログラムも変えられます。私としては、obnizはまさに今回のようなシステムやデバイスの開発プロジェクトにおいて活躍すべき、と考えています。そこがまさにobnizの価値です。開発ツールとして機能を増やしていき、コミュニケーションをとっていければ、こうしたプロジェクトのようにさらに開発現場で活用していただけると感じています。」

※より詳細な開発ストーリーについては、以下のプレスリリースより。

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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