レジャー産業のDXを推進するアソビュー、政府系ファンドをはじめ複数社より総額約13億円を調達
休日の便利でお得な遊び予約サイト「アソビュー!」を運営するアソビュー株式会社は、経済産業省が監督する株式会社産業革新投資機構傘下のファンド運用会社であるJICベンチャー・グロース・インベストメンツ社をはじめとして、ヤフー株式会社のCVCであるYJキャピタル社、ALL-JAPAN観光立国ファンドを運営する地域創生ソリューション社、奈良県の地方銀行である南都銀行の関連ファンド、および、金融機関系ベンチャーキャピタルである、新生企業投資社、きらぼしキャピタル社、三生キャピタル社を引受先とするシリーズDでの第三者割当増資、及び日本政策金融公庫からの融資により総額約13億円を調達した。
資金調達の背景
同社は2011年3月の創業以来、デジタル技術を駆使し、レジャー・観光施設やアクティビティ・体験事業者(以下総称してレジャー施設)のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進してきた。その重要性は、コロナ禍によるニューノーマルな時代において、日増しに高まっているという。
レジャー施設においては感染防止対策と通常営業を両立するため、敷地・時間あたりの入場人数の管理・制限が求められている。また、ソーシャルディスタンスを実現する手段として非接触決済・入場が必要になる。加えて、売上・利益の影響を受ける中で、さらなる経営の効率化が急務。これらの課題を解決するため、今回調達した資金を、以下ソリューションの追加開発、営業・サポート体制の強化に積極的に投資をしていくという。
1.レジャー・観光・文化施設向けDXソリューション
2.アクティビティ・体験施設向けDXソリューション
同社社員は緊急事態宣言による外出自粛によってステイホームを経験した。行動制限がある中だったからこそ、外出や旅行の機会が先行きの見えない中での未来の希望として再認識された。また、大切な人と過ごす時間の価値も改めて実感したという。
同社はこれからのニューノーマルな時代において、一人でも多くの人々におでかけや旅行などの「遊ぶ機会」を届けるべく、デジタル技術を駆使してレジャー産業の発展に貢献していく。
シリーズD引受先からのコメント
■JICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合
(運営者:JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社)
JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社 代表取締役社長 鑓水英樹氏
DXは日本の産業革新のための大きな課題です。一方でDXの推進には時間を要する産業領域もあり、その一つが観光・サービス産業です。
アソビュー様は、技術を武器に、粘り強く地道な営業活動を展開し当産業のDXを牽引しており、アソビュー様への支援が日本のDXを推し進める大きな一歩となると確信し、出資を決定しました。
コロナ禍で未曽有の危機に見舞われている観光・サービス産業において、アソビュー様は力強く成長しておられます。当社はこのようなベンチャー企業への支援を通じ、日本の幅広い産業へのリスクマネーの呼び水効果となることを目指しています。
■YJ2号投資事業組合(運営者:YJキャピタル株式会社)
YJキャピタル株式会社 取締役COO/パートナー 都 虎吉(ドー ホーギル)氏
アソビューが活躍している領域は、余暇市場という巨大市場の中で、オンライン上の流通がますます主流になってきている領域です。
この巨大でかつ成長市場に対して、類まれな顧客視点、意思決定の速さ、実行力、チームの結束力をもって日々挑んでいるのがアソビューさんであり、将来圧倒的なNo1の地位の築くと確信しております。
これからのアソビューの更なる跳躍にご一緒できることを心から楽しみにしております。
■ALL-JAPAN観光立国ファンド投資事業有限責任組合(運営者:地域創生ソリューション株式会社)
地域創生ソリューション株式会社 代表取締役 佐藤学(さとう まなぶ)氏
アソビュー社に本ラウンドで参画できましたことを大変嬉しく思います。観光産業の発展において’旅中’の充実は大変重要な要素です。アソビュー社が提供する体験予約のユーザビリティと、提携パートナーとの多様なネットワークは、観光産業の更なる成長に大きく寄与していくものと考えています。観光ファンドとして、今後のアソビュー社の更なる成長を支援・サポートさせていただきます。
■新生ベンチャーパートナーズ1号投資事業有限責任組合
(運営者:新生ベンチャーパートナーズ有限責任事業組合)
新生企業投資株式会社 代表取締役社長 松原一平氏
アソビュー!は魅力を伝えきれていない遊びの事業者と消費者を繋ぐことで日本を元気にするサービスです。
コロナ禍で大しけの観光業界にあって、素早い決断でレジャー施設向けの感染防止ガイドライン、日時指定対応のオンラインチケットシステム、協力企業への在籍出向を打ち出した山野船長ら経営陣の舵取りには驚嘆しました。観光業界のDX推進と地方創生を目指すアソビュー号の航海をご一緒できることを楽しみにしています。
■きらぼしキャピタル夢・はばたき1号投資事業有限責任組合(運営者:きらぼしキャピタル株式会社)
きらぼしキャピタル株式会社 代表取締役 陣内伸夫氏
これまで体験したことのない遊びを身近にしてくれる水先案内人であるアソビュー。ライフワークバランスに対する考え方が大きく変化するなか、余暇を充実させたいという欲求に応えてくれるプラットフォームは、多くの人から歓迎されると確信しております。今回の資金調達を機に、当社及び東京きらぼしフィナンシャルグループは、アソビューの成長を応援させて頂き、共にワクワクしていきたいと考えております。
■ナントCVC2号投資事業有限責任組合
(運営者:南都キャピタルパートナーズ株式会社、株式会社ベンチャーラボインベストメント)
株式会社ベンチャーラボインベストメント 代表取締役 山中唯義氏
日本最大級の遊び・体験の予約プラットフォーム「アソビュー!」は、テクノロジーの活用により多くの企業のデジタルトランスフォーメーションを加速し、労働生産性を向上してくれるものと確信しております。また、奈良のみでなく全国において、地域の魅力が再発見される機会と地方創生の実現にもつながると感じております。
投資を通じて、彼らが掲げる『幸せを実感できる社会の実現』に向かってご一緒できることを大変嬉しく思っています。
■三生6号投資事業有限責任組合(運営者:三生キャピタル株式会社)
三生キャピタル株式会社 代表取締役社長 川面輝恭氏
アソビューさんの調達ラウンドに参画できましたこと、大変嬉しく思います。戦後、日本人の客観的well-being(一人当たりGDP)は上がり続けたものの主観的well-being(生活満足度)はほとんど変わっていないという研究結果があります。2020年度のコロナ禍で、人々は改めてこのことに気づいたのではないでしょうか。「ワクワクをすべての人に」というMissionを掲げたアソビューさんのサービスが、低迷する日本人の主観的well-beingを上げることを信じて、これからも応援していきたいと思います。
※関連リンク:プレスリリース