スマート窓のAtmophが1.5億円を追加調達し、CG制作や世界展開を加速へ
窓型スマートディスプレイAtmoph Window 2を製造・開発するアトモフ株式会社は、2020年11月6日に、シリーズB2ラウンドとして合計1.5億円の資金を出資と融資により調達完了した。既存投資家である株式会社Monozukuri Venturesに加え、中信ベンチャーキャピタル株式会社、そして今回初めて個人投資家として、笠原健治氏(ミクシィ創業者)、柄沢聡太郎氏(Almoha LLC Co-Founder CEO)、濱崎健吾氏(米Indiegogo)を株主として迎えた。調達した資金により、開発、CG制作体制や製造改善、そしてマーケティングを強化し世界展開を加速させるという。
資金調達の経緯
2019年春にクラウドファンディング(Indiegogo、Makuake)にて合計1億円を達成し、2020年4月から出荷開始したAtmoph Window 2は、壁に掛けたりデスクに置くだけで世界1,000カ所以上の風景映像と音で開放感が生まれる窓型スマートディスプレイ。
年初は新型コロナにより製造・物流も大きく影響を受けたが、その後の在宅ワーク環境改善ニーズに押され、Atmoph Window 2の販売は年初比で400%増と好評。9月3日から10月29日に実施した、カリモク製の環境に優しい虫食い木材モデルのMakuakeクラウドファンディングでは約1,750万円を達成した。また9月30日に発表した「Atmoph Window 2 | Disney」では、ディズニー実写映画の1シーンの静止画から、10分の風景映像をCGで生み出すことに初めて成功し、初回生産400台の予約注文も残りわずかと大好評。
Atmoph Window 2 「ワーミーメープル」のMakuakeプロジェクト
こうした需要増に応えるべく、開発・製造体制の強化に加え、CG制作の本格化と世界展開加速(現在海外販売比率は約15%)のためのマーケティング強化に投資をすべく、第三者割当増資による出資と融資により合計1.5億円を調達した。既存投資家である株式会社Monozukuri Venturesに加え、同じ京都の中信ベンチャーキャピタル株式会社、そして今回初めて個人投資家として、笠原健治氏(ミクシィ創業者)、柄沢聡太郎氏(Almoha LLC Co-Founder CEO)、濱崎健吾氏(米Indiegogo)らが株主として加わった。
Atmophのこれから
Atmophは、窓からの景色で癒しや開放感をもたらすだけではなく、目の前に広がる風景が、「この場所に行ってみたい」という旅行のモチベーションになったり、その国の文化やそこで暮らす人々に思いを馳せるきっかけになるという。好奇心や探究心が刺激されることで、日々をも冒険にできるはず。そのためには、家庭内での新しいインターフェースになる必要があり、その未来図を日々模索し続けていく。
2020年は驚異のウィルスによって世界や人々が物理的にも、また精神的にも分断され、孤独も増えてしまった。同社の製品、サービス、テクノロジーによって、「同じ空を見ているのはわたし一人じゃない」と感じてもらえるように、Atmophは、人と地球、人と人を繋げる会社を目指す。
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